ボロン的日記2001年3月前半

ボロン的日記

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1日(木) 臨時休業

2日(金)

先日、コミュネットに注文を出していたレコード針が到着しました。
まさか、まだ在庫があったとは・・・



東芝のエレクトレット・コンデンサー型カートリッジ用交換針です。
珍品すぎて、専用のプリアンプが入手出来てません。
要するに、現状では再生すら出来ないということですね。
じゃ、なんで買ったのか?
回路図があるんです。昔ラジオ技術誌に掲載されていたのが。
これをモディファイして作る予定。いつのことやら。
ま、針だけは手に入るうちに買っとこう、という事です。見切り発車ですね。



オリジナルはエクステンド針という、ラインコンタクト型のチップが付いた、
CD−4対応の替針N−404Xだったのですが、
カンチレバーが曲がっていたのと、使用時間が全く不明でしたので、
一切使用しませんでした。仕方なく一応ダメもとでコミュネットの
レコード針検索エンジンで探してみたら、なんとウルトラC丸針仕様の、
互換針403Sがまだあるではありませんか!
しかも¥3,900というお手頃価格!早速連絡して、
在庫をチェックしてもらうのに約一週間、ダメかとあきらめていた所へ、
突然のメール。
「お待たせ致しました。在庫ありました。」おおっ、あったか!

ウルトラCというのは、サファイヤの結晶軸を選んで切りだした、
長寿命のレコード針です。一般的なサファイヤ針が20〜30時間の
耐久時間なのに対し、150時間程度の寿命をもつ、ダイヤ針に次ぐ
性能を誇るレコード針なのです。基本的にはサファイヤ針なので、
ダイヤよりは格段に低コストなのですが、結晶軸を選ぶ手間がコスト高と
なるために、一般的には普及しませんでした。
東芝とナガオカの共同開発という事で、東芝製品には積極的に
採用されていたほか、ロネット針への展開もありました。
個人的に、ウルトラCの最大のメリットと思う点は、サファイヤ故に、
接合針ではなくてムクのチップとなっている事です。
普及型ダイヤ針は接合針ですから、先端部のみがダイヤモンドとなっていまして、
カンチレバーに植え込んである軸の部分は、鉄やチタンの金属を使用しています。
故に、実効質量がどうしても「重め」となります。その点ウルトラC針は、
ブロックサファイヤ針構造といえる訳で、実効質量の低減と低コスト化を同時に
実現している事になります。マイナーな存在でしたが、隠れた実力派と思います。



交換針はコンデンサー型特有の構造で、中心部の2本のピンがLRホット各出力の
中継接点となっています。取り付けネジがグランドの様ですね。
針アセンブリと共に、発電部もそっくり交換されるということですね。

コンデンサー型のカートリッジは、電磁型のMC,MMとはまた違った音質傾向
との事らしいのですが、はやく自分の耳で確かめてみたいものです。
専用プリアンプ、いつ製作に取り掛かれることやら・・・

今後しばらく、ちょっとばかり私用で忙しくなるために、HPの更新すら
おぼつかなくなると思います。大変申し訳ありませんです。


3日(土)

桃の節句、我が家に春はいつ来るのか・・・

そんな事とは全く関連の無いこの日記、マニアックな昨夜の続編です。
これが東芝のエレクトレット・コンデンサーカートリッジ専用のプリアンプです。



006P電池2本で駆動できる仕様です。後に、電灯線から電源を取るタイプも
発売されていたようですね。
TOSHIBAロゴがまぶしい?まだこの頃は、
オーレックスではなかったんですね。
結構簡単な回路でしょ?オペアンプICを用いて、再現してみましょう!
いつの事やら・・・

この方式では、プレーヤーの出力線、Rチャネルのグランド側を、
カートリッジへのバイアス供給に利用します。このため
ビクター等にみられる、Rチャネルのグランドとプレーヤーのアース線を共用した
プレーヤーには使用不可です。
この辺の規格、EIAJで規定がなかったのかな?
MMカートリッジなどでも、シールドケースのアースはRチャネルのグランド(緑の線)に
接続する例が多かったようですが・・・
いや、あえて他社との互換性を考慮しないことで、
東芝の独自性を強調したかったのかな?勘ぐり過ぎ!

4日(日)
今日初めて入った店で、これを捕獲!



いくらだと思いますか?たった¥100です。ジャンク扱いなれど、美品。取説付き。
持ち帰りテストするとなんと完動品!MXヘッドの磨耗もほとんどなし!
お部屋のインテリア状態シスコン、の、典型的な例でしょう。
使わないのに買うなっつ−の。(私もか?)
針メーターなのが気に入った。メーターそのもののリニアリティと
周波数特性を検討しつつ、カートリッジなどのF特をチェックするのに
重宝しそうです。

こんな安物デッキでも、下手なリバース機よりもずっと良質の音を出します。
意外とどっしりとした低音です。ハイの伸びはそこそこですが、FMの
エアチェックには充分です。

5日(月)

昨日、テクニクスのカセットデッキと共に購入したLP盤です。



文字通り、デオダ−ドの二枚目のアルバムで、どこにでもあるような
LPです。実は既に一枚持っていたのですが、また買ってしまったのは
理由があります。
上に黄色い文字で[QUADRAPHONIC]と書いてありますでしょ?
こ、これは4チャンネル盤じゃあ〜りませんか!こんなのが存在してたのね!
4チャンネルとくれば買わない訳にはいきません。¥200也。即ゲット!

