開設 2004/5/4

柔らか〜い床...苦悩のカルマ

  

  進むべきか、退くべきか   更新 2004/5/5 

 出口を求めてひたすら歩きつづけ、彷徨いつづけ... 果てしのない旅。永遠にこの迷路から抜け出す事はできないのでしょうか?

 部屋の問題に関する色々な事例を改めて振り返ってみようと、手持ちの別冊FMfanのオーディオクリニックを読み返してみましたが、あまり参考になりそうなケースは見当たりません。むしろ、大型バックロードの「D−70」を、ウチに負けず劣らず弱そうな床に直置きしても問題が起きていないような記事が多く、首を捻るばかりです。昔の住宅環境の方が、今よりもオーディオに適していたのでしょうか? 上流機器なども考えに入れると、やっぱり参考になりそうなのは最近の住宅での成功事例でしょう。

 

 そこで、ハタと思い当たりました。正月に例の砂利床のご提案を下さったOSAMUさんです。砂利床によって初めて強烈な立ち上がりが得られた、との事ですし、他にも部屋に色々な対策を施していらっしゃるそうですので、砂利床以外でも何か得られるものがあるかも知れません。百聞は一見に如かず。

 と言うワケで、厚かましくも訪問させていただきました。OSAMUさん、その節は御世話になり、ありがとうございました。

 OSAMUさん宅は、見た目はごく普通の木造の一戸建て住宅。リスニングルームは2階の6畳間。所狭しとCDやらスピーカーが置かれているのが良い雰囲気です。

 

 しかし、音は普通ではありません「モアイ」ワイドレンジで切れ込み鋭くダイナミック「ネッシーjr.ES」軽快でスピード感バツグン、金粉が散乱するような華麗なサウンドです。これはスゴイ!! それでいて、耳をつんざくようなうるささは全く感じられません。いやはや、大変なクオリティです。上流機器は長岡推薦ハイCP機がズラリですが、特別高価な訳ではありません。やっぱり秘密は部屋に有るのでしょうか?

 聞けば、建築の時に床は根太から増強、石膏ボードを敷いたりして強化。(強化してあるからこそ、砂利を大量に使えるのです。)壁は大建工業の「オトカベ」(ロックウール系?)で叩いてもコチコチ。しかし、新築当初はボンボンとした響きが付きまとっていたそうです。それが改善されたのは、やはり例の砂利+木工用ボンド固めにしてからだそうです。

 うーーーーむ、そんなにも効果的なのか、砂利床は...実は、いっときスピーカーをバスレフにするとか、「モアイ」を作るとか、スピーカー交換を真剣に考えていたのですが、音が悪いのをスピーカーのせいにしてはいけない、と思い知らされたのでした。と言うのは、以前某所で「モアイ」(ユニットは発表当時のオリジナルでなく現行品)を聴いたときに低音はごく普通の印象だったからです。もっとも、OSAMUさん宅の6畳間は聴感上妙なクセが感じられないという事も有利に働いていると思いますが、、、、、、部屋のクセ???

 部屋のクセはスピーカーの種類によって強調される、という現象は昔住んでいたオンボロ一軒屋で経験済みです。柔らかい床への対策をほとんどしていなかった半年前はどんなスピーカーを持ってきても良くなかったでしょうが、少しは足元が固まった現在では違うスピーカーを鳴らすと案外良いかもしれません。

 

 というワケで、久しぶりにhamaさん「スーパースワン」を引っ張り出して聴いてみました。5cm厚の御影石を導入してから初めてです。タングステンシートにM10のSUSナットの3点支持です。ノープロブレム!!さすがに口径の大きなスピーカーのような重量感のある低音こそ出ませんが、十分パワフルでソリッドです。ボンツキもあまり気にならない。

 しかし、低域のデコボコはFE168ES機と大して変わらんように聴こえます。

 周波数特性を簡単にチェックしてみましたが、FE168ES機は以前とあまり変わりません。というか、以前よりも200Hz付近の盛り上がりが悪化しとる!!hamaさん「スーパースワン」も似た傾向ですが、100Hz以下のレベルはFE168ES機より高く、3kHz付近の盛り上がりと合わせてM字型の特性となっています。その為か、聴感上は「スーパースワン」の方が低音モリモリのブリブリ。聴感とも一致します。マイクで拾うピークやディップと聴感上のピークやディップが一致しないのもFE168ES機と同様です。

 

 さて、改めてワタシの進むべき道は...

1.床対策(やっぱ砂利?)

2.部屋のアコースティック対策(どうしたら160〜250Hzのピークが取れるの?)

3.16cmバックロードの補強(こ、工作の腕に問題が...)

4.SP交換(モアイES?を設計...)

 

 さあ、どうしましょ?

 取りあえず、またFE168ES機に戻しました。この時、ついでにSPコードに被せていたアミアミ(Fスリーブと同じようなもの)をぎゅっと引き絞ってビニールテープで留めました

 セッティングは、M12ナット3点支持ホーンには160Hz付近のピーク低減を狙ってウレタンを1枚詰めてみました。

 音のバランスは悪くはありませんが、何となく詰まったカンジウレタンを取り除くと、少々フトメな音。再びラビリンスに...

