Coptic Circle News


☆ 司祭を含むコプト教会員三人が警官に殺害される。(2004年5月2日)

 5月2日早朝、エル・ミニアで、司祭Ibrahim Mikhaelを含むコプト教会員5人が突然警察に連行され、その後、警官は彼らを乗せた車のスピードを上げ、車ごと運河に突き落とすという事件が起こりました。
 警官は運河に突入する前に開いたドアから脱出、連行されていた司祭と二人のコプト教会員は死亡、残る三人は重症、病院で手当てを受けています。
 司祭たちは、前日からの嵐によって壊れた教会の塀を修復していたところを、近隣に住むイスラム教徒に通報され、その翌朝、逮捕されました。コプト教会の修理には事前に認可が必要なのですが、当局からの許可がなかなかおりなかったために、夜、塀の修理を行っていたことをとがめられたようです。 
 その後、5月8日、司祭の葬儀が行われたタハ・アル・アミダでは(カイロから約200km離れた人口2万人程度の村)、この事件に抗議する人たちで湧きかえり、警官がデモ隊を監視するため、カイロから至急配置されました。

司祭の葬儀と司祭たちの死に抗議する人々の画像


 ☆コプト大学生、キリスト教関連書籍所持の理由で逮捕される。(2004年1月26日)

 1月26日、南シナイ地方で、4人の大学生が、聖書とキリスト教関連の音楽テープを持っていた理由で逮捕されました。
 逮捕されたのは、ミニアやカイロ大学の学生。南シナイへ旅行中、朝の9時ごろホテルの部屋に入ってきた地方警察に逮捕され、持ち物は押収されました。さらに、拘束は公判をもたれないまま無期限に延期され、家族たちはアメリカのコプト協会へ手紙で訴えるなどの抗議活動をしていました。

 ※その後、告訴は取り下げられ、学生たちは4月3日に釈放されました。

☆ 『カトリック教会とコプト正教会の神学的対話のための国際合同委員会』の会合開催。(2004年1月27日〜30日)

 1月27日、「カトリック教会とコプト・オーソドックスの神学的対話のための国際合同委員会」の第1回会合が、 カイロで開かれました。
 会合はシェヌーダ三世の主宰で30日まで催され、バチカン側からは「キリスト教一致推進評議会」議長カスパー枢機卿、コプト教会側からは聖務会院書記長ビショイ大司教がそれぞれ議長を勤め、古代における教会の分裂を克服するため、まず過去三十年間の神学研究や活動が審議されました。その後、各地の教会と非公式の打ち合わせや公式の対話の場がもたれました。
 次回の会合「交わりとしての教会」は2005年1月25日から30日、ローマで予定されています。

☆ 日本にコプト正教会が誕生します。

 
今年、日本にコプト正教会が正式に建設されます。今のところ、場所は神戸市の王子公園駅近辺が予定されています。詳細は続報でお伝えします。
☆ ムスリム同胞団、コプトの入党支持を表明。(2004年1月21日)

 アラブニュースによると、1月21日、イスラム原理主義運動の代表的な一派、ムスリム同胞団は、「合法的で解放的な政党を目指して転換する意思がある」との声明を発表しました。その声明文の中で、同胞団はコプト教会との関係についても触れ、「我々は、ムスリム同胞団のプログラムに従うなら、コプト教会員も我々の政党へ受け入れる予定である」と述べています。

ムスリム同胞団の公式サイト
☆ パトモスセンター、再び軍隊の襲撃を受ける。死者一名、負傷者二名。(2004年1月5日)
 2003年1月5日、キリスト教の福祉施設パトモスセンターが、再び軍隊からの攻撃を受け、事務員1名が死亡、2名が負傷しました。
 先週、センターのスタッフと軍の高級将校との間で和解へ向けてのミーティングが開かれたばかりで、政府軍の代表が「今後パトモスセンターへ攻撃が行われることはない」と言明した直後でした。が、この決定を不満と考えた軍人たちが数日後、センターへの急襲を企んだ模様です。
 5日、600人の武装した軍人と二台のブルドーザーとともに、「アッラーは偉大なり」と叫びながらセンターに押し寄せ、センターへの周りの道を封鎖し、フェンスを壊すなどの破壊活動をはじめました。
 暴動が絶頂に達したころ、数名の事務員がバスの下敷きになり、死者を出す惨事となりました。
 直接に狙われたのは、仲介に立とうとして現れたセンターの長・ボトロス司教。興奮したバスの運転手が司教をひき殺そうとしているのを見て、司教をかばおうとした結果、事務員たちが犠牲になったようです。
 当センターへの軍人たちの攻撃は、これで6度目になります。

