三国志中心の中国関連<その2>

目次
1始皇帝兵馬俑展見学
2「諸葛孔明」読了
3「蒼天航路」全36巻終了
4臥竜の梅・・・・

始皇帝兵馬俑展見学

 上野の森美術館で、「兵馬俑展」を見学にいってきました。
 入り口には武人の土人形(等身大 レプリカ)が、お向かえしてくれました。
 中へ入ると、十体以上の武人たちに馬、見ればみるほど、その精緻な完成度に目を奪われます。大きさも、等身大・・馬は蒙古種なのか少し小柄。
 武人の俑は直立しているものばかりかと思っていたら、片膝ついている像とかバリエーションがいろいろあるようです。

 そして、なんと楽人俑、文人俑という俑もあり、そのへんは今までのイメージとは異なるもので、その姿態も、とても動きが感じられ、「彫刻」というイメージすらあります。

 俑自体の展示は予想もある程度あり非常に興味深いものでありましたが、他にも興味をそそるものが・・・・


   ひとつは当時の武器です。
 三国志では、関羽の青龍刀、張飛の蛇矛など多種類の武器が登場しますが実際には三国時代ですら武器に、それほおどのバリエーションはなかったようです。ほとんどが創作との話です。
 展示はさらに昔の秦時代。でも、みて驚きました。戟や矛、いろいろな種類があるんですねぇ・・・・
 さらには、複製でしたが弩の展示・・・いわゆるボーガンですが、すごくゴツイ弓の部分・・すさまじい殺傷能力を感じさせます。


虎の割符

 そして、もうひとつ、おもしろかったのは写真の虎の割符です。
これは、皇帝に謁見するさいに、身分証明につかったもので、半分を皇帝がもち半分を謁見する人間がもち、割符が一致した人間だけ通されるのですね・・

 セキュリティーシステムの一環なのでしょうが、虎をつかって割符にするなんてとても、洒落ていると思いませんか・・



 展示には、始皇帝稜の全体の模型がありましたが、その広大な陵墓から、これらの俑が8000体も出てきたということ・・・万里の長城もそうですが、始皇帝という巨人の凄さが、伝わってくるようでした。



「諸葛孔明」読了

   陳舜臣さんの、「諸葛孔明」(中公文庫 上下巻)を読みました。
このように、ひとりの人物の面からの、小説は、あまり読んだこともなく孔明の本も初めてでした。

 ストーリーは、三国志なので割愛しますが、何点かおもしろいなぁと思うところがあったので書いてみます。


1.孔明は、劉備より、天下統一の意思が強かった。

 曹操の徐州の大虐殺を目の当たりにしている孔明は、曹操にだけは天下をとらせるべきでないと思っていて、天下を統一する皇帝になる男を探していました。
 自らは、あくまで「王佐の才」であると認識していたのですね。
劉備は、孔明がえらんだ男という感じです。

 実際、劉備は、ともすれば、天下統一より目前の幸福に目を奪われがちなのを孔明が叱咤してきたふしがあるというのです。


2.孟獲の七擒七縦

 これについては、伝説の説がつよいのでしょうが、この本ではおもしろい設定になっています。

 孟獲は、蜀の南征の直前に、孔明の屋敷の使用人になっていたというのです。

 身柄が孔明にばれますが、孔明の南征の話をきき、南の土地は、征服後も土着民による自治で行うという、孔明の話に共感して、うまく事が運ぶように七擒七縦は、孔明と孟獲の事前の相談であったという話です。


3.仲達は、なぜ死せる孔明に走れされたか

 よくいわれるのが司馬仲達は「防衛」が任務であったので、あえて攻撃しなかったので、そのことを「揶揄」されたのだろう・・

 この本では、すこし違っておりもうちょっと積極的に司馬仲達は、自分のふがいなさを演じたのではないか・・・・ということですね。

 魏の国は、3代目の曹叡であり、まだ若年の皇帝。 家臣に力のあるものがでてくると 取って代わられることを危惧する空気があるので、傑出した働きをすれば疎まれ、といってヘマをすれば、罪に問われますので、うまく立ち回る必要があったのです。

 なので、司馬仲達は、孔明に「負けない」けれども、勝たない。  とくに、蜀の軍勢を、無事に退却させる必要があったということです。
 なので、「死せる孔明」の前で逃げる必要もあった・・・・・


 ちょっと面白いなと思ったのは、そんなところですが、全編にわたって、清廉潔白な孔明ではなく、すこし野心家な孔明がうかがえるような気がしました。




「蒼天航路」全36巻終了

   曹操を主役にした、異色の三国志の漫画「蒼天航路」が全36巻をもって、ついに終了になりました。
曹操が主役ということなので、「曹操の死」をもって終了したようですね。

  三国志としては異例の、「五丈原の戦い」のない三国志で、もっとも短い三国志ではないでしょうか。
   しかも、最後の、35巻、36巻は、ほとんど関羽の最後の場面に、ページを費やしてます。

 人、人材というものに、もっとも興味をもち、それを欲した曹操。
  中華最高の人材であったはずの関羽。  それは、関羽が神になったことでもあきらかです。
   曹操は、関羽を欲していたと思われます。それは、「蒼天航路」においても三国志演義においても、同じように表現されてます。

  しかしながら、関羽は、曹操を選ばずに、劉備を選びました。
    関羽が死んで、曹操に「関羽がうらやましい」と言わせています。

  あるひとが、「蒼天航路」は曹操をとおして関羽を描きかたったのではないか。と感想を書いていました。
   まさにそんな感じの終わり方でしたね。

 関羽が死に、曹操が死に・・・・   「蒼天航路」においては、孔明の活躍はほとんど描かれていないです。





   関羽は、永遠の神に祀られ、曹操は姦雄のまま、後世に残る・・・・
  それは、まさに曹操の望んだとおりだったのかもしれません。




臥竜の梅・・・・

   臥竜・・・・この言葉をみると 三国志ファンなら すぐ 孔明を思い浮かべるでしょう。
 自分もそうでした。


 「臥竜の梅」というものが 存在して、しかも見ごろだっていうじゃないですか・


 場所は、京都山科 勧修寺(かんじゅじ)ということです・・・
   なんで ?・京都に・・・なんで山科??


臥竜の梅

   まさに 孔明ならでは 謎ばかり・・・山科といえば どちからといえば 小野小町ですよね。
   しかもその勧修寺は 山科の小野にあるのです。


  とまぁ とりあえず、行ってみました。 写真も撮ってきました。

  思ったより小さい木ですねぇ・・暖冬の折、咲くのも早いようです・・

   で、梅の由来なんぞ見てみると・・・・




  ありゃ・・・・臥竜の梅といっても、孔明とはまるで 無関係でした・・・・ま、いいか・




<その一>へ戻る 戻る
Internet Explorer 5.0以降でご覧ください。