医薬翻訳


医薬翻訳者の健康−ばいあすどりさーち

【背景】フリーランスの医薬翻訳者は体が資本であるが、自分の健康にどの程度配慮しているか詳細に検討した医学的研究はない。【方法】肌ツヤに張りがって目が輝いており、普段から笑顔が絶えず、いかにも健康そうな翻訳者123例を対象に郵送法による調査を行った。【結果】対象者の82%が自分の健康にはかなり注意していると答えた。具体的な方法として、(1)簡易人間ドックを利用している、(2)スポーツクラブ付属のクリニックで定期健診を受けている、(3)健康管理ソフトを使用していると回答する者が多かった。中には、内科医の妻に徹底管理されている者や、マンション管理の三井不動産に自分の健康もついでに管理してもらっているという財産家もいた。【結論】医薬翻訳者の健康レベルは極めて高い。

J. Tokumei Res. 2007;12:808-814.


医薬翻訳の学習過程における鱗落下現象−眼科学的すたでぇ

【背景】医薬翻訳の勉強中に目から鱗が落ちることは稀ではないが、その後の経過を眼科学的に長期間追跡したぷろすぺくてぃぶスタディはない。【方法】トライアルに合格して間もない医薬翻訳者38例に「医薬の英語」を熟読するよう依頼し、その後半年間にわたり毎月1回眼圧測定、視力検査、視野検査、細隙灯顕微鏡検査およびレーザー前房蛋白細胞数検査を実施した。【結果】参加者の66%が目から鱗が落ちたと報告した。また、21%において、最新の超ハイスピードカメラによって、世界で初めて鱗が落ちる瞬間を捉えることができた。鱗が落ちる頻度に左右差は認められなかった。追跡調査中に軽度ではあるが統計学的に有意な視力低下が認められた。【結論】鱗落下と視力低下に関して詳細な検討が望まれる。

J. Tokumei Res. 2007;11:713-718.


医薬翻訳の効率化に向けた猫手利用指針−中間報告

【背景】優秀な翻訳者はネコの手も借りたいほど仕事が舞い込むようであるが、医薬翻訳においてネコの手の使用法に関する明確なガイドラインは存在しない。【方法】国際猫手使用指針を作成するため、医薬翻訳者及び獣医学者からなる猫手使用指針作成委員会(仮称)が結成され、中間報告が取りまとめられた。【結果】作業部会Aでは、猫手か猫足かの表記に関して統一見解を提示することが先決であるという点で概ね合意した。作業部会Bでは、緊急性に応じた猫手/足の使用本数に関して、詰めの段階に入っている。作業部会Cでは動物愛護の観点から、猫の定期健診を含めた健康管理についてガイドラインを作成中である。【結論】各作業部会からの指針案をネットで公開し、パブリックコメントを反映させた後、指針の有効活用を強力に推進する必要がある。

J. Tokumei Res. 2007;10:601-608.


医学翻訳におけるカタカナ語の使用−メタボと肥満を中心に

【背景】メタボリック症候群はテレビや雑誌で流行語のように使われているが、代謝シンドロームという用語は定着していない。メディカル翻訳に比べて医薬トランスレーションという言葉が定着しない理由も依然として不明である。【方法】医学翻訳より飲み会が好きというボランティアが、朝まで生トークを行った。活発な議論を促すため、発泡酒、焼酎および御新香はお代わり自由とした。【結果】メタボリック症候群の意味を正しく理解せず、メタボと肥満を混同している者が多かった。一方、腹囲に関して男女差があることに異議を唱えるウンチク親爺もいた。議論が白熱して場外乱闘に及ぶ数名にはレッドカードが渡された。最後に、代謝症候群の診断基準を暗記できた者から順次帰っていただいた。【結論】カタカナと漢字は意外と相性が良いことが分かった。

J. Tokumei Res. 2007;9:552-557.


医学翻訳と環境対策−リサイクルトナーの視点から

【背景】翻訳業務ではレーザープリンターをよく使用するが、トナーカートリッジのリサイクルに対する関心度を詳細に検討した研究は少ない。【方法】三度の飯より貯蓄が好きで、預金通帳を見て毎晩ニヤニヤしている翻訳者312例を対象に個別アンケートを行った。【結果】再生カートリッジが新品より2000円以上も安いことを知らなかった翻訳者が意外に多く、全体の79%を占めた。送料無料で配達してくれると知って、地団駄踏んで悔しがる者もいた。知ってはいるが再生品の品質に不安を感じて、まだ実際に利用していないと答えた慎重派もいた。私は再生品しか使わないと誇らしげに言い張るエコロ爺は少数であった。【結論】環境にもお財布にも優しい再生カートリッジは、翻訳者の味方であると結論付けられた。