The Charity Isle Patmosの公式サイト
☆ エジプト政府、コプト教会の閉鎖を企てる(2003年9月20日)
☆ コプト教会、同性愛・同性愛者、および同性同士の結婚を正式に批判する(2003年8月26日)
☆ 聖アントニー修道院、襲撃される(2003年8月19日)

 2003年8月19日未明、上エジプトにある聖アントニーの修道院が襲撃されました。
☆ スペイン政府、コプト教会の修復に協力へ(2003年7月5日)
☆ 政府の軍隊、パトモスセンターを攻撃(2003年4月5日)

 2003年4月5日、カイロから30キロメートルほど離れたところに建つクリスチャン・パトモス・センター、"Charity Isle Patmos"を、政府軍の一団が襲撃しました。
 攻撃は軍の高級将校が率いる小隊によるもので、ブルドーザーや催涙ガスが使用され、建物の設備の多くが被害に遭いました。
 当センターが過去に襲撃を受けたのは、1996年、1997年、2001年、2002年の計四回。今回で五回目の攻撃となります。このセンターは15年前、ハンディキャップのある子供たちや孤児へ、物心両面での支援を行うことを目的として設立されたもので、修道尼たちが中心になって地域への奉仕活動を行っていました。

The Charity Isle Patmosの公式サイトはこちら
☆ エル・コシェ村暴動の判決下る(2003年2月28日)
 2003年2月23日、2000年の暮れから2001年初頭にかけておこった、エル・コシェのクリスチャン村の宗派抗争(20人のコプト教徒と1人のイスラム教とが死亡)の判決が、上エジプトのスハジ市刑事裁判所で下されました。
 告訴されたのは96人、そのうち有罪判決が下されたのは二人で、一人は15年の労働刑、もう一人は3年半の服役、他の94人(38人のコプト教徒を含む)は無罪と、第一審(4人に対し1年から12年の労働刑)よりさらに軽い判決となりました。
 しかし、キリスト教村全体を巻き込み、多数のコプト教徒の犠牲者をだした事件であるだけに、コプト社会では、この判決を不公正とする声が高まっているようです。
 (Arabic News)
この判決を受け、シェヌーダ三世は、以下のようなコメントをCopts Daily Digestに寄稿しています。

God who said to the first killer, Cain" The voice of your brother's blood is crying to me from the ground"Genesis 4: 10
To His justice, the blood of twenty Copts, which was shed on the ground of al-Kosheh, upper Egypt, cries out. With them the blood of their brethren in Abu Qurqas, Deir al-Moharak, Deirut, Sanabu, Samalout, Minshat Dimlo and in other places, also cries out for God's divine justice. If it doesn't receive justice on earth, it seeks justice in God alone, He is the source of all justice. The verdict that was delivered in al-Kosheh case was a source of disappointment to all Copts. It left a deep wound in their souls and a scar in their memory that time will not erase. Thus, they turn to God who have never forgotten Abel's blood. For, He establishes justice and provides comfort

☆ コプトのクリスマス(1月6日)が国民の休日に
(2003年1月7日)

 2003年1月7日、エジプトのムバラク大統領は、コプト教会のクリスマスである1月6日を国定休日に制定する意向を発表しました。実現すれば、エジプトでは18番目の国民の休日となります。
 これまでも国営放送でクリスマスやイースターの特番を放映するなど、エジプトでは人口の約一割を占めるキリスト教徒との共存が模索され続けてきました。中でもクリスマスを国定休日に定めることは、問題の焦点のひとつとなっていたもので、今回の発表は協調に向けて大きく一歩踏み出した形です。エジプト国内でも大きな反響を集めています。

☆コプト教会襲撃される(2002年2月10日)

      2002年2月10日、建築されたばかりのコプト教会が、イスラム原理主義過激派から襲撃されるという痛ましい事件が起こりました。エジプトではいまだにキリスト教会の建築物をめぐるトラブルが頻繁に起こっていますが、これもその一例です。
 ルーテル・アワーの協力を得、以下に詳細記事を引用させていただきました。

