伏見人形
牛乗童子・俵牛・車引牛・撫牛
牛乗童子

牛乗童子  昭和初期 丹嘉5代目の作品 (10cm 6.5cm) 
所蔵 村上敏明

「十牛図」の第6図「帰牛帰家(騎牛帰家)」をモチーフにした伏見人形。「十牛図」は、禅の悟りについて牛に例えて修行の道すじを説明した十枚の図です。作者は廓庵師遠禅師、中国の臨済禅師より第十二代目 の法孫にあたるというだけで生没年、伝記等ははっきりしていません。12世紀〜13世紀の人と考えられます。「十牛図」の第6図「帰牛帰家(騎牛帰家)」は、荒れ狂った牛が、努力の甲斐もあって、手慣れ牧童の言うことを聞く純和な牛となり、その背に乗り家に帰っていく様子が描かれています。牧童と牛が一体になった姿のようです。しかし、これに満足せずに、後の3点の図ではさらに修養の大事なことを述べています。
 この伏見人形の背面の下部に丹嘉の刻印があります。伏見人形はあまり製作者のサインは少ないと言われていますが?。2007.1.30追加

撫牛(丹嘉製) 横36cm 高16cm
比較的新しい伏見人形ですが、六代目丹嘉の刻印が押してあります。撫牛は本来黒色のものです。撫牛には頭に大黒天・宝珠を刻んであります。延亨3年(1746年)の「開運撫牛縁起」に家内の棚などに置き、日ごろ撫でさすると吉事が増え家運が広がること、初牛には小豆もちを備え、また初穂を祭ると家がますます繁栄すると述べています。
 臥牛にも白黒斑点のものと、茶色のものと二種類があって、その姿は平凡である。この牛には腹に小さな穴があって、これに飯粒を詰めて川へ流すと、子供の疱瘡(ほうそう)のまじないとなるという。昔から牛は天神さんのお使いだといわれ、北野の天満宮境内には石や銅の臥牛を見かける。これを人形にしたものに牛乗天神がある。天神像は全国に多いが、牛に乗った人形は珍しい。俵牛は近畿地方の農家でも神棚に祀るが、殊に岡山県では、旧正月に行なわれる牛祭になくてはならぬもの。これを祀って家畜の安全を祈願するという。
塩見青嵐「伏見人形」を参考にしました。2002.3.15追加
俵牛  俵牛 塩見家所蔵  
俵牛は、伏見人形での代表的なものである。牛の背中に米俵を三俵乗せ、突き立っている姿は素朴そのものである。・・・
 この牛にも大小あって、真黒のものと白と黒がまんだらのものの二種ある。
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俵牛は近畿地方の農家でも神棚に祀るが、殊に岡山県では、旧正月に行なわれる牛祭になくてはならぬもの。これを祀って家畜の安全を祈願するという。
 
車引き牛 車引牛  伏偶舎所蔵



塩見青嵐「伏見人形」より (その他の牛) 臥牛にも白黒斑点のものと、茶色のものと二種類があって、その姿は平凡である。この牛には腹に小さな穴があって、これに飯粒を詰めて川へ流すと、子供の疱瘡(ほうそう)のまじないとなるという。
天神乗り牛 牛乗天神 (丹嘉所蔵)
 
 昔から牛は天神さんのお使いだといわれ、北野の天満宮境内には石や銅の臥牛を見かける。これを人形にしたものに牛乗天神がある。天神像は全国に多いが、牛に乗った人形は珍しい。
(09.4..20追加)
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