角館の神明社の宵宮が初日で例祭が2日目、薬師神社の宵宮が2日目、例祭が3日目と計3日間
行われる「角館のお祭り」の際のやま行事である。
佐竹北家の城下町角館も季節季節の伝統行事が多いが、そのうち一番に盛り上がる3日間であり、
狭い角館の町の中はそれぞれの町内から出される18台の山車が曳き回され、お囃子がどこからか
流れてお祭り一色だ。
元来は神明社、薬師神社別々に催されていた祭典が明治になって同じ時期に行われるようになり、
もとは薬師神社の祭典についていたやま行事がだんだん盛大になり今や祭りの主役になってしまったそうだ。
山車は初日に神明社に、2日目に薬師神社に参拝に出向き、その後各町内を回ったり、城主佐竹氏
の家へ上覧するために動く。その際に他の山車とかち合った際に行われるのが山車同士を正面から
勢いよくぶつけ合う「やまぶっつけ」である。
城下町の狭い町内の道路は幅いっぱいに進む背の高い山車とこれを引っ張りあるいは押す曳き方と
これを見ようとする観客であふれ帰り、お囃子の笛、太鼓と山車の進行を指揮する笛の響き、
あたりのすごい熱気が騒然とした雰囲気を作っている。特にやまぶっつけは秋田のお祭りの中でも
もっともエネルギッシュな瞬間だろう。
山車は以前はもっと背の高い大きな「担ぎ山車」だったが、電線が張られるようになりこれを
避けるため今のような高さ5〜6m程になり、形も車輪のついた曳き山車になったそうだ。以前の
担ぎ山車の原型を保存するため町内に置山と呼ぶ動かさない山車がいくつか作られ置かれている。
ところで、やまぶっつけは夜行われるが町の通りの照明は多くなく飾山に飾られる明かりも僅かな
ため、全体にかなり暗い中で提灯で照らしながら進められる。一方祭りの熱気はみなぎり飾山の
動きは大きく、またとても狭い場所での人混みの中での行事なので、写真に撮るのはかなり苦労
する。
国指定重要無形民俗文化財。
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