黙示録


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あ な た を 生 き

宇佐美百合子・文   徳間書店   2003年刊
まえがき
知りたい 元気になる言葉
もうひとりの自分 ほんとうにしたいこと
見守る影 これだけは
両親 神の息吹
見えない発信機 らせんを描いて
タマシイの計画 らせんを横から見ると
いまのうち 与えっぱなし
人生のおもしろさ ぬくもりを味わって
だいじょうぶ 幸福な人生
バランス ココロとカラダの大掃除
知らないうちに 生きている尊さ
直感 “とき”の力
まどろみのなかで いまできること
あきらめないいのち あなたはあなたになる
遠い約束 あとがき
まえがき
 まえがき     [TOP]

人生って なんなの?
自分はどこからきて、どこへいくの?
いのちの源ってどうなってるの?

そうした疑問をもつのは、ごく自然なこと。
あなたは、それが知りたくてここにいるのです。

   じつは、
   あなたはなんども生まれ変わってる。
   いっぱい体験したいことがあって、
   さまざまな人生を味わっている。

もし、そうだとしたら…

あなたのうまれたわけを、
ぜーんぶ知ってる自分が、
どこかにいることになります。

その存在は、目には見えなくても、
たしかに、あるのです。

ここでは、その存在を、
“タマシイの自分”と呼ぶことにします。

あなたは、いま目に見えているものが
「この世のすべて」だとはおもってないでしょう?

宇宙には、理解できないことがたくさんあって、
すべてが絶妙に営まれています。

   自分が生きているわけを、あれこれ想像しても、
   やっぱりわからない。
   どう生きたらいいのかも、よくわからない。

   だけど、
   どんなに人間関係に疲れても、
   こんな人生なら、もうやめたいとおもっても、

   それでも、こうして生きてる。

ということは、
あなたが、まだ気づいていないだけで、
これから目標を達成する可能性があるから、
「生きる」って、
タマシイの自分が決めているのかもしれません。

“あなた”にまつわる謎がどんどん解けて、
生きる意味を、自分なりに理解すると、
広い宇宙が、ずっと身近になるでしょう。

   もしかしたら、
   人や自然に対する反応が変わるかも…

   自分の身にふりかかることを
   いままでみたいにこわがらなくなって、
   生き方だって変わるかもしれない…

あなたが、宇宙について知りたいとおもえば、
身近な宇宙を研究するのが、いちばんの近道です。

それは、“あなた”

あなたは、ナニからできてるナニモノ?
まずは、ココロのなかをのぞいてみましょう。


知りたい
 知りたい     [TOP]

人生を、もっと楽しくすごしたい!

こころの底からそうおもってるのに、
際限なく悩みが押しよせるのは、なぜ?

     どうしても
     自分を好きになれなくて、

     なにもかも
     放り出したくなることがあるし、


尊敬される人間でいたいのに、
ろくなことを考えない自分に、
うんざりすることだってある。


     でも、ほんとうは
     人からもっと愛されたいし、

     見すてられたくない
     とおもってる。

くよくよ悩んで
自分を痛めつけるのは、なぜ?

せっかく恋をしても
傷つけあうのは、なぜ?


     自分はいったいだれで、
     なんのために生きてるんだろう…


それが知りたくてたまらないのに、
とっても大事なことなのに、

     こたえが見つからない。


もうひとり
 もうひとりの自分     [TOP]

いったい自分は、ナニからできているんだろう?

     目に見える自分と、
     目に見えない自分がいる。


見えてる自分をカラダ、
見えてない自分をココロっていう。

     でも、それだけじゃない。

ココロとはようすの違う自分が、
目には見えなくても、
もうひとり、いる。


それは、
“タマシイの自分”って呼ぶのが、
いちばんあってるみたい。

     となると、自分は、
     ココロとカラダとタマシイ
     からできてる。

ぜんぶが自分で、
どれが欠けても、自分じゃなくなっちゃう。

どれも大切で、
どこにも優劣なんかない。

     たぶん、
     それぞれの役割があるだけ。


タマシイの自分が、
すべてを記憶して、なんでも知ってるなら、

     問題は、
     どうやってそこから
     情報を聞き出すか…?


