2004年度(平成16年度)卒業式祝辞

 

 本日第62回の法政大学第二高等学校の卒業証書授与式にあたり同窓会を代表してお祝いの言葉を申し上げます。

 卒業生諸君ご卒業おめでとうございます。本日会場にお見えになっている保護者をはじめ総ての保護者の皆様の卒業生諸君に対する法政二高での3年間の教育のご支援に対し衷心より敬意を表すとともに遠藤校長先生をはじめとする教職員の皆様に感謝と御礼を申し上げます。

 現在、法政二高同窓会は60余年の輝かしい歴史と伝統の下、3万8千余名の同窓会員が社会のあらゆる分野で、時代を先導しグローバル社会に貢献し高い評価が与えられています。

 本日新進気鋭の新卒業生諸君を新たな同窓会員としてお迎えできることは無上の喜びとするところであります。

 本年1月スイス・ダボスにおける90カ国・地域の2,500人の政財界・文化人指導者による世界経済フォーラムにおける最大の課題は昨年に引き続き「世界における貧富の格差の是正」であり、新たな世界の協調のうねりを発信しました。

 グローバルな世界にあっては世界からの情報をどれだけ生かせるか、世界の多様性をどれだけ受け入れることができるかが大切であります。

 日本は国土総てを海に囲まれており、日常生活のなかで異文化に接する少ないため文化の多様性を認識する事に不利であります。したがってグローバリゼーション対応能力を高めること必至である所以であります。

 21世紀初頭から世界はアメリカでの同時多発テロの発生以、来地政学的リスクのもとで大きく揺れ動き今日でも戦後イラクの統治・北朝鮮問題に対し世界の調和のための苦悩が続いおり政治・経済・文化における世界的変革要因となっています。昨年は、国内においては中越地震等多くの災害が起こりました。またスマトラ沖地震・インド洋津波の大惨事が発生、尊い多くの人命を失い音被災各国の被害は巨額に達し、世界の国々と人々がこぞって救援の手を差し伸べていることは記憶に新しい事であります。境の中の日本が転換期にあり、私達の社会の枠組みが大きく変容してきていることは事実であります。国家主権から人権へ、物的自然観から生命的自然観への急速な展開などであります。

 本日ご卒業される諸君は自由と独立の長い伝統の下、良き師、良き友に恵まれて三年間の多感な青春を学問にスポーツと全力で研鑚され、生徒会・文体蓮活動においても、多くのクラブが全国規模の高い成果を上げられ無事卒業の日を迎えられました。様々な個性をもつ諸君がその潜在的才能を大きく開花するため緩むことなく挑戦することこそが母校の校風であります。我が母校における文武両道は、一人一人の不断の努力・活躍による人格形成に加え、教職員、在校生、保護者、卒業生、地域の方々等の母校を支えるすべての人々が挙げて応援するなかで、母校愛・仲間への思いやり・社会公共への責任・規律が滋養されることにあり「伝統尊重の気風を維持しつつ法政二高の新たな校風を創造」しているのであります。

 昨年10月に開催された第13回法政大学全国卒業生の集い神奈川大会の実行委員会を付属校同窓会である法政二高同窓会が一高・女子高同窓会の協力を得て主管し素晴らしい大会を開催する事が出来ました。式典における二高吹奏楽部の活躍、アメリカンフットボール二高OB である現役大学生諸君の献身的活動は全国校友の注目するところとなり、まさに同窓会OBと在校生現役諸君との結実の開花でありました。

 法政大学は教学改革の成果により評価の高まりと共に優秀な学生が全国から集っています。諸君の先輩は法政大学において難関である司法試験、公認会計士試験合格者を毎年輩出し、各ゼミ、運動部、応援団等においてリーダーシップを発揮し輝かしい成果を挙げ活躍しております。

 一方では大学に入った事で安心してしまい努力を怠っている少数の人のために附属校の評価を落としていることも事実であります。自らのため、母校の名誉のためにも緩まずそれぞれの道を精進されることを切に望みます。今後、諸君は更に成人され社会の一員としての義務と責任を果たすことになるのですが「人」は自分だけで「人」になるわけではない。

 環境や共同体等の影響を受け、価値観、自己肯定感、他人への信頼感などを形成してゆきます。諸君には、現状を批判するだけでなく明るい未来を構築するための大事な役割を担うためのチャレンジをしていただきたいのです

 「責任を重んじ、いざという時逃げ隠れせず、信念と情熱をもってことにあたる、そして何よりも暖かい人間性を持った人になって欲しいのです。自らの手で自らの場を築き、なすべきことをなすと言う事であります。

 法政大学をはじめ上級教育機関へ進まれる諸君は、更に様々な社会の要請に自分で答を出すための期間を与えられているのですから、法政大学第二高等学校で学んだ3年間を心に刻み、自らの長所を生かし、社会に貢献できるための努力をしっかりとしていただきたいと思います。

 法政大学清成総長先生は「知の時代の到来」であると述べられております。

 学校でしっかりした学問を学び自らの能力を磨く、即ち学問をする志と実行力があれば自らの能力の向上により社会に貢献できるということです。

 知識社会が必要とする「教育あるもの」とは、最先端の知識と共にマネジメント能力を持ち、かつ宗教、哲学、芸術を理解し、考えるとともに見る者。頭とともに体を使う者。体系化するとともに創造する者といわれています。

 諸君をご指導された遠藤校長先生をはじめとする多くの先生、学校関係者の皆様、ご支援くださった保護者の方々への感謝の気持ちを忘れないでください。

 法政大学第二高等学校において3年間の充実した高校生活を過ごし、本日卒業証書授与式を迎えられた諸君の、力強くすがすがしい姿を拝見するに、私たちの期待は増すばかりであります。

 先輩諸兄を乗り越え大いに活躍されることを祈念いたします。
 私達先輩は常に大いなるエールを諸君に送り続けることを忘れないでください。

 「輝かしい未来を構築するためにがんばれ法政大学第二高等学校新卒業生諸君」

  
2005年3月6日

 法政大学第二高等学校同窓会会長  岡田安弘