 結局M10ナット3点支持に戻すとやっぱり低音の量感が減ったので、ウレタンは除去。開口部底板の上に、安物のパンチカーペットを切って敷きました。

 低音の量感と馬力は不足がちですが、現状望みうる最良の状態です。SPコードの網を締め付けたのと、パンチカーペットが効いているようで、中高音の繊細感と透明感は向上しました。

 

 しかし、さすがにいつまでも同じところをぐるぐる回っているわけにはいきません。現状望みうる最良の状態と言うものの、ワタシ自身全く満足できるレベルには達していないからです。やっぱり砂利床しかない!! 失敗したらしたで、それもまた仕方が無いというもの。自己責任というヤツです。

 決めた!! 砂利の木工用ボンド固めをしよう!!

 

 あ〜、長い前置きでした... 


  

  いよいよ突入   更新 2004/5/16 

 グジグジ考え抜いた末に、遂に砂利床の木工用ボンド固めを敢行。

 

@スピーカー下のコンパネの上に、幅5cmに切った12mm厚のMDFで作った50×60cmの枠を置きます。

Aそこに0.1mm厚のビニールシートを敷いて、約3cmの厚みで砂利を敷き詰めます。

B木工用ボンド2に対して水1の割合で薄めて、砂利全面に振りかけます。ボンドは両chで1kg以上必要。

 

 後は乾燥を待つだけですが、ボンドがなかなか固まらんし、部屋中すっぱいニオイが充満。これはキツい...

 

 

 

警告

前にも書きましたが、上記の方法は疚しげが予備実験を行った上で、砂利の重量と木工用ボンドの濃度を決めたものです。また、床にダメージを与えるのも覚悟の上です。絶対安易に真似をしないで下さい。万一真似をされて不都合が生じても、当方は一切責任を負いません。

 

 

 2,3日経ってある程度内部まで固まったところで、上に45×50×3cm厚の御影石を載せてスピーカーをセット。グラグラです。砂利がまだ固まっていないようです。御影石を叩くと、ボーーーンと鳴ります。全然ダメ。御影石を5cm厚に替えてみましたが、やっぱり同じ。それではと、3cm厚の御影石の上に5cm厚のを載せました。グラツキはあまり変わりませんが御影石のボーーーンは幾らか改善。この状態で音を聴いてみましたが、1月のときと同じく柔らかめでシャッキリしません。ボンドが中まで固まるのを待つしかないようです。

 

 それから1週間経ってスピーカーを触ってみましたが、グラツキは随分無くなりました。それでも、石を叩くとボーーーン。発案者のOSAMUさんによりますと、砂利はその上に置く石やコンクリートと一緒に固めないといけないそうなので、近似的な効果を狙って3cm厚の御影石の裏に25mm幅両面テープを「目」の字形に貼って設置しました。

 その上にスピーカーを置いて聴くと、ソコソコですがイマイチ物足りません。それではと、その上に5cm厚の御影石を重ねて(両面テープによる接着は無し。石の表面のホコリを入念に拭き取って重ねただけ。)スピーカーを設置。

 その結果随分良くなりましたが、以前と比べてどうなのでしょうか? 重ねた2枚の御影石同士が接する面をよく拭いて密着させれば、前のセッティングでも良いのではないか? M10のナットはやっぱり良くないが、それはナットの両面をタングステンシートでサンドイッチして、SPとの接触面にも使えば解決するのではないか?  深まる謎、見えない出口...

 

 

 今回の砂利床は、振動吸収と固める事によるフラツキ低減を両立させようという狙いなのですが、何にしても結構うまくいっているようです。1月に固めない砂利床にしたときは振動吸収効果はあったものの、少し甘口の音になりました。今回は、甘さがかなり少なくなっています。


 

  遂にセッティング終結か?!   更新 2004/5/17 (最新追記 2004/5/19)

 砂利床によって若干様子が変わってきたので、再度ナットの比較テストをしてみました。組み合わせは、

@M8ナット+タングステンシート下のみ(現行どおり)

AM10ナット+タングステンシート下のみ

BM10ナット+タングステンシート上下サンド

CM10ナット+タングステンシート無し

 

 これ以外の組み合わせも考えられますが、過去に試してダメな事がはっきりしていますので割愛。

 

 結果、Aは悪くはありませんが、やはり多少ボケ気味

Bはパワフルで力強い切れ込みがあります。低音も良い。ただ、中高音のヌケと透明感では@に半歩譲ります。

Cは甘く柔らかくて×

@は、しかし低音の力感ではBに及ばない。一長一短ですな。

 AもBも、セッティングの効果でボンツキ皆無。ボンツキというよりも、低音の一部の帯域が量的に多いという印象になってます。ただ、これで100%満足という訳ではありませんので、対策が幾つか残っています

 

 というワケで、例のヘタクソな底板の補強をカバーすべく、底板のナットが接触する部分に手持ちの30分硬化型エポキシ接着剤を塗り込みました。スピーカーをひっくり返して底板を見ると、ナットをあてがっている部分にはナットの跡が付いてボコボコです。ナットの大きさがどうの材質がどうのという前に、底板が柔らかいシナそのままでは具合悪かろうという訳です。

 で、やっぱり効果はありました。中高音がよりシャープに変身!! 輪郭鮮明です。しかし、低音はあまり変わらず。中高音が鮮明になった分、余計に弱く聴こえてしまいます。

 

 それでは、と従来のM8ナットから上記AのM10ナットをタングステンシートで上下サンドイッチしたものに変更。これは馬力が出て良かった。ボーカルがフトメになるというM10のデメリットがかなり少なくなって、クラシックや古楽のボーカルも快調です。ただ、録音イマイチの歌謡曲ボーカルはちょっとニブくなります。それはしようがないのかな...