見守る影
 見守る影     [TOP]

子どものころ、
だれかに、じっと見られてるような気がした。

     それは、
     決してこわいものじゃなかったけど、
     ひとりぼっちになると、
     ところかまわずトイレのなかまで、
     その気配を感じた。

もしかしたら、
タマシイの自分を、
つきまとう影のように感じたのかも…

それは、いまおもえば、
肉体をまとってとまどう分身を、
そっと見守る保護者のようなまなざしだった。

しだいに知恵がついて、
いいも悪いも
人間らしくふるまうようになると、
その感覚は消えてしまった。

     だけど、
     大らかなまなざしは、
     ほんとうは少しも変わることなく、

     いまも、これからも、
     自分のカラダとココロを、

     そっと見ている。


両親
 両親     [TOP]

「あなたが、お父さんとお母さんを
選んで生まれてきたのよ」
とある人がいった。

「そうかなあ…」
だとしても、覚えていない。

もしそうなら、
その理由を、ぜったいに知りたい。

     どうして、こんなにいがみあうのか。
     どうして、こんなに腹が立つのか。

     どうして、ときどき
     切ないほど、いとおしいのか…


その理由がわかったら、

     うーんと、気持ちが楽になって、
     もっと素直になれそうな気がするから。

     そして、
     もっと感謝できるとおもうから。


見えない発信機
 見えない発信機     [TOP]

     タマシイの自分からの伝言は、
     インスピレーションでやってくる。


それが、
自分にとっては、
ただひとつの真実かも。

世間一般の正しいものは、
状況しだいでころころ変わるけど、

自分の正しい生き方は、
永久に変わらないタマシイの願い。

インスピレーションをつかんで
なんでも知ってる自分と
会話をはじめると、

     生きることに、
     ものすごく深い意義を
     感じるようになる。



息をする生々しい自分と、
目に見えないタマシイの自分が、
インスピレーションでつながる。

     それは、安心と感動の瞬間。


タマシイの計画
 タマシイの計画     [TOP]

もし、

すごく傷ついて、
わんわん泣いて、

生きていくのもいやになるくらい
大きなココロの痛みを、
若いうちに体験してしまおうって、
タマシイの自分が決めてきたとしたら?

あるいは、

病気にむしばまれて、
カラダの自由をうしなって、

どうして自分ばっかり…
というつらい人生経験を
あえて味わおうって、
タマシイの自分が計画してきたとしたら?

     なぜだろう…
     って考えてみる。

もしかしたら、
絶望して流した涙の分だけ
他人を思いやれるようになったり、

それがいつしか愛に変わって、
ほんとうの強さが
つちかわれていくとしたら…

そのほうが、
きっといい人生になるにちがいない。

     だって、
     タマシイの自分は愛だから、

     なんとかして、
     ココロとカラダを、

     あふれる愛で
     満たそうとしてるんだ。


いまのうち
 いまのうち     [TOP]

     ねぇ、死んだらどうなるとおもう?

     きっと、なんでも覚えてる気がする。


早まわしみたいに人生をふり返って、
いろんなことを悔やんだり…

だれかに、
あやまりたくなるかもしれないし、

ありがとうをいいそびれたって、
残念がるかも。

だったら、いまのうちに伝えておかない?
思いあたる人、ぜーんぶに。

     あのときは、
     ほんとうにありがとう。

     あのときは、
     ほんとうにごめんなさい。

そのなかで、
いちばんしたくないことは、
自分にあやまることだよね。

夢を追いかけられなくて、
すまなかったって、わびること。


     だから、いまのうちに、
     ありったけの夢を追いかけて、
     どうどうと生きよう。


人生のおもしろさ
 人生のおもしろさ     [TOP]

