サーフボードのリペアに挑戦
簡単なリペアなら自分でやってみませんか?
サーフボードはデリケートなものですが丁寧に扱えばちゃんと長持ちさせることが出来ます。しかし、どんなに気を使っていてもサーフィンをしてれば傷は付いてしまいます。もしあなたがボードのクラッシュに気がついたら、とりあえずそこから水が進入しないようにすぐにビーチに上がり、傷口のチェックをしましょう。クラッシュした日はサーフィンしないのが理想ですが、ものすごい大クラッシュは問題外として、少しくらいの傷ならまだ波乗りを続けたいのはサーファーとして当然の心理だと思います。しかしその状態で海にボードを浮かべれば小さな傷でも海水を吸収し、最悪の場合フォームと外皮の樹脂が剥離して、ボードそのものに大変なダメージを与えてしまう場合もあります。
応急処置としては、速乾のパテや樹脂を使う方法もありますが、クラッシュテープを使うのが簡単で確実なのでおすすめです。その際、傷口の周りの水分は「これでもか!」というくらい完璧にふき取り、剥がれることのないようにきっちり貼りましょう。そうすればその日1日くらいならサーフィンを続けることが出来ます。しかし、それはあくまでも応急処置だということです。よくそのまま何日も乗り続ける人を見ますが、後々のボードのことを考えればやはり応急処置で乗るのはその日だけにして、きちんとリペアするのがベストでしょう。
こでは簡単なリペア方法を紹介していきますので、時間のある方はぜひチャレンジしてみましょう!
1. 作業場所
まずは作業場所です。リペアの際はレジンの垂れや削りカス等汚れ物や、有害なガスも発生したりします。作業をする人だけでなく周りの人にも迷惑がかからないような場所を選びましょう。
では、理想的な作業場のコンディションとは
1.ドライであること
多湿なコンディションはレジンを白く濁らせたり固まりにくくしたりします。
2.汚れがないこと
汚れはレジンの表面について固まりにくくしたり、仕上がりを汚くします。
3.強い直射日光が当たらないこと
日光は硬化時間に大きな影響を与え、レジンの表面をオレンジの皮のようにする現象を起こしたりします。
4.換気が十分であること
レジンは硬化時に有害なガスを発生したります。また、硬化剤の量によっては発火する恐れもあるので火の気の無い所を選ぶ。
これはあくまでも理想ですので全てを満たす必要はありませんが、間違っても自宅の部屋の中で行ったりしないように!
2. 用意するもの

リペアキット(ポリエステルレジン、硬化剤、アセトン、ガラスクロス、パウダー、マスキングテープ、紙コップ、割り箸、フォーム、サンドペーパー)、その他必要なものとして、ハサミ、カッターナイフ、簡易マスク、プラスティックヘラ、サンディングブロック。
リペアキットはほとんどのサーフショップで販売してます。その他必要なものはホームセンターで全て揃います。ここで用意しているポリエステルレジンはウレタンフォームにだけ使用して下さい。EPS、スタイロ、SVF等のフォームは溶かしてしまいます。
3. クラッシュのチェック

傷の状態が見やすいように赤いボードで見てみましょう。何か堅いものにぶつけてしまったようで、ヒビが入ってクロスが白く剥離している状態です。フォームが見えているほどの状態ではないのでこれなら自分でも修理出来そうです。
4. サンディング

サンディングブロックに巻きつけた60番のサンドペーパーを使って傷口を削ります。(手で削るとかなり時間がかかります。でも焦らず気長に!)クロスが白く剥離している部分が無くなるくらいまで削ってみましょう。フォームまで削らないようフォームの手前ぎりぎりまで削るのがこつです。
この時、削ったところからジワ〜っと水がにじんでくるようなことがあれば、傷口から水が入っているということで少し手間がかかります。その場合の方法は後で説明していきますので、今回はプロの修理屋にまかせて修理に出して下さい。
5. マスキングテープを貼る

サンディングで削れた部分の周りを少し大きく囲むようにテープを貼ります。これは後でサンディングを楽にしたり、レジンが周りに付着しないようにするためのものです。
6. ガラスクロスのカット

まずはテープを貼った部分よりも大きく1枚カットし、後は削れた部分より少しずつ小さくカットして全部で6枚用意します。今回はロングボードのレール部分なので4オンスクロス6〜7枚使用しますが、ショートボードのレールなら3〜4枚使用します。クロスの枚数が多いようですが、これくらい積層しないと元の形状は復元できません。
7. ガラスクロスのラミネート

1番小さくカットしたガラスクロスを1番下にし、順々に大きなクロスを置き、最後に一番大きなクロスで覆いテープで押さえて止めておきます。
8. ポリエステルレジンの準備

レジンに硬化剤を入れかくはんしますが、レジンと硬化剤の比率は100:1です。本当はきちんと計った方がいいのですがちょっと大変なので、写真くらいのレジンであれば硬化剤は2滴ほどで大丈夫です。心配であればまず試しに硬化剤を入れかくはんし、だいたい5分ほどでゼリー状になり、20〜30分でカチカチに硬化していればOKです。
9. レジンを浸透させる

硬化剤を入れ10秒ほど割り箸でかくはんしたらヘラを使ってレジンをクロスに浸透させます。うまく浸透するとクロスはきれいに透明になります。透明になったらヘラを軽くなぞるようにして余分なレジンを取り除きます。
10. 硬化を待つ

余分なレジンをしごき取った後は一日待って、完全に硬化するのを待ちましょう。(室温は20度以上で)
11. マスキングテープを切り取る

サンディングしやすいように周りの余分なクロスとマスキングテープをカッターナイフでカットして取り除きましょう。
12. クロスのサンディング

60番のペーパーを使い、レールの元の形を意識しながらサンディングしていきましょう。ここでの削りによって仕上がりの形の90%以上を決定します。焦らず、根気よく、丁寧に作業しましょう!
13. ホットコートレジンを塗る

クロスのサンディングをして、そのままいくら磨いても美しい仕上がりは望めません。そこで、サンディングした周りをマスキングし、ポリエステルレジンをヘラやハケを使って塗ります。その際はよけいなレジンが周りに飛び散らないようにし、むらにならないように塗りましょう。
14. 完成!!

レジンが完全に硬化したら、まず150番のペーパーを使ってサンディングし、手で触ったり、目で見たりしてレジンの段差を感じないようになるようにきれいにサンディングします。その後240番、400番、と番数を落としてサンディングし、さらに耐水ペーパーの600番、1000番、2000番を使い水研ぎし、コンパウンドを使い、磨きをかけます。
これで完成。プロの仕上がりです!!


