| たいとる: | 天然コケッコー |
| げんさんこく: | にほん |
| 撮ったひと: | 山下 敦弘 |
| 演ったひと: | 夏帆、岡田将生、夏川結衣、佐藤浩市、ほか |
| おはなし: | 島根の田舎分校に東京のイケメンくんがやってきた。 原作はくらもちふさこのにんきまんが。脚本は「ジョゼ〜」の渡辺あや。 監督は「リンダリンダリンダ」のシュールで勝負山下監督。 そして主題歌は、くるりだ。 全てのエピソードにキャラにアイテムにほっこり出来ます。 ぜひでかいスクリーンであの田舎世界観を堪能してください |
| コーラスはまだ読んでるんですが、 あたしは後期になってからの、 くらもちふさこの絵がどーもだめで、読んでなかったんで、 まーなんとなくの内容ぐらいしか知らなかったんですね。 あまり見る予定じゃなかったですが、 なんかスタッフメンバーがいいなと。 あとは田舎に触れたい。みたいな。 結果よかったです。全てが可愛くて、 ほっこり出来るとゆーか。素敵な心地よい脱力感。 島根の田舎風景。山があって海があって雲が早く流れて、 どこまでも道が長く伸びて。 冷やしたトマトがほんとに美味そう。 空気の美味しさまでが広くスクリーンから伝わってくる。 その中でぽつんとある分校。生徒は6人。 夏帆演じる中学生のヒロインそよちゃんは 全てが可愛いです。 丸出しの島根弁、揺れる三つ編み、 プリーツスカートの夏服、縁側で無防備に寝そべる姿、 田舎の天然な明朗さと、 中学生ながらのお友達に対しての繊細な感情、 都会への憧れと違和感、そして都会からのイケメン転校生 大沢くんに対するまだ幼い恋心。 夏帆の地味可愛さが田舎の娘をやることで魅力爆発。 ロリオタ爆死確実ですね。 バレンタインやら、初ちゅーやら、高校受験やら、 なんだか甘酸っぱい自分の思い出も一緒に蘇ります。 ラストの黒板ちゅーは、この世界観だから許される ノスタルジックな切な可愛さで溢れております。 大沢くんを演じた岡田くんは、 まだお芝居も発展途上中ですが、 黙って突っ立ってる様が、田舎に不似合いな空気と、 ウエンツみたいな顔立ちが、 いかにも都会のイケメンさんで、 さほど下手さも気にならない感じでした。 つーか同じ高校に行くのかどーなのかのラストで、 あのエンディングロールの大沢くんの姿を見た時、 なんだか素敵な気持ちになれる。 説明なしであの姿だけ見せる山下演出はやっぱ好きですな。 山下節といえば、やっぱシゲちゃんのシーン。 つぼに刺さるとたまらないのがあんな笑いです。 つーかシゲちゃん怖いから。 なんですかあの笑ってない目は。 アップなげーし。目が離せません。 素人丸出しな、ちびっ子たちもほんと可愛い。 さっちゃんが、「そよちゃーーーん」って トテトテ走ってくる姿、お漏らしで足上げられてる姿、 もー全てが愛くるしい。中でも、 美人になるじっちゃんのスイカの、食べた後の白いとこを そよちゃんにしょりしょり塗ってあげてるとこが好きです。 一生懸命塗ってあげてるさっちゃんと、 気持ちよさそうな顔のそよちゃんの図が素敵なんです。 そんなナチュラル子供たちに混じって、 両親役の佐藤浩市と夏川結衣。 役者臭さが全く出ず、 田舎に溶け込んだオーラ消してる芝居が見事でした。 見事と言えば、 そよちゃんちのにゃんこの芝居も見逃せません。 ほんとはあたしが純都会人じゃなければ、 またいろんな感想があるんだろーけども。 そよちゃんが、わたわたしてた新宿西口の地下道も、 高校時代から平気で歩いてたあたしは、 大沢くん側の目線で田舎は見てしまうからな。 都会の人間からは、「たまに見ると癒されるし 羨ましいけど生活するには厳しそう」 それが田舎なんですよね。 だからって都会への執着心は慣れから離れる怖さと、 物と情報の多さぐらいなんだけど。 でも東京で育ったあたしには、「帰る」場所がないので、 そのへんとっても羨ましいです。 東京にいばれるところは何もありませんから。 そよちゃんの 「耳ふさいだらまわりの音がゴウゴウ聞こえるけぇ」 って台詞好きですねぇ。 台詞やエピソードに関しては、 ほとんど原作の漫画に忠実だったらしいので、 くらもちふさこの世界観が素敵なんだと思うけど、 これだけ、ほとんど展開なく だらだらとした田舎の日常のシュール少女漫画を 映画化するのも結構大変だったと思うのに、 うまいこと表現されていたと思う。 原作の漫画は、絵が結構シュール模様なんだけど、 実写化すると、役者の皆さんの素直な表情が、 素直にあたしの心に届いたもよう。 懐かしさと、新鮮さと、切な可愛さと、癒されモードで ほっこりしたラストに、期待を裏切らない くるりの主題歌がかぶさってまたほっこり。 田舎風景+子供たちの純朴さ+だらだら風味な原作と、 渡辺あやのまとめ上手な構成、 そしてシュールでぬるい山下演出と、 不思議温度な癒やしくるりサウンド、 そして少女の愛らしさピークの夏帆の魅力。 それらのコラボがうまくはまったいっぴんと言えましょう。 だってほらね。見終わってからこんなにほっこり。 ぽんぽんでした。 |