 

 さて、お次のテストはナットの材質検討です。真鍮製(クロムメッキ)のM8とM10。それに同じ真鍮のM10で薄型のもの。 音は、いずれも落第低音がやや柔らかく感じます。それに、全体に真鍮色になったカンジ。(SUSはステンレス色の音色?)その中では、M10の薄型がまだ良い方で、それからすると材質のクセは鳴かない程度に薄い方が良いのか?

 後は、まだ試したことのないM12(肉厚がM8並に薄いのでどうかしら?)と、再度M16(強度はあるけど、厚くなるので材質のクセがでそう。)を試してみないと。

 

 更に、ナット無しでタングステンシートだけも再度チャレンジしたいな。ナット無しでタングステンシートを2枚使ったりなんかちて。10円玉のタングステンシート上下サンドも良いかも。

  というワケで、試しました。M12は良くなかったので、M16は試しませんでした。大きすぎて、小さく切ったタングステンシートに載らないし。10円玉のタングステンシート上下サンドも悪くないですが、予想外に良かったのはナット無しでタングステンシート1枚だけ。ナットのクセが無く(当たり前)、ナチュラルで結構シャープです。しかし、M10に戻すとやっぱり歴然と違います。低音が締まって切れ込みが良くなります。ちゅう事は、やっぱりSUSが鳴きのせいで良く聴こえるのか? 音は良いのですが、何となくしっくりしないのは、材質の鳴きのせいかも。

 

 整理すると、

@真鍮製のナット ・・・ どのサイズも音が柔らかめになる。

A10円玉+タングステンシート上下サンド ・・・ ナチュラルで良好。

Bタングステンシート1枚のみ ・・・ これもナチュラルで良好。

という事からすると、真鍮よりはSUSの方がクセが無い(SUSのクセの方がウチに合う)と言えそうです。SUSのM10ナットの側面にブチル鉛テープを貼ってみるか...

 

 ちゅうワケで、試してみました。SUS製M10ナットの側面に小豆大のブチルをなすりつけて、タングステンシート上下サンドで使用。音はおとなしくなった代わりに、繊細感と情報量増大。しかぁ〜し、ちょっとツマラン音?ダンプのしすぎ?上側のタングステンシートを取ったらどうだろか?

 

 で、再びナットを抜いてタングステンシート1枚だけで聴いてみました。全体にパワフルで中低音がスッキリするのに、ボンつきます。ボーカルのヌケもちょっと後退。ハテ?前はもっと良いと思ったのに。うーーーん、ラビリンス...

 

 じゃあ、ナット抜きでタングステンシート2枚にしてみようかしら。すると、低音が締まり...やっぱり抑えられすぎ?

 M10ナットの上下タングステンシート挟みの時もそうなんですが、ウチの場合タングステンシート2枚使うと、ボンツキは少なくなるものの、音が抑えられすぎて飛び出してくるカンジが無くなってしまいます。高音の張り出しも控え目になってしまう。

 

 では、SUSナットに代わる何か良いものは無いか...あ、有りました!! オーディオテクニカ「AT682」です。これは現在CDプレイヤーの下に使っていますが、シャープな音です。(独特のクセと言う人も居ます。)

 早速試しました。「AT682」の下にはタングステンシート1枚です。すると全体的にシャープに張り出してくるものの、低音がややうわずってしまう... 低音の腰が座るのは、タングステンシート2枚使いの大きなメリットです。

 それでは、とテクニカコイン+タングステンシート上下挟み。つまり、hide-nakaさん方式です。ボーカルのヌケもまずまず。クセも無いこれですな。実はこの実験をするために足りないテクニカコインをCDプレイヤーの下から外して使ったので、テクニカコインを買い足してCDプレイヤーの下も元の状態に戻せばもっと良くなるかも知れません。ちなみに、今まで買ったナットの総額は3000円ぐらいになると思われます。テクニカコインがとっくに買えていた?!

 

 というワケで、テクニカコインを1セット追加購入。晴れてCDプレイヤー下に復帰。音は、サイコー!! 中高音のヌケ、繊細感、透明感、どれをとっても文句無し。カーーン、キーーン、パシーーンと切れ込みます。今までで最も中高音が良かったM8ナットよりも、更にイイ!! ナットの20倍の値段はナットです。当初こそ低音が抑えられすぎ、締まりすぎかな?と思ったこともあったのですが、その内にそれも何時の間にか無くなってしまいました。木工用ボンドが完全に固まったせいかも知れません。とにかく、テクニカコイン+タングステンシート上下挟みの3点支持」これが決定版となりました。

 

 

 このテクニカコインのセッティングのポイントとしては、コインの全面をスピーカーの下にあてがう事です。「AT682」の箱にもセッティング例として載っている、コイン中央にスピーカーの角が来る(つまり、コインの1/4だけスピーカーが乗っかる)方式は良くなかったのでした。コインの1/4だけしか抑えられていない状況では、コイン自体が振動に弱くなるようです。特に、テクニカコインの下にタングステンシートを敷いていますので、コインが浮いて踊っているのかもしれません。スピーカーをセットした状況でコインを指で弾いてみますと、鳴きがハッキリわかります

 

 それにしても、中高音の改善幅はデカイ。ナゼなんでしょ?長岡推薦ADのCDを聴いてみると、旧マンションの時代からCDは中高音の伸びがイマイチ抑えられたように感じていたんですが、これはCD本来の音では無い事がわかりました。今の状態でのCDは、AD並にシャープです。唖然!!