で、持ちかえってしげしげと観察、SQ方式の4チャンネルレコードでした。
CBSとSONYが共同開発した、4チャンネル方式です。ステレオレコードとの
互換性に優れているというキャッチフレーズで、大々的に宣伝していましたが
4チャンネルステレオそのものがポシャってしまいましたので、今では
知る人も少ないでしょう。

各種4チャンネル方式を大まかに分けると、CD−4、RM、SQの三つが代表格です。
このうちマトリックスを基本とするものがRM、SQの二つですが、デコード方式が
全く異なるので、両方式には互換性がありません。
CD−4はディスクリート方式のため、ステレオレコードとは互換性が考慮されていましたが
マトリックス方式では擬似4チャンネルとなってしまいます。

で、ウチでデコード出来るのはRMだけなんです。(CD−4はディモジュレートと言う)
SQデコーダーってなかなか中古市場に出てこないんですよね。状態の良い、
ソニーのSQ−2020が欲しいな。

でも、ヘッドホンでこのレコード聴くと凄いです。マトリックスの4チャンネルレコードは
位相をイジってありますから、ミックスによっては、脳味噌グリングリンに回されてしまう
盤もありますね。

あのYMOのレコードにも、隠しRMエンコード処理されているものがあります。
サンスイのRMエンコーダーを、エフェクター的に使ってあるんですね。
スピーカーの外側まで音が広がる、なんてのはRMエンコード処理の結果ですね。

6〜8日(臨時休業)

9日(金)

先日入手したテクニクスSL−35プレーヤ、1974年製とかなり
古い事もあり、内部の清掃を必要とする状態でした。

http://www.panasonic.co.jp/technics/AnaloguePalyerHistory/SL-35.htm

http://www.panasonic.co.jp/technics/AnaloguePalyerHistory/SL-30.htm

ところどころサビなども浮いていたりして、ま、普通は粗大ゴミ行きとなる所でしょう。
こんなモン、どうして買ったのか?
いや、単に懐かしさからです。
大昔の松下SC−9750という4チャンネルステレオ付属PLと、
酷似したプレーヤーユニットだったんで、つい・・・


で、隅々まで分解していきますが、ここが改造のカギ。




アーム内のリード線は古くなると酸化してくるのか、音質が何となく
濁ってくるものです。被覆を剥くと、茶色く変色した導体が出てきます。
あのコードはメッキができないのだそうです。メッキをすると線の硬度が上がり、
弾力性が生まれてしまうので、アームの運動を阻害しやすくなるのだそうです。
そのために経年変化が早く、10年を目安に交換が望ましいとの事。
秋葉原のオヤイデ無線で売っている、モガミ電線のアーム用配線材4本組みを購入、



これと交換する事により音質がだいぶクリアになります。
被覆の弾力もだいぶ柔らかくなるので、アームの感度も少しは改善されるかも
しれません。

アーム内のスラストベアリングのボールについているグリースも硬化しており、
拭きとってきれいにしました。グリースの変質は、音質にだいぶ
影響を与えますので、私は拭きとってしまいます。代わりにタミヤの
セラミックグリースをごく薄ーく塗布します。なるべく回転に影響を
与えない程度の量、を心掛けます。

モーターを30分ほど空回しさせ、ほのかに温まったところで注油です。
恐らく20年は無注油で使われていたんでしょう。もっともここ10年は
使われた様子もないみたいですが・・・

ターンテーブルの軸受けは問題なしです。磨耗もなく良好でした。
グリースはモリブデンを使用している様子です。まだこの時代は
オイルレスメタルは使用してなかったようですね。亜鉛製かな?

今夜のところはまだバラバラの状態です。いつ組みあがるのか!?
音出しはまだまだ先です。
いや、付属カートリッジの音だけは既に聴いています。EPC-442Cです。
4チャンネル対応のEPC-440Cカートリッジ同等品みたいです。
先日入手したEPS-52STDD針がぴったりマッチします。
EPC-280Cと比較すると、出力が低くておとなしい音でした。
4チャンネルカートリッジ特有の、ローインピーダンス設計の様です。
アーム出力シールド線で、超高域をロスさせずに伝送させるための工夫です。


10日(土)臨時休業

11日(日)

さて、古〜いプレーヤーを入手するにあたり、アルミターンテーブルの
腐食が気になることはありませんか? 
新品時にはピカピカに光っててカッコいいんですが、年月の経過と共に
くすみがちとなり、指紋の形に緑青が浮いている・・・なんて事が実に多い!
ヤフーオークションに出品されている品を見ていても、サビ浮きのターンテーブルが
実に多くて、購入意欲が萎えてしまう・・・

先日から手を入れている松下SL-30とSL-35もご多分に漏れず、緑青が浮いて
緑がかってしまっており、触るのもはばかられるといった感じでした。
表面は浮いたサビでガサガサになっており、とっても醜い。

こんなときにはこれ!



