伏見人形
まんじゅう(饅頭)喰い越後獅子
越後獅子 (丹嘉作)昭和40・50年代 7.5cm 2011.2.6追加
明治末期の作/頭に髪がある
広田長三郎氏所蔵(高さ47cm
同左 顔の部分 塩見家所蔵・高さ40cm・丹嘉製
塩見青嵐「伏見人形」より
 
ある人が童児に「お父さんとお母さんとどちらがよいか」と、尋ねたところ、この童児は手に持っていた饅頭(まんじゅう)を二つに割って、即座に「おじさん、これどちらがおいしいか」と反問したという。・・・・・・ 伏見人形での教訓的なものの代表品である。
 文政二年(1819)板行の合川亭眠和著「通神画譜」に、この人形の図がのっているから、文化・文政の頃からあったものと想像される。一時は大変流行して、名古屋や大阪など各地でも偽物ができた。
 伏見のまんじゅう喰いには40センチほどの大きなものから、5センチばかりの一文人形まで数えると、数種類もあろう。その衣装は鹿の子絞を着たものや、色紙や扇面を散らした中に百人一首を書いたものなど、必ずしも一定していない。
注:これを部屋に飾ると子供達が賢くなるといわれいた。また、北野天満宮境内の観音堂には安産祈願のため多くの饅頭(まんじゅう)喰いが奉納され、これは子供のない婦人がこの人形を借用して帰り、子供を授かれば御礼に一個を加え、二個にして奉納するものだった。今も清滝不動院・北野の東向観音寺で子授けの祈願にこの人形が使われている。(川越仁恵さんの研究より教えられました。
 右側の人形は、約50年前塩見さんの初孫の誕生祝いに贈られたものである。背景の屏風絵は画家でもあった塩見青嵐画伯の作・稲荷神社境内が描かれている。
(2001.8.12広田氏提供の画像を追加(注記を補正)