 

 いよいよスピーカーのセッティングも最終段階を迎えたようです。ちなみに、スピーカー下を砂利床化した事でフラワーボードは敷けなくなったので、代わりに30×60×2cm御影石2枚をホームセンターで購入してラックの下に敷いています。効果は有るのか無いのかよくわかりませんが、1枚1,380円ですから損はないと思います。

 ともかく、スピーカーのセッティングとしては現段階でこれ以上の対策は思い浮びません。SUSナットでは難の有った低音も少し芯が出てきて力強くなりましたし、何よりも最大の懸案であった低音のボンツキも、周波数特性としてややデコボコが有るように感じられるだけで共鳴音自体はほとんど気にならなくなってきました。

 

 柔らか〜い床の広大な周回軌道のように見えて、それは実は僅かずつではあっても着実に外へ向かっている巨大な渦巻きだったのだ、と思えてきた今日この頃です。

 そうなると、いよいよ残るはADだけです。、振動の最も峻厳なる裁判官たるADプレイヤーが、現在のこのセッティングに対して如何なる審判を下すのでありましょうか?


 

  今度はラックのセッティング   更新 2004/5/28   写真追加 2004/7/15

 さて、ADプレイヤー設置する前に、ずっと気になっているアンプの唸り対策が必要です。

 取りあえずは、ラックをM16のSUSナットで4点支持してみました。結果、唸りが床に共振するのは軽減されましたが、音質に影響が。明らかに切れ込みが鈍ります。余分な音が減ったと言えなくも無いですが、情報量が減ったとも言えます。低音も特にすっきりするワケでなく...結局元に戻しました。推定総重量130Kgのラックのセッティング変更はかなりキツイです。

 

 こうなると、やっぱりラックの下もスピーカーで実績のある砂利床にすべきでしょう。 季節は丁度ゴールデンウィーク。気候も天気も良さそうで、しかも色々出かけたりする予定がありますので、その間に木工用ボンドを乾燥させる事ができそうです。

 という事で、実行しました。スピーカーと違ってラックですから、そうシビアに考える必要も無いと思い、砂利の厚さも少なめ(でないと床が本当に心配)、固めた砂利の上に直接ラックをセットする目論見で次のように施工する事にしました。(実はこれが大間違いだったのです。)

 

@ラックの下のコンパネの上に、18mm角のメルクシパインの角材を打ち付けて70×55cmの枠を形成します。

Aそこに0.1mm厚のビニールシートを敷いて、枠の高さ一杯まで砂利を敷き詰めます。

  こうすると、全体の水平レベルが出しやすいです。しかし、実際は細かな凹凸ができてしまうので、完全な水平面には程遠かった...(実は、これが致命傷。)

B木工用ボンド2に対して水1の割合で薄めて、砂利全面に振りかけます。大体ボンドは1kg必要。

 

こんな感じ

 

 施工後3日経って、ボンドがおおよそ固まったところでラックを設置。この状態(25×50×3cmの御影石を、アンプを収める下段に載せた状態)でラック下段を叩くと、ボォーーンとヘンな響きがします。明らかにヘンです。イヤ〜な予感...気を取り直してラックと機材を全て設置。

 いよいよ試聴・・・ガーーーン!! こんなニブい変な音は聴いた事が無い!! いや、あるぞ...去年初めてADをこの部屋で聴いた時のようです。とにかく、あまりにヒドい音に血圧は急降下、自律神経失調気味になってウツウツふらふらと眠りに落ちてしまう程です。生気の無い音は、それを聴く者の生気を吸い取ってしまうのでしょうか? 暫らく気を失ってしまいましたが、何とか気を取り戻してこれではイカン、ADどころではないとセッティング変更。

 

 やっぱりスピーカーの時と同様に、ラックと砂利床の間に何か敷かないとダメなようです。少々ハミ出してしまいますが、手持ちの30×60×2cmの御影石2枚を敷きました。砂利の水平が出てないため、御影石が中央に向かって傾いており、そのせいでラック中央が浮いているのが気になりますが、それでもラック下段を叩くとコンコンと締まってきました

 音は俄然シャープでスピード感が出てきました。しかし、それでもニブい部分が残っています。それならばと、その御影石に代えて長さ50cmに切ったフラワーベースを2枚並べて敷きました。結局、これが一番良いようです。砂利施工前と比べても、ボーカルに透明感があります。ADプレイヤーを持ち出してみると、昨年よりは格段にイイ!!

 しかぁ〜し!! 奥行きが出にくくなったような気が。全体的にはシャープな音ですが、古楽のカスタネットは切れ込みが後退してショボくなりましたこれはイカン!!CDもADもこの音ではナットクできん!!