深夜のテレビショッピングでおなじみ、「オーリ」です。
今やホームセンターの定番商品として、シンプルグリーンとともに
大好評???いずれにしてもこれは良いですよ。ピカピカになります。
最大のメリットはキズが付かない事。アルマイトの表面処理を傷めずに、
汚れやサビだけを落としてくれるので、いくら磨きすぎてもOK!
私は昔コンパウンドで磨いてしまい、確かにその時はきれいになるんですが
すぐにサビサビとなってしまうターンテーブルとなり、大変後悔しましたです。

さらに、あらゆる金属面に使用できるのも良い所で、クロームメッキ部なんか
新品同様にピッカピカになります。ウエスで辛抱強くこすっているとサビも
落ちてしまいます。ホント、あのテレショップと同様の効果です。
オーディオで効くのは、ピンジャック&プラグや、シェルのコネクター部も
効果的。しかもサビ予防の効果もあるみたいです。一度お試しを!

話かわって、困っている事がひとつ。
SL−35のアームリフター部に使用しているシリコングリース?が
どうやら変質している様子で、アーム降下が急過ぎて困っています。
リフターはオイルダンパーなので、粘度の高いグリースを用いてある筈なんですが
劣化して普通のグリースのような状態になっていました。これを拭き取って新しい
グリースを塗布すれば元通りになる筈なんですが、さて、そんな特殊なグリースが
売っているのかな?
いわゆるラジコン用の部品で、近いモノを見付けましたが
これでは粘度がまだ低くてダメでした。
タミヤの、フリクションダンパー用グリース「ミディアム」です。
これの「ハード」タイプもあるようですが、これだとヨイのかもしれません。
どなたか、これらの情報をお持ちの方いらっしゃいませんか?

SL−35,フルオートプレーヤーなのにオートリターン専用と
なってるのがカッコ悪いんです。ダメだコリャ!
ゴム部品、油脂類が、ジャンク復活のカギを握ります。
直るといいな!

12日(月)

ベルトドライブ機には、当然ドライブベルトが必要ですが、
今日、近所のナショナル店からこれが届きました。



先日より手を入れている、SL−30&35用です。
松下のベルト機は、生産時期や機種を問わず全部このベルトで対応できるようです。
寸法の共通化を徹底しているんですね。
当宅の最新型PL、SL−J7(一応「平成」のプレーヤーなんです)や、
SL−GM11(FMトランスミッター内蔵のバッテリー駆動プレーヤー)も
同じベルトです。
ベルトを半分に折ったときの長さは、約29.5cm、
TTのベルト掛け部の直径は約20cmです。
他社製PLでも類似の寸法ならこれが使えると思います。安くていいですよ。

安いといえば、このベルトは一昨年は¥800だったんですが、
この度はさらに安くなっててビックリ!なんと¥400です。なんで?
よく見ると品番も代わっていて、ベルトの厚みも変更となっている様子。



ベルトの厚みが変わることがどれだけ音質の差となるのか、
一応聴き比べなども行ないましたが全然わからん!
ま、半額になったことは大変喜ばしいことですね。

いずれにしましても、現行機SL−J8の生産が続く限り、
ベルトの供給は全く問題がないということです。
ま、松下といえば普通、「DD」ですけどね。

15日(木)

2日ぶりの更新です。
最近忙しくてオーディオどころではなかったんですが、
今日は最近入手したモノを整理していました。
いわゆる散らかり放題というやつですね・・・情けない・・・。

これは、先日やっと交換針が入手出来たものの、まだ試聴まで至っていません。
パイオニアPL−X9用のカートリッジ、PC−41MCです。
koyamaさんから送っていただいた際、他機種のカンチレバーを接着するという
荒技にでたものですが、これも結局ほとんど音出ししていません。
本物と比較すると、かなり振動系が長くなってしまっていたことがわかります。



で、41MCは交換針がネジ固定式なので、嵌合が非常に良好という副次的な
メリットがあるんですね。交換針の裏にはナットが埋め込まれています。



一般的なヘッドシェルに装着する際も、このメリットを存分に活かしたい!
という訳で、適当なカートリッジ固定ネジを流用、針固定ネジとして活用します。



アントレーに付けてみました。で、肝心の音は??
今夜は、取り付け作業を終えると同時に「TIME UP」となりました・・・
試聴記は後日ということで・・・ご勘弁の程を!

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