人生が、はじめからおわりまでわかっていたら、
たぶん、ぜーんぜんおもしろくない。

人生は、どうあがいても変えられないとしたら、
まったくやる気をなくす。

     そこで、こんなふうに考える。

もし、決まってることを“宿命”というなら、

それは、ひとりひとりが、
いつ、どこに、どうやって生まれるか。
どんな容姿で、どういう課題をかかえるか。

その課題が、生まれたわけを秘めている。

でも、

自分の課題に、どれくらい苦しむのか。
人生を楽しむのか、楽しまないのか。
この一生で課題を解決するのか、しないのか。

     それは、
     それぞれが自由に運んでいること。
     だから、“運命”っていう。

ということは、
人生がどのくらいおもしろいかは、

     真剣に生きてみなければ、
     ぜったいにわからない。


だいじょうぶ
 だいじょうぶ     [TOP]

「もうだめだ…」とへこたれても、

あなたが越えられないハードルは、
目のまえにあらわれないし、

「これでおしまいだ!」とおもっても、

かろうじてなんとかなって、
さいごに立ち直る力を、
あなたは秘めて生まれてる。

そこで、こう信じて。

     タマシイの自分が、
     人生の脚本を描いてくるんだから、
     自分をつぶすはずはないって。

     手をぬかないで、
     懸命に生きていけば、
     人生は、ぜんぜんこわくないって。


バランス
 バランス     [TOP]

好きな人と嫌いな人。
これはまあ、あるのがふつう。

     いいことと悪いこと。
     これはね、自分の都合で決めてること。

いい人と悪い人。
こっちは、人生に花を添えるキャスティング。

じゃ、いい自分と悪い自分は?

ココロに同居する“光と陰”

愛からできてる光の自分と、
欲望が支配する陰の自分。

     でも、
     自分のなかには、
     いらないものなんかないんだよ。

     ココロに陰があるから、
     光の自分がいるってわかる。

だから、自分のこと、
そのまま認めて、まるごと愛そう。


知らないうちに
 知らないうちに     [TOP]

人生は“縁”によって淡々と運ばれてる。

     無数にある縁が、
     ひとつでも欠ければ、
     同じことにはならない。

     宇宙には、
     偶然なんてひとつもない。

縁とは、
ひとりひとりが発するバイブレーション。

自分が知らないうちに恐れてることや、
ワクワクして信じこんでることに、

できごとが共振して、あらわれてくる。

だから自分が、

なににビクビクして、
なにを信じてるかは、

めちゃくちゃ重要!

もっと注意をむけてみよう。
ココロの奥ふかーくに。


     そして、
     うれしいことや楽しい夢を、
     もっといっぱいココロにもとう。


直感
 直感     [TOP]

どことなくなつかしくて、
以前から、よーく知ってる感じ。

会うべくして出会った。

なにか起こりそうな予感。

たぶん、
はるか昔に通りすぎた人生で、
何度もかかわった縁のある人に違いないっておもう。

だから、すごく気にかかる。

困ったときに助け舟を出してくれたり、
重要人物を紹介してくれたりするかもしれない。

それと逆に、
大きな悲しみをおいていくかもしれない。

それでもドキドキしながら、
人生の転機を直感する。


まどろみ
 まどろみのなかで     [TOP]

人生の三分の一近くを、眠ってすごす…

そのあいだ、
自分はいったいどうなってるんだろう?

眠りにつくと、

     カラダは、宇宙に生命をあずける。
     ココロは、宇宙に意識をゆだねる。


そこからは、タマシイの時間。

タマシイの自分は、
カラダを自由に出入りして宇宙を飛びまわる。

仲間とコンタクトして、
大切なメッセージをたずさえて、
カラダとココロの寝覚めを、そうっと待つ…

ということは、

もしかしたら、
毎朝、まどろみのなかで、
啓示を受けとってる?!

いつもそれが、夢うつつかわからないだけで。

あわただしさにまぎれて
その一瞬のことを、まったく気にとめないだけで。

わぁ、どうしよう…


あきらめない
 あきらめないいのち     [TOP]

見たことある?

