SPEAKER SYSTEM

JBL 4311B

バッフルにコントロール・モニターと銘打たれた、正にモニター仕様のスピーカー・ システムです。
写真の通り、現行4312とは、ユニット配置が上下逆となっています。故に
「ご家庭」での使用に向かないと言われていました。
何でこんな配置なの?と思われるかもしれませんね。
いわゆる録音スタジオでこのスピーカーを使用する際に、ミキシング・コンソール上
に天吊りセッティングする為のユニット配置なのです。
スピーカーが目線よりも上にあるのですから、中高音のユニットをより耳に近い位置に、
という配慮なのです。

当時これを家庭に持ち込んで使用する場合、必ずと言って良い程に天地逆セッティング
するのがお決まりでした。
私の4311Bは中古で入手したものでして、やはり前オーナーが逆にセットしていた
為に、天板に多数の擦り傷があります。まあ20年以上も前の品ですので、
キズは当然と言えば当然ですが・・・

「B」、という事はAも有るの?という疑問も湧きますね。オリジナル4311は
アルニコ・マグネット使用でした。アルミ、ニッケル、コバルトの合金を磁石として
用いていたのですが、1979年頃?からコバルトの産出国、ザイールの政変により、
コバルトが高騰してしまい、JBLとしてもアルニコ磁石は入手難となり、
全アルニコ使用ユニットをフェライト磁石に切り替える必要に迫られました。4311
もご多分に漏れずフェライト化した新型に切り替えざるを得ない運命、その回答が
4311B、であったのです。
JBLはアルニコでないとダメという方もおられますね。私はオリジナル4311を
聴いた事がないので、ホントかいな?という感じです。もっとも、聴いた後欲しく
なってしまっても困るので・・・

フェライト磁石の欠点を補う為にJBLが開発したのが、SFG構造磁気回路です。
ポールピースの磁気歪みを減少させ、低歪率を実現したものです。これによって
フェライトの弱点は克服された、というのがJBLの主張だった様です。

 

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