 

 という訳で、アンプの下に敷くボードを検討する事にしました。選択肢は、

@フラワーベース。つまり、ラックの底板はフラワーベースでサンドイッチしたような形です。

A何も敷かない。ラックに直接アンプを置く。

B従来どおり40×25×3cmの御影石2枚並べる。

 

 @のフラワーベースは、私の手持ちのものは平面性が悪くガタガタ。何とかスペーサーでやりくりして設置してみましたが、何となく余分な音が付いてしかも痩せた音になったので×。ボードを叩くとカンカンします。いかにも鳴きが付きそう。

 それで、フラワーベースを取り払ってラックにアンプを直接置きました。すると、俄然音は引き締まります結構イケるじゃないか。しかし、気のせいか音が茶色っぽい。ラックを叩くとコンコン。特に嫌な響きはしませんが、もっと締まった音にならないかなあ。

 で、元通り御影石を敷くと、中高音は更に力強くなります。でも、低音は若干膨らんでボンツキが僅かに強調されます。何も敷かない時に比べて、一長一短。御影石を叩くと、何も敷かない状態より締まってます。

 

 しかし、いずれにしても砂利床化してから奥行きと余韻が出にくくなったような気が。ADでもCDでも同様の傾向です。

 うーーーーん どうしようかなあ....

 

 考えあぐねた末、結局思い切って砂利床撤去。外してわかった、まだボンド乾燥しとらんかった。音が良くなかったのは、そのせいかもしれません。表面は固まっていても底の方はビニールシートで包まれているので、乾燥しにくいのは当たり前といえば当たり前です。

 で、元の御影石を敷いてラックをセット。アンプの下にも御影石。それで再びADを聴いてみました。うーーーん、120kgの機材を動かしたという肉体労働の対価を求める無意識の欲求が、低音の締まりとなって現れたようです。一方、一旦収まったものを壊してしまったという後悔の念が、切れ込みの後退として具現化しています。

 

 思いまするに、機材重量60kg、総重量120kgを支えるのに、ラックの底板42mmは薄すぎて強度不足なんではないかと。床がコンクリで丈夫なら、42mm厚でも全面密着させれば共振しにくくなるのでしょうが、共振しまくる柔かい木材の床では床の共振がそのままラックに伝わってしまうだけです。同時に、収納した機材の共振も床に伝わってしまうようです。ワタシの重量40kgのバックロードだって、底面が38mmあっても前面開口部の下にインシュレーターを置いて支持させると音が悪くなりますし、重いものを収納するセンターラックなら尚更強度が必要でしょう。実際に、ラックに重量を掛ければ掛けるほどアンプの唸りが大きくなる事が、ラック底面が変形している証拠かと。しかも、砂利床とラックは全面で接触しているのではなく、点接触の集合ですのでラックは浮いているのと同じような状態です。その為、砂利床に直にラックを置くと棚板の共振がひどく、音も、セッティングだけでここまで悪くなるのか、と改めて思い知らされるほど劣化したのではないかと。

 

 ボンドが固まっていない内に結論を出してしまうのは早計と知りつつも、今回のラック下の砂利床はうまくいきませんでした。スピーカーの下は御影石2枚を重ねているので、砂利床と接する御影石の鳴きは上の御影石が抑える形となっています。また、砂利の厚みも3cm程ある事も有利に働いているようです。やっぱり、石ごと砂利を固めるのがこの方式のキモなのでしょう。

 

 結局セッティングを元に戻しましたが、音質が元に戻るのに2日かかりました。そう言えば、砂利床にする前にセッティングを少し変更してすぐに元に戻したのですが、音質は元に戻りませんでした。セッティングが落ち着くのに2日以上掛かるというのは、ラックの強度不足ゆえの現象かとも思えます。

  よくよく考えれば、WEB上で見られるコンクリで作ったリスニングルームの床でも、大抵は厚さ150mm以上。公庫基準の鉄筋マンションでも最低そのくらいはあります。それに比べて、木造在来工法の建物だと材質が木材なのに厚さ12〜30mmが関の山。根太の分を加えても75mmまでがいいところです。どう考えても薄すぎます。100mmは板を追加したいところです。そんな弱い床に弱いラックでは、どうしようもないでしょう。

 

 床板の薄さはいかんともしがたいので、残るはラックの補強です。一番下に15mmのラワン合板追加。都合57mm厚。どうだ!! ついでに、下段上の板は元々の棚板21mm1枚21mm厚パイン集成材を1枚ネジ止めしてあっただけなので、そこもボンドで接着しました。

 と言うワケで、試聴。板の追加以外は一切変更無し。床、御影石とラック間のガタと密着度はかなり気を遣っています

 ワァ〜オ♪ 凄く良くなった!! なんて事はありませんが、歌謡曲やポップスを聴いても色々なファクターで少しずつ音が良くなっています。古楽の打楽器やカスタネットは力強く、三十絃の琴や三味線は立ち上がりが強烈。今までひ弱だったオーケストラも、厚く豊かに朗々と鳴ります。この音は、一言で言えば「頑丈なラックに機材をセットしたような音」というところでしょうか。やっぱり、柔らかい床とラワン製自作ラックの組み合わせでは、板厚42mmだと足りないのではないかと思います。メーカー製でも、例えば定評のあるGTラックは優れた材質と工作強度があって、50mm厚。ラワンの自作だと60mmが最低ラインかもしれません?

