100 STORIES<不幸中の幸い>
■歌が好きJENNIFER WARNES
ジェニファー・ウォーンズ
2002年の秋、「アルジャーノンに花束を」というドラマのエンディングにちょっとぼく好みのメロディーが、ぼく好みの歌唱で流れ、小さく
Song of Bernadette/Jennifer Warnes
と字幕が出た。それがジェニファー・ウォーンズとの出会いだった。ドラマでは、歌は当然断片的にしか流れないから、もう少し聞いてみたいと思った。
それから間もなく、彼女のCDを1枚、ともかく買って聴いてみた。上記の歌「ソング・オブ・バーナデット」は入ってなかったが、そのTHE HUNTER というアルバムには、3曲ほど気に入った歌があった。ぼくは基本的に、一枚のCDで2曲気に入ればOKと思っている。
The Whole of the Moon
Lights of Louisianne
Way Down Deep
彼女は70年代から80年代にかけて活躍した人で、映画の主題歌などをたくさん歌っていること、中でも「愛と青春の旅立ち」の主題歌を歌ってヒットさせたこと、など、この歌手について、いろいろ知ることが出来た。ただ、そう言われても、その時代のヒット曲とか、そういうことにはいつも背を向けていたぼくには全然ピンと来ないのだが、ともかくどういう人なのかということはだいたいわかった。
それから「ソング・オブ・バーナデット」の入ったアルバム FAMOUS BLUE RAINCOAT を買った。このアルバムはドラマの放映の直後だったので、どの店にもちょっと目立つところにあった。
アルバムそのものは'87年に出たもので、レナード・コーエン Leonard Cohen の作品集。コーエンについては、前記の
THE HUNTER のアルバムにも彼の曲があったので、その解説で知ったばかりだったが、ぼくと同じ年代の人で、60〜70年代にたくさんの曲を作り、自分でも歌ったシンガーソングライターらしい。ちなみにこのアルバムは輸入盤で、歌詞カードはついているが、解説はいっさいない。
このアルバムにはいい歌がたくさん入っていた。彼女を聞くきっかけになった「ソング・オブ・バーナデット」もいい歌だが、どっちかというとそれが霞んでしまうぐらいに、ほかにいいのが揃っていた。
First We Take Manhattan
Bird on a Wire
Famous Blue Raincoat
Ain't no Cure for Love
Coming Back to You
Song of Bernadette
解説がないのでそれぞれの歌の背景はわからない。わかっているのは、全部コーエンの曲ということ。あと、「ソング・オブ・バーナデット」のバーナデットは多分、フランス南部の、ピレネー山脈に近い聖地ルルドの泉で、奇跡の体験をしたという、肢体不自由な少女ベルナデットのことかと思う。とすると、あのドラマで使われたのもなんとなくわかるような…。
そんなふうに、ぼくはジェニファー・ウォーンズを聞き始め、今も聞いている。そして、それから間もなく、店先で彼女のアルバムを眺めているうちに、偶然、3枚目の「買うべきアルバム」に出会った。
SHOT THROUGH THE HEART というそのアルバムには、思いがけなくあのHardTimesが入っていた。それについてはHardTimesとフォスターのところに詳しい。
2003年4月2日