J. Tokumei Res. 2007;8:447-456.


医学翻訳におけるポッドキャスティング−現状と展望

【背景】医薬翻訳のための情報収集としてポッドキャストを聞いている者がいるが、その詳細については不明な点が多い。【方法】新しいモノが好きで購買意欲が旺盛な翻訳者359例を対象にして、ポッドキャストをどのように利用しているか調査した。【結果】NEJMやJAMAのpodcastを毎週聞いている者が多く、その割合はそれぞれ24%および17%であった。アブストラクトを読んで目と耳で情報収集すると効果的だと強く勧めるする者もいた。得意分野を作るため、医師生涯教育(CME)ポッドキャストを愛用していると回答する翻訳者もいた。一方、勉強はそっちのけで、報知芸能ポッドキャストで結婚や熱愛情報に過敏反応してしまう男性がいたことは実に遺憾である。【結論】無料の情報ソースとして極めて良質の英語が聞けるため、気分転換として医学英語を聞くことは、まぁ悪くないよね(なぜかタメ口)。

J. Tokumei Res. 2007;7:301-306.


ノリノリな医学翻訳の基礎訓練キャンプ−フィージBillyティすたでぇ

【背景】理想のボディーラインが得られることで最近大人気のびりーずブートきゃんぷ。このようなトレーニング法は医学翻訳にも応用できる可能性がある。【方法】トライアルの合格後に伸び悩みを感じている医学翻訳者89例が7日間集中コースを受けた。本コースは、曖昧な記述や冗長表現が多い訳文を削ぎ落とし、簡潔でキレのある理想の文章にする7日間集中プログラムである。体格や笑顔がBillyにクリソツの講師がノリノリで講義を担当したんじゃじゃっじゃっじゃじゃ、ずんずんずん♪【結果】キャンプ参加者の84.3%が効果を実感した。冗長表現が減ったため、訳文の文字数が平均で12%少なくなった。訳文だけでなくウエストサイズが減り、嬉しい悲鳴をあげる者もいた。テンポの良い体育会系の指導によって、参加者の学習意欲はうなぎのぼりであった。【結論】座りがちな翻訳者にとって、体を動かすことは医学的にも好ましいと考えられる。このようなブートきゃんぷがあれば、私もぜひ参加したい。

J. Tokumei Res. 2007;6:234-240.


医学翻訳者の肩凝り及び腰痛に対する入浴剤の効果−非劣性試験

【背景】温泉には様々な効能があることが証明されているが、医学翻訳者における入浴剤の安全性および有効性はこんとろばーしゃるである。【方法】肩凝りや腰痛を訴える翻訳者932例を無造作に草津温泉群または入浴剤群に割り付けた。入浴剤はバスクリン「もぎたてリンゴの香り」を使用した。被験者は医学翻訳の後で30分入浴し、起床時に翻訳特異的質問票に記入するよう指示された【結果】プロトコール違反132例(入浴後の300mL以上のビール飲用または3曲以上のカラオケ熱唱)を除く800例を解析対象とした。質問票を解析した結果、温泉群および入浴剤群とも肩凝りの改善が認められた。肌ツヤの改善および若返りを自覚する者が他人に同意を強要していたが、周囲の反応は冷やかであった。各群8例が風呂場でのぼせたが、医学的介入の必要はなかった。【結論】温泉に対するバスクリンの非劣性がでもんすとれーとされ、多忙な翻訳者にとって良い骨休めとなった。肌ツヤの改善および若返りに関しては、長期試験の成績が待たれる。