 

 しかし、パワフル・繊細となった音質ですが、何となくナットクいきません。あまりにも音が濃すぎます。

対策として考えられるのは、

@アンプ下の御影石を取っ払う。 ・・・・・・ 御影石が無いとスッキリするが、切れは後退しそう。

Aラック下にフラワーベースを追加する。 ・・・・・・ フラワーベースはガタガタでセッティングの密着性が悪くなりそう。

 

 うーーーーっ、とひとしきり唸ったところで、上記@でもAでもない、アンプ下の御影石を取っ払ってフラワーベースに替えてみました。ところが、ワタシのフラワーベースは反りがひどくてガタガタ。どの向きにしようが裏返そうが、どうしようもない。ガタ取りのスペーサーは、最低3箇所必要という有り様。

 音も、鮮明になったように聴こえますが、繊細感後退。ボードの鳴きがついてまわっているようです。で、ボードを取っ払って何も無し(上記@)で聴くと、これがイイんですわ。御影石の鳴きも無く繊細で、しかしキレの良さは少し後退しておとなしくなるような気が...気のせい程度ですけど。

 

 しかし、再び御影石に戻すと、あの濃さはすっかり無くなってました。何が違うのか? 実はガタ取りのスペーサを1箇所だけ挟んでいたのですが、その厚みを半分に減らして、対角にスペーサを追加したのでした。ガタはどちらでも問題無いんですけど。これで何も敷かない時と同じ、スカッと爽やかサウンドに。キレは何も無しに比べると若干良くなったような気がしますが、石の鳴きが出てきたような気もします。うーーーん、ビミョ〜。やっぱり石ヤメよかなぁ〜....

 

御影石手前の木枠は、砂利床加工のときの名残です。 

 


 

  戦い、迷い、その果てに残ったものは・・・    更新 2004/7/15 

 いつもの如くウジウジと悩みましたが、アンプ下の御影石は音質面でのメリットもあるので結局そのままにしておいて、先にCDプレイヤーの下に敷くボード類を検討する事にしました。

 現状の御影石は3年程前に、それまで約20年使ってきたコンクリの溝フタから替えてみたところ、音が良かったので使い始めたものです。去年、30×40c×3cmの御影石を2枚通販で買って並べて使ってみましたが、それよりも音が良かったのでCDプレイヤーだけを考えるのなら何も変更する必要は無いのですが、ADプレイヤーを載せるには奥行きが足りません。ギリギリでADプレイヤーの足が載っかるので、そのまま使っても音は充分良いのですが、ちょっと危なげなので何とかしたいと思ったワケです。単純に考えれば、ADプレイヤーが載る大きさの御影石を買えば良いだけの事なのですが、前述のように、通販の御影石2枚使いの時はあまり良い音がしなかったので躊躇しておるのです。

 

 で、手持ちの材料から、と言う事になると、フラワーベースしかありません。アンプの下に使ってあまり良い結果にならなかったのは、ガタだらけになったせいなので、その辺をキチンと押さえれば良いかも知れません。現に、愛用してらっしゃる長岡派の方は大勢いらっしゃいます。

 手持ちのフラワーベースは、30×50cmが3枚に15×50cmが2枚です。これを使っての置き方のバリエーションは色々考えられます。

 で、色々試してみましたが、ガタガタには変わりはありません。大量に鉛シートやゴムシートを使って、一応ガタを止めてはみましたが、上から叩くとカンカン鳴りますラックに対する防振効果は大したモノで、棚板は叩いてもコツコツとしか音がしません。

 更に、フラワーベースは30×50cmのを2枚並べて使う方法だと、ラック最上段は全面的にカバーされるので、ラックの防振は万全です。

 音は、ADプレイヤーでもCDプレイヤーに使った場合でもシャープになります。しかし、シャラシャラとした響きが付きまとうような感じもあります。防振効果を高めようと2枚重ねで使ったら、ガタ取りには更に苦労させられます(試しに両面テープで張り合わせてみましたが、音はイマイチ!!)が、余分な響きが押さえられて透明感が出てきます

 

 

 左:30×50cmのを2枚並べてみたところ  右:その上に更にフラワーベース

 

 

 しかぁ〜し、低音は締まりは良いもののスカスカシャラシャラとした響きもゼロではありません。で、前の30×30c×2.5cmの御影石2枚をフラワーベースの上に載せました。これはバッチリ。ボーカルもシャープで透明。しかし、低音はイマイチはっきりしません。こういう症状は、機器の下の石やボードがラックと全面密着していないと出てくるようです。アンプ下の御影石もそうでした。僅かながら、ワタシにも学習能力はあったようです。

 

フラワーベース中央のガタ取り用鉛板のだらりんとした姿が苦労の跡を偲ばせます。

 

 

 さて、既に上記のCDプレイヤー周りのセッティング検討は、柔らか〜い床対策とは別次元の問題となってきました。結局、ラック最下段の補強を以って、床の問題とは決別を果たせたようです。低音のボンツキはいつのまにかほとんど無くなっており、部屋のアコースティックなクセに起因する低音のカドの出にくさやふくらみが若干感じられる程度になっています。

 また、低音の力強い芯も出てきて、腰砕けな感じもありません。ボーカルが太めになる事も無く、シャープで透明です。

 そこで、これを以って一旦柔らか〜い床対策についての記事は終了させたいと思います。勿論、床の弱さが根本的に解消されているわけではなく、現に低音が床を伝って足元までビンビン響いてくるような状況は変わっていません。しかし、対症療法としては現段階での対策が限界ではないだろうかと考えます。

