2005年度(平成17年度)卒業式祝辞

 

 本日第63回2005年度の法政大学第二高等学校の卒業証書授与式にあたり同窓会を代表してお祝いの言葉を申し上げます。

 卒業生諸君ご卒業おめでとうございます。本日会場にお見えになっている保護者をはじめ総ての保護者の皆様の卒業生諸君に対する法政二高での三年間の教育のご支援に対し衷心より敬意を表するとともに松本校長先生をはじめとする教職員の皆様に感謝と御礼を申し上げます。

 本日新進気鋭の600名の新卒業生諸君を新たな同窓会員としてお迎えできることは無上の喜びとするところであります。現在、法政二高同窓会は六十余年の輝かしい歴史と伝統の下、三万九千余名の同窓会員が政、官、財、司法、教育の分野はもとより文化、芸能の世界等、社会のあらゆる分野で、時代を先導しグローバル社会に貢献し高い評価が与えられています。

 長らく昭和天皇の侍医を勤められた5期伊藤貞三さんや今年の正月NHK自然ドキュメンタリ番組で1時間に亘って取り上げられた26期動物写真家の岩合光昭さんもその中の一人であります。

 本日ご卒業される諸君は、自由と独立の長い伝統の下、良き師、良き友に恵まれて三年間の多感な青春を、学問にスポーツと全力で研鑚され、生徒会・文体連活動においても、多くのクラブが全国規模の高い成果を上げられ無事卒業の日を迎えられました。様々な個性をもつ諸君がその潜在的才能を大きく開花するため緩むことなく挑戦することこそが母校の校風であります。

 我が母校における文武両道は、一人一人の不断の努力・活躍による人格形成に加え、教職員、在校生、保護者、卒業生、地域の方々等の母校を支えるすべての人々が挙げて応援するなかで、母校愛・仲間への思いやり・社会公共への責任・規律が滋養されることにあり「伝統尊重の気風を維持しつつ法政二高の新たな校風を創造」しているのであります。

 一昨年10月に開催された第13回法政大学全国卒業生の集い神奈川大会の実行委員会を付属校同窓会である法政二高同窓会が一高・女子校同窓会や母校の現役後輩諸君の協力を得て主管し、素晴らしい大会を開催したことを契機に、付属校の活躍は一段と全国校友の注目するところとなりました。育友会の皆様との様々な分野において、連携も深まり同窓会OBと在校生現役諸君との結実が開花されております。

 私は永く経済界に身を置き多くの方々から指導を受け、多くの後輩の指導教育を行い、さらに大学において学生の教育指導に当たっております。

 教育とは「心に火をつけること」を信条に致しております
19世紀イギリスの哲学者ウイリアム・アーサー・ワードの言葉 「凡庸な教師はしゃべる・良い教師は説明する・優れた教師は示す・偉大な教師は心に火をつける」からの教えであります。

 諸君は高校生活3年間において偉大な先生方によって心にどのような火がついたのでしょうか、高い志を持ち、社会の一員としての義務と責任を成し遂げていく覚悟が出来たでしょうか。「何をやればいいのかという使命感。目標を実現できるかという本質と時代を見抜く洞察力。粘り強くやり遂げるための情熱。」とはドイツの社会学者マックスウェーバーの言葉であります。

 諸君には、現状を批判するだけでなく明るい未来を構築するための大事な役割を担うためのチャレンジをしていただきたいのです。知識社会の到来は、学校でしっかりした学問を学び自らの能力を磨く、即ち学問をする志と実行力があれば自らの能力の向上により社会に貢献できるということです。

 知識社会が必要とする「教育あるもの」とは、最先端の知識と共にマネジメント能力を持ち、かつ宗教、哲学芸術を理解し、考えるとともに見る者。頭とともに体を使う者。体系化するとともに創造する者といわれています。
ここで法政大学に進学する諸君にとくにお願いしたいことがあります。

 法政大学は教学改革の成果により評価の高まりと共に優秀な学生が全国から集っています。諸君の先輩は法政大学において難関である司法試験、公認会計士試験合格者を毎年輩出し、各ゼミ、運動部、応援団等においてリーダーシップを発揮し輝かしい成果を挙げ活躍しております。

 法政大学の文系学生の四分の一は付属校出身者によって占められております。そのなかでも法政二高出身者が最多数であります。法政大学の校格を更に上げるためには諸君の頑張りが必要なのです。一方では法政大学に入った事で安心してしまい努力を怠っている少数の人のために、母校の評価を落としていることも事実であります。自らのため、母校の名誉のためにも緩まずそれぞれの道を精進されることを切に望みます。

 「責任を重んじ、いざという時逃げ隠れせず、信念と情熱をもってことにあたる、そして何よりも暖かい人間性を持った人になって欲しいのです。自らの手で自らの場を築き、なすべきことをなすと言う事であります。

 法政大学をはじめ上級教育機関へ進まれる諸君は、更に様々な社会の要請に自分で応えを出すための期間を与えられているのですから、法政大学第二高等学校で学んだ三年間を心に刻み、自らの長所を生かし、社会に貢献できるための努力をしっかりとしていただきたいと思います。

 諸君をご指導された松本校長先生をはじめとする多くの先生、学校関係者の皆様、ご支援くださった保護者の方々への感謝の気持ちを忘れないでください。

 法政大学第二高等学校において三年間の充実した高校生活を過ごし、本日卒業証書授与式を迎えられた諸君の、力強く清々しい姿を拝見するに、私たちの期待は増すばかりであります。

 先輩諸兄を乗り越え大いに活躍されることを祈念いたします。

 私達先輩は常に大いなるエールを諸君に送り続けることを忘れないでください。

 「輝かしい未来を構築するためにがんばれ法政大学第二高等学校新卒業生諸君」


  
2006年3月4日

 法政大学第二高等学校同窓会会長  岡田安弘