行事と食物のお話 

 正月から大晦日まで一年の間にはいろいろな行事があります。行事食は、その料理をつくる動きや家の中の雰囲気もみんなのご馳走であり、家族みんなでお祝いする心すべてが思い出に残ります。
 何でも買えば間に合う時代です。伝統的な行事食は作ることも、食べることも少なくなって、親子で行事の話をする機会も減ってきているようです。

 しかし、忙しい毎日の中であっても、食べ物の意味や形を子ども達に伝えていくのは、私達、大人の役目だと思います。
 行事に用いられる食べ物には、ひとつひとつ意味があります。自然、収穫物への感謝の気持ち、家族みんな健康にすごせますように・・・という願い 昔の人が自然に沿った暮らしの中から積み重ねて、残してくれたものです。

 食事の時間、「今日は○○の日だから△△を食べるんだよ。それはね・・・」と、子どもに話かけるだけでもよいでしょう。お話しだけではなく行事食を一緒に味わうこと、また作ることができたら、更に素敵ですね。
 

 保育園等の福祉施設でしたら、下記の行事の話しやポスターをプリントアウトし、配膳の時にお手紙として渡しても楽しいです。「給食の先生からのお手紙だ〜!」と子ども達は目を輝かせることと思います。さらに玄関や給食のサンプル棚に掲示すれば、「今日ね、このお手紙もらったの!」と帰宅時、親子の会話のきっかけにもなることでしょう。
 ☆ポスターのページは リンク(『コチラ!』)を右クリックし『新しいウィンドウで開く』を選択するとプリントアウトしやすいでしょう。)


 行事の日は、いつもの日に少し手を加えて、その家、施設らしい特徴、温かさをだし、質素でも心の込めた、自分に出来る範囲での祝い方を見つけたいものです。 きっと子ども達には心が伝わります・・・・
 

七草がゆ(1月7日) 鏡開き(1月11日) 節分(2月3日) ひな祭り(3月3日)
お彼岸(3月・11月) 八十八夜(5月2日) 子どもの日(5月6日)  七夕(7月7日)
土用(7月) 十五夜(9月) 冬至(12月) もちつき(12月)

        

お正月

新年のあいさつ文は→ コチラ!

子供むけお手紙1は→ コチラ!

子供むけお手紙2は→ コチラ!

七草がゆ

1月7日は『七草』です。昔(平安時代初期)春の七草をまな板にのせ、♪七草なずな 唐土(とうど)の鳥が日本の土地へ 渡らぬさきに♪とはやしながら、すりこぎや包丁でたたいたそうです。
一種の厄除けで、7日の朝にたたいた七草をいれたおかゆを食べると1年間無病息災で過ごせるといわれています。
お正月にいっぱい食べたり、飲んだりした胃腸を、春の野菜で元気にしてもらうのでしょうね。

はるの ななくさ

1がつ7かに、7しゅるいのくさをたたいていれたおかゆをたべると、1ねんかんびょうきをしないですごせるそうです。

せり なずな(ぺんぺんぐさ) ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな(かぶ) すずしろ(だいこん)

七草がゆポスターは→ コチラ!

鏡開き

1月11日は『鏡開き』です。お正月にお供えした鏡餅を、刃物で切らずに手か槌(つち)で割ります。「欠く」「切る」という言葉を使わずに「開く」といって「運を開く」という意味をもたせています。

鏡開きのあとのお餅はおしるこぜんざいにして食べます。おもちを神様にお供えして、それを一緒に食べることで「元気にすごせるように」また「運が開けるように」と行う行事です。(無病息災)

※鏡餅の飾り方
半紙を三方の左右と手前にたれ下げて敷き、裏白(シダ)、ゆずり葉、昆布をたらして、ひと重ねの餅をのせ、橙(だいだい)を飾る。

おしょうがつに、かみさまにおそなえしたまるいおもちをいれたおしるこをたべると、
ことしも1ねんげんきにすごせるんだって!

鏡開きポスターは→ コチラ!

節分

2月3日は節分です、立春の前日、大寒の末日で冬の節が終わって春の節に移るときをいいます。
悪い事や厄を鬼にたとえ、それを追い払う目的で豆をまきました。

大豆はマメにくらせるようにという意味と、豆まきのあと歳の数+1個食べて、1年幸福が続くようにとう意味があります。

鬼(悪いこと)がいわしの匂いを嫌うのでいわしの頭をヒイラギの枝に刺して家の入り口に飾り、鬼が入って来ないようにしました。

さむいふゆのひから、あたたかいはるになるひに、おにをやっつけて、げんきにすごせるように、まめをまくんだよ!
おには〜そと〜!ふくは〜うち〜!