 

 


 

 因果応報。振り返れば、柔らか〜い床対策とは常に物量が全てであった。床板を厚くすればするほど音質は向上する。12mmのフローリング1枚の床に12mmのコンパネを追加して2枚にすれば、音は2倍良くなる。コンパネを追加して63mmにした床でも、更にもう1枚12mmのコンパネを追加すると25%良くなる。音質は投入した物量に確実に比例して向上した。

 一方、スピーカーや機器の下のボード類を浮かせてしまった場合などの音質劣化は明らかなものであった。自らの所業が、良きにつけ悪しきにつけ、見事までに如実に結果に現れる。「因果応報」という以外、形容する言葉の存在しない世界がここにはあった。業深いマニアの飽くなき音質への欲求が、際限の無い床対策へと自らを追い立て、その一方で僅かに残る理性が現実的適合への選択に押しとどめようとする葛藤。

 しかし、一旦床対策の美酒を味わってしまえば、その欲求はひたすら拡大再生産の道を進むしかないのだ。それを止める力はマニア自身には決して準備されてなどいない!! あるのは、欲求と葛藤の際限の無い繰り返し。後戻りなど決して許されない。それこそが永遠の輪廻なのだ!!

 深夜、戦いを終えて久方の安眠を貪るワタシの枕元にメフィストがそっと忍び寄り、そして吐き捨てるように呟く。

「ヘレナに現を抜かした者は、たやすく正気に戻る事はできぬのだ!!」と。

 

 


 

 

最終セッティング

 

部屋の床全面 : 12mmコンパネの2枚重ね。

スピーカー・ラック下のみ12mmコンパネを1枚追加の3枚重ね(厚さ36mm)。

 

スピーカー下 : 厚さ約3cmの砂利の木工用ボンド固め御影石50×45×3cm御影石50×45×3cm

オーディオテクニカのAT682をフォステクスのタングステンシートでサンドイッチしたインシュレーターで3点支持。

 

ラック下 : 御影石60×30×2cmを2枚並べて、ラック底面を15mm合板1枚追加で補強。

 

ラック最上段 : 50×40×3cmの黒御影石を載せ、その上に同サイズの白御影石を重ねる。

 

 

 最後になりましたが、床対策に当ってアイディアを御提供下さったおさむさん(当時OSAMUさん)、セッティングのカキコに掲示板を貸してくださり、お付き合いくださったコエフさん、オフ会で貴重な御意見を下さいましたkoyamaさんまことさん(アイウエオ順)をはじめ、沢山の方々に御世話になりました。厚く御礼申し上げます。

 

 

終わり

 


 

  応急的根本対策?!    更新 2004/8/15

 『ラック最下段の補強を以って、床の問題とは決別を果たせた』などと書いておきながら、舌の根もナマ乾きのうちにまたまた床問題です。

 

 時は2004年のお盆前。年に一回の盆休みを数日後に控えた或る日、仕事から帰る通勤電車の車内で盆休みに何をするかを考えていました。今年はオフ会の予定も無く、何処かへ遊びに出かけるプランも思いつかず、何よりもおカネが無い。今や貴重となった折角の夏のボーナスも、ほぼ全額が住宅ローンに消えていき、僅かな残額はCDソフトをいくらか買ったら無くなってしまいました。しようが無いので、家に閉じこもってオーディオに浸ろうか、などといつもの如くウジウジと悩んでおりました。

 しかし、床問題は一応の解決をみたとは言え、一部のソフトでは未だに低音の膨らみが気になっています。

 その瞬間、ハタと思いつきました。

 

 そうだ、床下に潜ろう!! 

 今まであまりの狭さに諦めていた床下潜入にチャレンジしよう!! 

 そして、以前ホームセンターで見かけた鋼製床束を、オーディオ機器の床下の根太に1本ずつあてがって補強しよう!!

 

 こうして、アッサリ盆休みの予定は決まってしまいました。

 

 そして迎えた盆休み初日、まずは階段下の点検口を開けて、見える範囲でコンクリベタ基礎と大引及び根太との距離を測定します。すると、ベタ基礎と大引の間はおおよそ40cm根太とは約50cmの距離がある事がわかりました。安定度や鋼製床束自身の鳴きを考えると、ベタ基礎にコンクリの束石を置いて、鋼製床束は短いものを使用した方が良さそうです。しかし、束石は15cm角のものでも7kg以上はあり、高さ40〜50cmの床下空間をほふく前進しながらそんな重量物を運び込むのは至難のワザです。それで、もっと軽量小型のセメントレンガを使うことにしました。これなら片手でラクラク持てますので、ほふく前進しながらでも運べそうです。また、厚さが6cmなので、2個重ねれば400mm前後の鋼製床束でピッタリになりそうです。で、ホームセンターを2軒廻って、ちょうどの長さの床束3本とセメントレンガを買ってきました。

 

コスト(消費税込み)

セメントレンガ:@38円

鋼製床束:@514円

 しめて、1,656円也

 