J. Tokumei Res. 2007;5:112-119.


医薬翻訳における捻り鉢巻の安全性及び有効性−パイロットすたでぇ

【背景】納期がキツイ案件において捻り鉢巻で仕事に取り組む翻訳者は少なくないが、その安全性及び有効性をぷろすぺくてぃぶに検討した研究はない。【方法】医学翻訳の既往歴が2年以上の被験者83例を鉢巻群又は非鉢巻群に無作為に割り付けた。有効性の主要評価項目は単位時間当たりの翻訳文字数および翻訳パフォーマンス(こんぽじっとオブ訳抜け、誤記、誤訳)とした。安全性評価項目は一般バイタル変化および皮膚所見とした。【結果】42例が鉢巻群、41例が非鉢巻群にアサインされた。プロトコール違反2例(磁気鉢巻の使用)および試験期間中に仕事の依頼がなく遠い目をしていた1例を除く80例を解析対象とした。有効性に関して両群間に有意差は認められなかったが、鉢巻群では誤記が少ない傾向にあった(P=0.053)。鉢巻群では中等度の接触性皮膚炎が2件、非鉢巻群では軽度下痢(納期によるストレス)が3件報告されたが、重大な安全上の問題はなかった。【結論】捻り鉢巻は忍容性が高く、誤記防止およびストレス軽減効果の可能性がさじぇすとされ、さらなる研究がわーらんてっどであった。

J. Tokumei Res. 2007;4:15-23.

医学翻訳に対する住民の理解−笑顔で挨拶の効用

【背景】在宅で医学翻訳に従事している男性の中には近所の評判を気にする者がいるが、それを組織的に調査した報告はない。【方法】北海道の在宅翻訳者32例を無作為に抽出し、その半径100メートル以内の地域住民に聞取り調査を行った。【結果】個別訪問の際には「英会話教材は間に合ってます」とか「新聞は日経を取ってるから」とか、門前払いをくらう場合がほとんどであった。雪かきボランティアを条件に調査に応じた住民の96%は医学翻訳という言葉を聞いたことがなかった。また、昼間に散歩している翻訳者を特に訝しげに思う人もなく、道で会えば笑顔で挨拶を交わしているようであった。【結論】地域住民は概ね無関心であり、あまり周囲の視線を気にする必要はない。道で会った人には、にこやかに挨拶することが重要であると考えられる。

J. Tokumei Res. 2008;3:225-231.

医薬翻訳の効率化に向けた取り組み−ぱいろっとスタディ

【背景】ダブルモニタを駆使して翻訳効率を高めている上級者は少なくないが、トリプルモニタの使用例は極めて少ない。【方法】「わたしは集中力がないんですよぉ〜」とぼやく医薬翻訳者49名の仕事部屋に第三のモニターを設置した。これは仕事中に息抜きすると「集中力が足らんぞ!」と大声で叱ってくれるちょっと迷惑な監視装置である。叱られた回数は自動的に翻訳会社に告げ口、じゃなくて報告され、フィードバックも受けられる仕組みである。【結果】第三のモニターを設置した直後、モニターに向かってピースサインを出したり、カメラ目線を送る者が少数認められた。その後、くだらないサイトをネットサーフィンする時間が激減し、翻訳効率は大幅にアップした。コーディネーターさんの評判も上々であった。有害事象として、なぜか1日の終わりにどっと疲れが出た。【結論】トリプルモニタは医薬翻訳の効率アップに有効である。

J. Tokumei Res. 2008;2:157-162.

医薬翻訳における新年の抱負の有効性および安全性−ぷろすぺくてぃぶスタディ

【背景】今後のさらなる飛躍に向けて新年の抱負を語る翻訳者は少なくないが、その有効性を前向きに検討した研究はない。【方法】トライアルに合格して医薬翻訳の経験が3年未満のボランティア183例を新年抱負群又は非抱負群に無作為に割り付けた。前者は毛筆で新年の抱負を半紙に書き、後者は好きな食べ物を清書していただいた。有効性の主要評価項目は月間翻訳文字数とした。安全性評価では、割付を知らされていない第三者が被験者の笑顔を評価した。【結果】92例が抱負群、91例が好物群にアサインされた。被験者背景に群間差はなく、各群2例が習字の有段者であった。有効性に関して両群間に有意差は認められなかった。安全性に関して好物群では笑顔が高頻度に認められ、唾液分泌は有意に亢進していた(P=0.02)。サブグループ解析の結果、黒豆、数の子、錦たまごのようなおせち料理を書いた者は少なく、フライドチキンなど今風な品目が散見された。【結論】日本の伝統的おせち料理を作る家庭は少ないことが示唆された。

J. Tokumei Res. 2008;1:11-16.


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