医学翻訳には、高校で習う生物の知識は最低限必要です・・・と書いてあるサイトがありましたので、今時の高校生はどんなことを学んでいるのか調べてみました。啓林館というページでは教科書の内容を見ることができます。そこには、私が習った内容よりはるかに高度な内容が載っていました。たとえば生物II(第3章 遺伝子工学とバイオテクノロジー)の第1節「遺伝子の本体」には、PCR法が図解で示されています。また、第2節 バイオテクノロジーには、ES細胞やRNA干渉のことが書いてあります。これには本当に驚きました。確かにライフサイエンスの分野は、ヒトゲノムの解読をはじめ、この10年で大きく進歩しましたが、それが教科書にも反映されているのです。私もうかうかしてはいられません。下手をすると新人翻訳者どころか高校生にも置いていかれることになります。
ただし、医薬翻訳で必要な知識と高校の生物とはかなり違います。改めて高校の生物の教科書を読む必要はないと私は思います。高校の教科書を読んでも害にはなりませんが大した役には立ちません。それよりも添付文書を読むことです。添付文書は無料でダウンロードできますが、その価値は1万円の書籍に匹敵すると思います。丸暗記するぐらいのつもりで1つ添付文書を読んでみましょう。ほかには、MR研修テキストや薬事ハンドブックが参考になります。
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