節分ポスターは→ コチラ!

ひな祭り

3月3日は「ひなまつり」です。紙の人形を飾って遊ぶままごと(ひいな遊びと言う)と人形を水に流して、厄除けや幸運を願う信仰が結びついた行事です。現在のように豪華なひな人形を飾るようになったのは、江戸時代からだそうです。ひな人形には元気に育ってほしいという、親の願いが込められています。

ひしもちは くちなし ひしの実 よもぎなどをつきこんだもちで、ひしの形は魔除けの形とされています。三色にもそれぞれ意味があります。赤は桃の花、白は山の残雪、緑は新芽を表しているそうです。自然の恵みを食べ物に表すことで豊かな実りを祈り、生活をより楽しくしていたのです。

ひなあられは 「乾飯」で古代に旅や遊山でつかった携帯食料です。やさしい色がいかにもおひな様にぴったりですね。

むかしは、かみでつくったにんぎょうをかわにながして、いいことがありますようにおねがいしていたけれど、
いまはきれいなおひなさまをかざっておねがいするんだよ!



ひな祭りの会食の写真UPしてあります!ご覧下さい(^^)

ひな祭りポスターは→ コチラ!

お彼岸

お彼岸は仏教行事であり、年2回春分の日・秋分の日をはさんだ前後3日間の計7日間を指します。それぞれの中日にあたる春分の日・秋分の日は、昼と夜の長さが等しくなる日で、『自然をたたえ、生物をいつくしむ日』とされています。お彼岸中には先祖の供養をするために墓参りをする風習があります。

「暑さ、寒さも彼岸まで」春分の日を境にだんだん昼の時間が長くなって暖かくなってきます。

彼岸 
現世を『比岸』というのに対し、浄土を『彼の岸』に見たてたことから生まれた言葉で。もう1つの世界から亡くなった人がこちらに訪れてくるという信仰をもとに墓参りする風習があったそうです。
もともとは餅だけをお供えしていましたが、ビタミンBを多く取ろうとい昔の人の知恵でかあんこ (小豆)を使うようになりました。あんこ色に似た季節の花(ぼたん・萩)にちなんで、春を『ぼた餅』秋を『おはぎ』というそうです。

おひがんは、おじいちゃん・おばあちゃんそのまたおじいちゃん・おばあちゃんなど、
もうなくなってしまったむかしのひとが、てんごくでみんなのことをみていてくれるので
『ぼたもち』や『おはぎ』というあんこのついたおもちをおそなえして
「ありがとう」とおはかまいりをするひです。

  お彼岸のポスターは→ コチラ! (桔梗屋 季節のイベント素材 利用 )

八十八夜

「夏も近づく八十八夜・・・」と手遊び歌として、親しまれてきた『茶つみ』歌にある「八十八夜」とは立春から八十八日目のことをいい、毎年5月2日頃にあたります。この頃、春霜も終わり
種をまく季節となるので『八十八夜の別れ霜』とも言います。

八十八を組合わせると、米の字になることから、農家ではこの日を大切にしています。

この頃、茶つみも始まり美味しい新茶がたくさん出回ります。

八十八夜のポスターは→ コチラ!

 

子どもの日

5月5日は子どもの日です。端午の節句は中国伝来のもので災厄などをはらう目的の行事であり、夏の病を防ぐ力があるとされていた菖蒲が尚武に通じるところから、男児がたくましい武士に成長するようにと祝い、昭和24年より「子どもの日」として祝日となりました。

粽(ちまき)柏餅は子どもの日い欠かせない食べ物です。
粽(ちまき)は中国からきており、竹筒に米をいれたのが始まりとされています。古くは茅(ちがや)という葉で巻かれ、その形が蛇い似ているので、これを食べると毒虫から身を守るものともされていました。粽という名は多く巻いて作るところから「千巻」とついたようです。

柏餅は江戸時代から端午の節句に食べるようになりましたが、昔、木の葉を食器代わりに用いた名残といわれています柏の葉は、新葉がでなければ古い葉が落ちないので家系が絶えないという意味に通じている
ようです。

菖蒲の葉は病気や悪いことを追い払う力があると昔の人は考えていたので、今でも菖蒲の葉を飾ったり、お風呂に入れたりします。

こどもが、げんきにつよくそだつように、おいわいするひなんだって!

「しょうぶ」のはっぱはびょうきやわるいことをおいはらうんだって!

だからおふろにいれたりするんだね。

子どもの日のポスターは → コチラ!