 2月10日、エジプト南部の村ベニ・エルワルマスで、新しいコプト正教会の献堂式礼拝の最中に、近隣のイスラム教徒らが石や火炎瓶などを投げ込む事件が起きた。
 ロイター通信は、警察官2人を含む数人が負傷したと報じたが、カタールのアルジャジーラ・テレビは教会員10人が負傷し、家屋35世帯が焼失したと報じた。また、英国BBC放送は、負傷者は教会員ひとりとイスラム教徒3人の計4人で焼失したのは15件と伝えており、情報は錯綜している。
 治安部隊によると、石を投げる暴徒に対して、教会側は建物の中からショットガンで応酬したという。同教会は、事前に献堂式礼拝が行われることを地元の警察や治安当局者に知らせておいたが、警備はされていなかった。暴徒が現れてから、教会はあらためてカイロの警察に電話をし、ベニ・エルワルマス村の警察を教会員の警護のために差し向けるよう求めたが、結局警察が現れたのは襲撃が始まってから4時間近く過ぎてから。当局の発表によると、43人が逮捕されたという。
 コプト教会の建築や修理にからむイスラム教徒との衝突はエジプトでは頻繁に起きている。教会の建築や修理の許可がおりるまで数年以上かかり、「過激なイスラム教徒は、教会が新しく建てられると、合法でも、先ず『違法』と勝手に判断し、破壊行為に出ることが多い」と専門家は述べている。
[東京 2・11 ルーテル・アワーPS/2002年]


 アレクサンドリア教皇、聖マルコ大主教管区総主教であるシェヌーダ三世の、昨今のアメリカ合衆国におけるテロ攻撃に関する見解(2001年9月13日)


 「人間性と信仰への恐るべき犯罪」
 世界貿易センターと周辺のビルを破壊した、アメリカ合衆国におけるテロ行為による犯罪は、恐るべき応報である。それは、人間性・良心のいかなる概念にも適合していない。罪のない人々の一体どこが、あのような行為に価したというのか。忠実に自分の職場に向かった人々・・・飛行機で旅行中だった人々・・・そして崩壊したビルディングの下敷きになった救急隊員の何が?
 いかなる信仰もこのようなテロ行為を容認すべきではない。むしろ、犯人とこの計画や実行を支援したものたちを、強く非難すべきである。
 我々は神が世界を平和に守ることを祈る。なぜなら、主はまさにこのように言われたからである。
「わたしは平安をあなたがたに残して行く。わたしの平安をあなたがたに与える。
(ヨハネによる福音書14章27節)」。

Statement by Pope Shenouda III,Pope of Alexandria and Patriarch of the See of St. Mark regarding The recent terrorist attacks in the United States of America

A Horrific Crime Against Humanity And Faith


The crime of terrorism carried out in the United States of America which saw the destruction of the World Trade Center and surrounding building is one of horrific proportion, which by no means complies with any concept of humanness or conscience. What did innocent people do to deserve these actions: those who faithfully went to their offices… those who were travelling on the airplanes… and what of the members of the emergency services upon whom the buildings collapsed?
No Faith can ever accept such terrorism, but rather , condemns its perpetrators and all those who assisted them in the planning and/or execution of such acts.
We pray that God keeps the world in peace, for it is He who said "My peace I leave with you, it is My own peace that I give you"

 
(コプト正教会の公式サイトから、2001年9月11日にアメリカ合衆国で起こった同時多発テロ事件について、シェヌーダ三世の声明文が発表されたと、メールでお知らせいただきました。レビューして欲しいとの要請でしたので、邦訳をここに掲載させていただきます。イスラム社会の倫理観も配慮した声明文となっています。)

シェヌーダ三世公式サイト



☆ 海底に眠る伝説の都市「ヘラクレイオン」、実在確実に

 2001年6月7日、アレクサンドリアのアブキール湾で、フランスの海洋考古学者フランク・ゴッディオ博士の率いるフランス・エジプト合同調査隊が、「ヘラクレイオン」という地名が古代エジプト語で刻まれた、黒い花崗岩の石碑(高さ約1.95メートル)などの遺物を公開しました。伝説の都市「ヘラクレイオン」の実在が、これで確実に証明されたようです。
 調査隊は、2000年6月3日、アブキール湾の沖合い約2〜3キロメートルの場所で、ヘラクレイオン・メノティウスと思われる遺跡を発見し、国際的な話題を呼びました。今後も調査は続けられる予定で、ギリシャ悲劇や旅行記など、古文書に記録を残していた「古代の重要な商業港」「イシス女神の都市」、ときには「罪によって沈んだ都市」などとも呼ばれていたヘラクレイオンの謎が、明らかになることが期待されています。
 詳しい情報は、以下のゴッディオ博士のサイトからどうぞ。貴重な映像ニュースと併せてご覧下さい。
  Aboukir Project