 さて、いよいよ床下への潜入です。汚れても良い服に着替えて、点検口から潜り込みました。材料とメジャーとモンキーレンチを携えて。点検口からリスニングルームの間が高さも幅も狭く、おまけにL字型に進まねばなりません。ほふく前進開始。うう、肘がイキナリ痛い...ずるむけになりそうです。それでもガマン。難所の1mを何とかくぐり抜けると、そこはもうリスニングルームの床下です。高さ50cmとやや広くなりましたので、腕立て伏せのカッコウで目的のオーディオ機器床下に辿り着くことができました。改めて床下を観察してみると、元々の床束と大引は意外とガッチリしています。根太と根太の間隔は約30cm。この辺は以前取った写真からの予測と一致しています。つめた〜い床疑惑にとって重要な要素である断熱材は、入ってはいますが薄いようです。落ちていた断熱材の切れ端をみると、ポリエチレン系とおぼしきそれは、厚さ25mm程度でした。さて、作業開始です。あらかじめ室内で測っておいたオーディオ機器と壁からの距離に基づいて、鋼製床束を設置する根太を選び、その下のベタ基礎の上にセメントレンガをガタがでない向きに置きます。そして、鋼製床束をあてがって、ターンバックルをクルクル回して締めていきます。おしまいはモンキーレンチでテキトーな力加減で締め付けて終わり。(強く締めると床の破損の恐れあり。ミシッとか音がしない程度に、尚且つしっかりと床束が固定される程度に締めます。)あっけないほどカンタンに作業終了。セメントレンガは1個で間に合いました。鋼製床束で補強した根太を叩くとコチコチです。これは期待が持てそう。

 

※ デジカメを床下に持って入るゆとりが無かったので、写真無くてすみません。鋼製床束がどんなものかは、お手数ですが検索してみてね♪

 

ご注意

上記の鋼製床束の使い方は変則的なものです。鋼製床束で検索してみた方はおわかりになると思いますが、本来は大引(根太を支える大きな梁みたいなもの)を保持するのに使います。しかも、専用ボンドで鋼製床束とコンクリベタ基礎を接着します。疚しげの目的は床の耐荷重に対しての補助ですので、基礎とのボンド固定無しで細い根太に使用するという、本来の使用方法とは随分異なった使い方になっています。

 ですから、あまり鋼製床束を強く締め付けますと、根太が大引や根太受けから外れたり、床が浮き上がって破損する恐れが有ります。安易に真似をしないで下さい。

 

 さて、音質は...低音が引き締まって力強くなりましたが、それ以上に中高音の切れが鋭く、情報量が明らかに増大したのが印象的です。さらに、音場も広大にこの変化は大きい!! 音色が変わったワケではありませんが、あらゆるファクターで向上をみました。プレイヤー下の御影石を2枚重ねした時の変化に匹敵します。AD、CDとも同様の変化ですが、意外とCDの向上幅の方が大きいような気が。CDが、床束増設前のADに迫る(同等とはいかない)切れ込みを見せます。ウタダの「ファースト・ラブ」の電話の音がハッキリ左横に定位します。これは大成功。

 

オーディオはやっぱり床だっっっ!!

 

 こうなるとますます欲が出てくるもので、今回は鋼製床束3本だけで、オーディオ機器下の根太全てを補強してはいませんが、根太全てに対策してみたくなりました。また、部屋全体についても同様に対策したい。床板が薄いので、断熱材を切り取って床板に直接床束を固定して基礎とも接着したらどうか?などと色々な考えが浮かんできます。冬対策に、断熱材の追加も良いな...

 しかし、こうして床下にもぐりこんでの後対策が可能なのは、普通のしっかりした木造住宅の床束にはある「根がらみ」が無いからなんですよね〜。根がらみがあったらジャマで床下に入るのは無理だったかもしんない。皮肉なものよのぅ。

 

終わり

 

 でも、もし追加工事をしたら、また更新するかも...


 

 結局は...     更新 2005/7/31

 でも、もし追加工事をしたら、また更新するかも...

 などと書いた後すっかり忘れておりましたが、状況は既に変わっておりまして...

 2004年のお盆の後、鋼製床束を全面に設置しました。

 

対策前の床下の図解(上から透視した図。)

ちなみに、ワタシに透視能力があるワケではありりませんので勘違いなきよう。

 

 

 

購入した材料

(発泡スチロールみたいなのは、床下用断熱材です。同時に、断熱材が少ない箇所へ追加する為のものです。)

 

 

 

対策後

 

 これにより、床板の振動は随分軽減されました。素晴らしい!!

 しかし、かえって床束の入っていない箇所の振動が気になる羽目に...

 

もっと床束を!!

 

 てなワケで、大引と大引の中間の根太の下全てに床束を...

 

最終設置図

 

 部屋の左右壁際は特に必要なしと考えて、高価な床束を節約。

 これにより、部屋中央部はカチコチ。ほとんどコンクリのベタ基礎と直結状態。叩いても「ゴンッ」と鈍い音がするだけ。カーペットを敷かなければ、転んだらホネが折れます。床束をケチった箇所だけは共振が残っていますが、取りあえずは大満足。

 音質も、ノープロブレム!! 全ての面で、飛躍的改善を成し遂げました。

 

これにて一件落着!!

 

ご注意

上でも書いていますが、この鋼製床束の使い方は正しい使い方ではありませんあまり鋼製床束を強く締め付けますと、根太が大引や根太受けから外れたり、床が浮き上がって破損する恐れが有ります。安易に真似をしないで下さい。

 

ホントに終わり

 

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