 

七夕

七夕は中国から奈良時代に伝わった行事で、季節の神様が交代する時に行われた、星祭りが伝わり、平安時代には手芸・裁縫・習字の上達を願い絹糸を供えるようになりました。

その後、絹糸は素麺に代わり現在では短冊に願いを書くようになりました。

織姫にちなんで、裁縫が上達するようにと、絹糸を供えたそうですが、絹糸に似た素麺を七夕に食べるようになったそうです、

はたおりのおりひめと
うしかいのけんぎゅうがけっこんしたとたんに、
しごとをなまけるようになってしまいました。

かみさまはおこり、
ふたりをあまのがわをはさんではなればなれにして 
たななばたのひだけあうことをゆるしました。

むかしのひとは、
たなばたのひにたんざくにねがいをかき、
かなうようにおねがいしました。
みんなは、なにをおねがいしましたか?

 
 
七夕のポスターは → コチラ!
 
七夕の会食の写真UPしてあります!ご覧下さい(^^)

 土用

『土用』は夏の季語となっていますが、四季ごとにあり、立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を指します。この18日間は最も気が盛んになると言われ、立秋の前いは夏の家が盛んとなり体力を消耗しやすいので夏の土用の丑の日には、身体を浄めたり、滋養のあるものを食べたり、薬を飲む習慣があったそうです。

万葉の頃から、夏負けのはウナギが効くと言われてきましたが、土用の丑の日に食べる習慣が広まったのは江戸時代だそうです。

土用の丑の日に「う」のつくものを食べると丈夫になるという言い伝えがあり、
「うどん、うめぼし、うなぎ」を食べ、その中でも「うなぎ」が特に喜ばれた。

あつ〜い なつはうなぎをたべると、げんきになれるよ!

 土用のポスターは → コチラ!

 

十五夜
旧暦の8月15日を中秋といいこの日は一年中で最も美しいとされ、奈良時代から「月見」の行事が行われてきました。その昔、7,8,9月が秋とされ、8月が真ん中であることから「中秋」と呼ばれました。中秋の月を鑑賞する風習は中国から伝わったもので庶民の間では、月を神としてあがめ、五穀豊穣(穀物豊作)を祈り、感謝する祭礼として広まったとされます。

まんまるお月様になぞった月見団子を供え野山に咲くススキを飾り、小芋を蒸した衣かつぎや枝豆の茹でたもの季節の果物をかごに盛り供えます。

月のように丸い団子を供え、長寿を願ったのは江戸後期になってからで、この頃収穫される里芋などを供えて「芋名月」とも言われたそうです。

ススキをかざるのは、稲の穂のかわりで、稲の豊作を願ったようです。

お月様でうさぎがついているのは、「おもち」ではなく「月桂樹の葉」であい、この葉をついて不老長寿の薬ができるともいわれています。昔はこの不老長寿にあやかろうと、月の光を受けた夜露で体を濡らしたり、夜露で湿ったものを食べたりしました。

 

すすきは、おいしいおこめが たくさんとれるように かざるんだよ!

つきがまんまるにみえるよるに、つきみたいにまーるい」おだんごをおそなえして、
げんきにいられえうようにおねがいするんだって!

 十五夜のポスターは → コチラ!

冬至

冬至は、一年中で昼の長さがいちばん短く、夜の長さがいちばん長くなる日です。日は長くなるが、寒はもこれから厳しくなるので、体力をつけるために食べ物に気をつけ、衣類や寝具を取り替えるなど寒さへの準備をする日でもあります。

かぼちゃは、高カロリーで保存がきき、貴重なビタミン源として、冬至の日に食べられています。この日に食べると風邪にかからない、一年中お小遣いい困らないといわれています。

ゆず ゆずは、風邪の予防のために、お風呂に入れたり湯のみにゆず汁を入れて飲みます。

きょうは、ひるまのながさがいちばんみじかく、よるのながさがいちばんながくなる『とうじ』というひです。これからもっともっとさむくなるので、えいよういっぱいのかぼちゃをたべて、ぽかぽかのゆずのおふろにはいって、かぜをひかないようにしましょう。

 

 

冬至のポスターは→コチラ!

 

もちつき

お祝いの席には欠かせないお餅ですが、お正月に供えられる鏡餅は「魂(たましい)」を意味し、新しい年の神様にお供えし神様と一緒に食べることで新しい命・力を授かると言われています。

餅をつく場合には「九もち」といって『苦』につながる29日は避け、28日までにすませる風習があります

おしょうがつにかざるまぁ〜るい2だんのおもちはあたらしいとしのかみさまに「ことしもげんきですごせますように」っておねがいしてかざるんだって!

 

餅つきのポスターは→コチラ!

 

 

 

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