花屋の爺さん

 花屋の爺さん
 花売りに、
 お花は町でみな売れた。

 花屋の爺さん
 さびしいな、
 育てたお花がみな売れた。

 花屋の爺さん
 日が暮れりゃ、
 ぽっつり一人で小舎のなか。

 花屋の爺さん
 夢に見る、
 売ったお花のしあわせを。

〔この詩の解説〕
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『みすゞコスモスA…命こだます宇宙』
矢崎 節夫・著 JURA出版局