「今年は‘春’を待ちわびていました」
格別寒かった冬が終わりました。
日常の雑事に追われながら、また心が逡巡し、
その場に踏む留まっているようで・・・。
ふと街路樹を見てハッとしました。
誰も見向きもしない冬の街路樹の芽が膨らんでいる。
雪や風雨にさらされても耐えて黙って成長する姿には励まされます。
季節に置いていかれないように、と自分を鼓舞する。
車いす生活になって四半世紀を越えました。
自分の人生で障害をもってからのほうが長くなるなんて
まったく想像もしないことでした。
不便だなと思いつつも それなりにこなす術も身に付け、
今はこれで健康だ、と暮らしている。
たまに人から「辛いでしょう?」など と言われると答えに窮する。
やせ我慢をする時期はとうに過ぎて、
いつまでも、そんな気持ちに浸っていられないわ!
それに、生きていれば障害以外の困難は他にもあるし、
それは他の人にもあること。
日々懸命に生きることは障害者だけではないはず。
そんなことを言われても、これで良しとして、最善を尽くしているので
今さら 後ろを向いて暮らしてはいけません。
このほうが良かったなどと言わないが、たまたま障害をもつと
いう運命を与えられたことを、淡々と受け入れています。
障害を持つとは何なのか?
五体満足ではない人間が存在するとはどういう意味なのか?
誰かに質問されなくても、絶えずそのことを心のどこかで考えている。
そういう問いを考え続けていることは自分の人生にとっては
プラスのことだと受けとめています。
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