けわしい岩だらけの山あいに、
人知れず咲く一輪の花。

がけっぷちで、
根が半分むき出しになったまま、
必死にたえている一本の木。

さいごの瞬間まで、
天空に向かって
伸びようとするひたむきさと、

純粋でいちずな、
あきらめないいのちが、そこにある。

その姿に目をうばわれて、
あきらめないいのちと、
自分の軟弱さを照らして、はっとする。

     自分にも、
     この植物と同じに与えられている
     生きるチャンスを、おもう。

     大自然はいつもこうして、
     語らずして、タマシイの声をきかせる。


遠い約束
 遠い約束     [TOP]

恋に落ちた相手は、
はるかかなたで約束を交わした
タマシイの仲間かも。

もっと深く愛について知りたいから、
協力しあおう。

そのためには、
傷つけあうことも、いたわりあうことも、
とことんしよう。

そんな遠い約束があったとしたら…

どんなにときめいて恋いこがれても、
おおげんかをして憎んだり、
不満が爆発して
めちゃくちゃに傷つけあうのも、

わからなくもない。


     愛について悩むことは、
     避けようのない、
     とても意味のあることなんだよね。


元気になる
 元気になる言葉     [TOP]

体中の細胞が、わくわくするような言葉がある。

それは、タマシイの自分がよろこぶ言葉で
ココロもカラダも元気にする言葉。

だから、自分の耳にも届くように
声を出してなんどだっていいたい。

  ありがとう。おかげさまで。

  みんながステキ。みんな大好き。

  自然はすばらしい。地球はとても美しい。

  感動できるわたしは、しあわせ。

  あなたと出会えてうれしい。

  生まれてきて、ほんとうによかった。

  わたしは、わたしを愛してる。

  神様、いのちをありがとう。


ほんとうにしたいこと
 ほんとうにしたいこと     [TOP]

いま、頭を悩ませてることは
人生にとっては一大事かもしれないけど、

タマシイの自分にとっては、どのくらい重要か?
と考えてみる。

ストレスをいっぱいためて、
夜もぐっすり眠れないような状態を、

このままずっと、ココロとカラダに押しつける気?
「もしかして、あした死んじゃったら?」
と想像してみて、

もし、自分を大切にできなかった
って悔いが残るようなら、

それこそが、一大事!

そんな生きざまは、早く変えたい。


これだけは
 これだけは     [TOP]

この世では、
目に見えるものは、
すべて刻々と姿を変えるから、

     ヒトだって、
     大人になったあとは、
     年を追うごとに老いていく。

それは
“さだめ”ってわかってても、
だれもが
外見の若さに執着してしまう。

     中身の若さよりも…

でも、
移ろうさだめのものに
ココロを奪われると、
苦しみがふえていくみたい。


     お金もおんなじ。

     お金はめぐるエネルギーだから、
     とても有効だけど、
     モーレツに執着すると、
     お金で不幸になったり、

     不安におびやかされてしまう。

だったら、
形のない、時間がたっても変わらないものに、
永遠の価値を見つけるほうがいい。

     そのほうが、
     やすらいで生きられるとおもう。

     時代や、国や、性別に関係なく、
     ふえたりへったりしないで、

     いつもあるもの…


いろいろ考えてみるけど、
どうしたって、
最後は愛にたどりつく。

もし、
ヒトの本質が、愛そのものだとしたら、
それよりも価値のあるものって、
人生にある?


神の息吹
 神の息吹     [TOP]

神さまはね、
いろんなものに姿を変えるのが
得意なんだって。


     だから、どこにでもいるよ。


          もちろん、あなたのなかにだって!











らせんを描いて
 らせんを描いて     [TOP]

たしかに、
人生は調子いいときもあれば、
なにをやってもうまくいかないときがある。

うれしいことは、なかなか長くつづかないし、

いやなことは、ほんとにすぐやってくる。



     だったら、いっそのこと、
     「人生は、らせんを描きながら進む」
     って信じない?

     落ちこんだあとは、
     かならずのぼっていけるって。






らせんを横から
 らせんを横から見ると     [TOP]

自分は、らせん状に進みながら成長している。

このアイデアは、とってもいい!

