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私がスペインフリークになったわけ
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それまで、旅行会社のツアーというものに参加したこともなく、しかも始めてのヨーロッパ。全て始めて尽くしのスペイン旅行。期待に胸膨らませ飛行機に乗りこんだ私は、スチュワーデスを通して、スペイン人を知り、 というのも、こちらがスペイン語がわからなくてもお構いなしに、熟年スチューワーデスが、 妙な感動で始まった私の始めてのスペイン旅行。コースはスペインの首都であり、プラド美術館や王宮がそびえるマドリッド、エル・グレコで有名なトレドの町、ガウディの建築物を始めピカソ、ミロなどスペイン有数の芸術家の美術館が立ち並ぶバルセロナ、イスラムの面影を残し、フラメンコ発祥の地といわれるアンダルシア地方セビージャ、グラナダにコルドバといったスペインのハイライトコースでした。想像以上の駆け足の旅でしたが、私が訪れた4つの土地は、それぞれに違った個性を持っていて、言葉こそスペイン語を話していたものの、同じ国に来ているという感覚を与えないほど歴史背景も風景も全て別のものでした。 ツアーの最中立ち寄る事はありませんでしたが、ひとつだけどうしても気になったものが。それは町の至るところに見かけられたBARの看板でした。各地方、歴史や風景は違っても必ずといっていいほど街中にあるのがBAR。好奇心旺盛な私はどうしてもBARの正体を突き止めたくなり、いくつかのBARを遠目からみることに。 BARの中は、あのイベリア航空のスチュア−デスみたいに、機関銃のごとくスペイン語を捲し立て、まるで人の話なんて聞いちゃいないほど喋り捲っている淑女たちと、夏の風物詩ひまわりのように、一斉にサッカーの番組に集中している紳士たちの姿が。床には使ったあとのナプキンの残骸だらけで、どうもスペイン人は使ったナプキンを平気で床に捨てる民族らしい。 カウンターに目をやると豪快に並べられた料理が大皿にきれいに盛りつけられていて、ツアーについていたレストランの料理よりもはるかに小洒落ていて美味しそう。しかも、小皿料理みたいに、少しずついろんな種類の料理が試せるらしい。ワインを飲んで、料理をつまんでいる人たちは椅子があるのに皆立ち飲み、でも疲れてるどころか、とっても楽しそう。ひまわりさんたちの、つ〜んと突き出たお腹がいかにも幸せを物語ってるって感じ。 一度は入ってみたいと思いながら、その度胸もなく、結局私は最後までBARに入れず仕舞いに。たまたまツアーで一緒だった人の中には、スペイン語が話せる人がいて、その人達はすっかりBARで楽しんだり、お膳立てされた店やレストラン以外の場所に立ち寄って短い自由時間を堪能していたらしいのです。 何かに夢中になるきっかけは人それぞれ。私の場合は、始めてのスペイン旅行で実現できなかった事を次回こそは実現させたい・・・そんな思いが始まりでした。もちろん、スペインそのものがいろいろな顔を持っていて、また行ってみたいと思わせる国でしたから、こんなにも夢中になったんだと思います。 「スペインはヨーロッパの最後の砦、楽しみは最後までとっておいたほうがいいと思うよ。」との友人のアドバイス。一理あるとは思うのですが、いろいろな料理が並んでいると、まず最初に好きなものからありつく魔女から言わせると、「楽しみは最初にもつべし。」なぜって、スペインとの出会いは、その後の私の人生に大きな活力を与えてくれましたし、「明日はどうなるかわからないから、今日一日を精一杯楽しく過ごしましょう!」といった生き方を私に教えてくれたからです。そういう人生の過ごし方って素敵だとは思いませんか?少なくとも、魔女はその生き方に大賛成です。 |

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魔女のひとりごと その2