開設 2004/10/9

柔らか〜い床 リローデッド

  

  過去のいきさつを振り返って   開設 2004/10/9 

 床やラックの重要性については、今更言うまでも無く様々な方面で語られてきた。

 しかし、現実問題として何処まで強度が必要なのか、その必要とされる強度を得るためにはどのような手段を取るべきかを概論で示された事はあっても、床対策の具体的手法に於ける効果を総括的に展開してみせた資料は案外に少ないのでなかろうか?。HP上では、かの長岡「方舟」を模したコンクリート製リスニングルームを或るリスニングルームをこしらえ、「コンクリ200mmでは薄い。更に流し込んで厚く・・・」などという実に羨ましい記事や、素人ながらにDIYでホームシアターに最適な仕様に改造した記事などがあって、それはそれで実に興味深い。リスニングルームの仕様を決定するプロセスが読み取れるからである。かたや雑誌に関してはどうであろうか?スピーカーセッティングの違いや音響パネルの設置による音響特性の変化を特集した記事は従来から雑誌等で散見できるのに、こと床となると心許ない限りである。(オーディオ・ベーシック誌は比較的多い方だろうか?)その記事の内容も、「スピーカーは響きにクセがなく、床の丈夫な箇所を探して設置しましょう。」だとか、「床が弱い場合はコンクリ板やボード、インシュレーターを活用しましょう。」といった原則論が大半である。スピーカー用インシュレーターの評価記事でも、「Aは引き締まるが、Bは響きが豊か。条件次第でどちらが良いとも言えない。」という書き方なので、事実あらゆるオーディオ機器は条件次第なのだが、どういう条件でどう変わる可能性があるのかが解らない。

 ラックが音質に与える影響を取り上げた雑誌の記事でさえ、オーディオなぞ考慮されてない一般の家具と音質対策されたラックに機器を設置して、音質評価をする程度に留まっている。かと言って、音質に十分配慮された市販ラックの特集の音質評価が重要かと言えば、市販ラックの購入を検討している人以外には、さほど大きな意味を持つとも思えない。(尤も、雑誌としては実験レベルの記事よりも製品販売に結び付く市販品紹介の方に重きを置かざるを得ないのは宿命であるのだが。)果たしてこういった記事が市販にせよ自作にせよ、ラックに投資する動機付けとなっている

 一番大きな原因は、床やラックによる音質変化を定量的に図示する事が不可能である事に他ならないのだが、それでも少しは床対策の方向性と有用性の相関関係を導き出す一助となればと思い、改めて此処にその概要と効果をまとめてみる事にした。評価方法はもちろん官能評価に頼らざるを得ないのであるが、出来うる限り音質の変化傾向を重視する事と合わせて周辺環境の資料の提示を試みる事とした。

 

現状の床の構造

 

 住宅主要構造 : 木造3階建て(建売)スレート葺き屋根、外壁は15mm厚窯業系サイディング貼り。

内壁・天井は15mm厚石膏ボード。

 

 リスニングルーム : 1階7帖洋室。広さ約3.6m×3m×高さ2.4m(実測値)

上図の右側は1.5畳弱のクローゼット。左側壁に1間の窓。

下側(リスニングポジション側)に1間幅の掃き出し窓。

この2箇所の窓には、樹脂製内窓を設置して2重窓としてある。

 

 床構造 : 基礎はベタ基礎(土間部分のコンクリートは恐らく100mm厚)床束と大引は90mm角の木材。

床束は150mm角のコンクリートに載せて、基礎コンクリートに埋め込んだ針金で大引と共に固定してある。

根太は45mm角の木材で、その上に直に12mm厚のフローリングを貼って床板としている。

 

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