どんな同じようなヘマをくり返しても、
同じようなことで、また傷ついても、

それでも確実に、
少しずつ前に進んでいることになるから。

子どもが、あっというまに大きくなるように、
ココロが、知らないうちに育っていくのは、
すごくうれしい。

普段はわからなくても、
なにかのおりに、
「ちょっぴり成長したかな?」と自分で気づいて、

テレてしまうことが、たまーにあるよね。


与えっぱなし
 与えっぱなし     [TOP]

「自分ばっかりソンした」って感じるとき、

それは、お金とか労力だったり、
人にほどこした親切だったりするけど、


     でも、
     たぶん、なんにも、
     ソンなんかしてない。

“人に与えること”は、
“自分が与えられること”っていうから、
それを理解しようとしてるさいちゅうかも。

“与えっぱなし”について、学んでいるところかも。



もし、立派に与えることができたら、
あなたがそこから受けとるものは、
どれほどと計算できるような、
限られたものじゃない。

泉のようにわいてくる“無限のよろこび”と、

どんなに与えてもなくならない“真のゆたかさ”

もし、そのほうがいいっておもったら、
「自分ばっかりソン」って考えるのは
ひとまずやめよう。


     そうすれば、
     決してなくならない真のゆたかさに、
     一歩近づける。


ぬくもり
 ぬくもりを味わって     [TOP]

愛するものにやさしく触れるとき、

体中によろこびのホルモンが分泌されて
幸福のエネルギーがわきたつ。

それを、タマシイの自分はとても歓迎する。


愛と真心をこめて
なでよう。

親の背中を。
子どものほおを。
パートナーの手を。

これはカラダがあるからできること。

いま、いっしょにいられるからできること。

何気なく触れる程度じゃもったいない。

ひたすら慈しんで、
ぬくもりを感じていたい、という気持ちを大切に。

ほんとうにいまだけの、貴重な触れあいなんだから。


幸福な人生
 幸福な人生     [TOP]

あなたが幸福になるために必要なものは
すべて与えられてる。

そう信じて生きていくと、
人生がもっとスムーズにいくかも。

人をうらやんであくせくしたところで、

人生には、はじめから、
ちょうどいいものしか備わってないし、
ちょうどいいときしか、ことは起こらない。

だって、わかっちゃった。

そもそもタマシイの自分にとって、
貧困や病気や事故は、地上の単なる出来事。

仕事や恋愛も、どっちだっていいこと。

ましてや、
世間の常識なんかに、こだわるはずもない。

タマシイの自分にとって大切なことは、
あなたが、どういう状況に置かれても、

ココロが、愛を見失わないかどうか、
カラダが、どんな態度をとるのか、
ということだけ。

だから、あなたが、

“完璧に幸福な人生を手に入れるコツ”は、
ふたつ。

どんなひどい出来事にみまわれても、
すんでしまったことに、けっしてこまらないこと。

これからはよくなると信じきって、
いまできることを、淡々と続けること。


これを本気で、やってみて!


ココロとカラダ
 ココロとカラダの大掃除     [TOP]

世界のあちらこちらにある聖なる山。
神が宿る山々といわれる。

ときを超え、国を越えて、
だれの胸にもしみ入る神々しさを放ってる。


     人々は山に入ると、

     傷ついたココロをあずけて、
     苦しみが軽くなるように、
     そっと欲望を沈める。

     疲れたカラダをあずけて、
     元気にしてくださいと、
     手を合わせる。

聖なる山は、
ちっぽけな人間のすることは、
すっかりお見通し。
と、みんな口々にいう。



     それはまるで、

     タマシイの自分は、
     ココロとカラダの欲望をお見通しで、
     聖なる山に姿をかりて、
     ときどき心身の大掃除をしてくれるんだよ。

といってるように、きこえる。


生きている
 生きている尊さ     [TOP]

この世に生まれたことは、
だれからも、祝福されることなのに、

     この世を離れていくことは、
     どうしてみんな、忌みきらうんだろう。

話題にもしない。

     自分が人生を卒業するのが、
     どうして「縁起でもない」ってこと?

ぜったい永遠には生きられないのに、
死ぬことをぜんぜん考えないのは、
やっぱりおかしい。

     どんなに偉くても裕福でも、
     平等におとずれる人生の卒業。

それって、ほんとうは、
いやなことでも悲しいことでもない。

     おつかれさまって、
     ほほえんで見送ってあげて、
     どうしていけないの?

旅立つ人のことを、どうして気の毒がるの?

みんなが、死についてもっと上手に受け入れて、
きちんと心の準備をして生きられたら、
どんなにいいかって感じる。

きっと、いまよりずっと、
限りあるいのちを大切にして、
ときを粗末にしなくなるとおもう。

生きている尊さを、もっとかみしめるとおもう。


ときの力
 “とき”の力     [TOP]

どんな感情も、思いっきり味わったらいい。

     少しもおびえないで。

たまには、身を裂かれるような胸の痛みや、
どうにも涙がとまらないことだって、
あるかもしれない。

だけど、
決して自暴自棄にならないで。

     苦しいときは、
     ただ「とき」という
     宇宙の乗りものに身をよせて、
     越えていこう。

ときは、時、溶き、解きに姿を変えて、
傷ついた自分を守ってくれる。

“時”は
苦しみが通りすぎるように流れて、

いつしかココロの痛みを
“溶き”はなって、

そっとこだわりを
“解き”ほぐしてくれる。

     しばらくしたら、
     ふたたび笑顔で、
     歩き出せるように。


いまできること
 いまできること     [TOP]

死ぬときがきたら、
あっさりと受け入れよう。
ジタバタしないで、今回の人生に幕を引く。

死は、この人生に幕がおりて、
新たな人生のテーマが鳴りひびく、
おわりというはじまり。



     だいじょうぶ。
     ちっとも特別なことじゃない。

数えきれない死を体験しながら、
覚えていないだけなんだから。

死にざまと生きざまは、結局はいっしょ。

いかにおだやかに死んでいくかは、
いかにおだやかに生きてるかを見ればわかる。

だから、
そのために、いまできることをしよう。

たかだかと目標をかかげて、
もってるやさしさを完全燃焼させて。

いまを、存分に生きよう。


あなたはあなた
 あなたはあなたになる     [TOP]

もう、人のまねをしなくていい。

もう、人とくらべなくていい。


自分の味わいたい世界を追いかけるのに、
いまさらためらうことはないんだから。

社会やまわりが期待する夢は、
あなた自身の夢じゃない。

心の奥でうずきはじめてる
“ときめき”に意識をむけて。


それはまもなく、衝動に変わろうとしているはず。
人生は、なんどでもやり直せるけれど、

いまの自分は、
いまのあなたを生き抜こうとしてる。

この瞬間も、懸命に生きようとしてる。

だから、もっと勇気を出して。

あなたは、あなたになるために生まれた。

あなたは、あなたを生きるためにここにいる。


あとがき
 あとがき     [TOP]

宇宙は、身近になりましたか?

あなたが、自分のカタチを完全に受け入れれば、
タマシイの自分に触れることができます。
でも、カタチを否定すれば、
それを表現している源を感じるのはむずかしいでしょう。

カタチとは、生まれから育ち、容姿、寿命まで、
あなたの人生と、あなたそのものです。

それらすべてに意味があったんだと納得したとき、
あなたの人生に、ようやく、
“あなた”という大輪の花が咲きはじめます。

その花は、あなた以上でも以下でもなく、
この世に、ただひとつの存在。

そこで、あなたは知るでしょう。

人生にはなにひとつ、
無駄なものも、いらない経験もなかった。
必要なものは、ぜんぶ自分がもって生まれたって。

自分の花を咲かせるために必要なもの、
それが、愛です。

愛を深めていくと、あまたの感情体験で、
すっかりこんがらがっていた心の糸が、
ゆるやかにほどけていきます。

心の糸がほどけるとは、我がほどけること。

カタチを自分だとおもっていたあなたが、
ついに愛になって、
タマシイの自分を生きはじめるのです。

以前、こんなお話を聞いたことがあります。

我がほどけるということは、
我がホドケて、ホドケ、ホトケに近づくことだと。
「仏」という言葉は、そこから派生したそうです。

死んでしまえば、我がほどけて、
みんな仏さまになるけれど、
せっかくだから、
生きたまま、愛するホトケになりたいですね。

                   宇佐美 百合子 

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