マジック用具の話(2)

目次
1ミラクルアイ
2ファンカードも持っている
3スポンジボールの魅力
4アラカタック・コインパースとの再会
5MCカードケースの新手順
6レインボーデックの使い方
7禁煙用マーク付きライター??
8ネストボックスとネストパース
9閉ざされた箱・・・・
10猫のパケット・・笑

ミラクルアイ

 10年以上前によくやったマジックを、ふと思い出しました。売りネタなのですが、いろいろと思い出もあるマジックです。
 買ったのは、横浜そごうデパート・・・当時はまだトリックスが、店をだしていて、Nくんという気の合ったディーラーがいたので、よく遊びにいったものでした。
 その日も。ふらりと遊びにいって、ショーケースの中身を物色していると「ミラクルアイ」の名称が目にとまり、「おや、新ネタ???どういうのかやってみてよ」とNくんに依頼してみましたら、Nくん「いやぁーーー、説明書がないんですよ。どうやってやるのかさっぱりわからないんです。」といって、ケースから出して、商品を見せてくれました。
 確かに、現品だけで説明書がない・・・まぁ、他に買うものもなかったし。なぜかその商品に惹かれるものを感じ、価格も安かったので、「じゃ、研究してみるよ。」と言って購入しました。
 しっかし!!・・家にかえって、いろいろひねくっても、やはり使用法が不明っ!!!
 困った・・・・と、そうか、あの人に聞けばわかるかもっ!!と、別の日に、八重洲のトリックスに行きました。
 そう、ご存知の方も多いでしょう。今はもう亡くなられましたが、片倉雄一さんが、当時は八重洲でディーラーやっていらっしゃったのです。(ほんとに惜しい人を・・・・涙)
 ミラクルアイ

 八重洲に行き、早速、片倉さんにミラクルアイを見せて「やり方教えてください」と言ったら、どうもちょっと前にやったレクチャーの商品なので説明書がないものだったようなのです。
 彼は「ちゃんとレクチャー聞かないからだよ」と言いながらも(レクチャーには参加してませんでした・・笑)、レギュラーデックを取り出して演じてくれました。

 こんな現象です。
1.2枚の穴開きの絵札(青バック)を出します。赤裏のデックを取り出して、客に2枚のカードを選ばせます。仮に、クラブの3とハートのAだとしましょう。
2.2枚のカードをデックに返します。適宜シャッフルして、先ほどの2枚の穴開きの絵札をデックのトップとボトムに置きます。
3.デックの上下をもってサッと振ると、デックはテーブルに落ちて、2枚の絵札の間に1枚のカードが挟まれます。
4.3枚をそろえて、客に見せます。開いている穴は「ミラクルアイ」であるというような説明をします。穴からは、クラブのマークがみえます。
5.「真ん中にクラブのあるカードを選びましたか?」と聞かれたので、正直に「はい」と・・さらに、3枚のカードをめくるとクラブの3が見えます。「これですね?」「はい」
6.「では、もう1枚はデックの中ですね」・・といいながら3枚のカードをこちらに向けて、デックから1枚もってくるようなしぐさをして、3枚のカードをはじきます。
7.すると、穴から見えていたクラブが目前でハートに変化します。そして3枚をファンにひろげると、たしかに真ん中のカードはハートのA・・・・

 あまりにビジュアルな変化と、2枚のカードの間に挟まれたカードが変化する不思議さ・・・・
 やりかたを無事習った自分は当分そのマジックを気に入って何回もやったものでした。
 カードマジックの時はあまり他の道具を使わないのですが、これはかなりよく演じた部類の売りネタです。
 片倉雄一さんに直接習ったということもあるのかもしれません・・・


ファンカードも持っている

 自分は、基本的にはクロースアップマジックがメインであります。なので、ファンカードは、あまり使わないものなのですが、でもなぜか、いくつかのファンカードを使い、今もいくつかは持っています。
 ちょこっと紹介しましょう。
 ファンカード赤

   普通、ファンカードというと、カードの裏が4つにわけてあって、4色に色分けされているものがポピュラーです。
 写真のものは、そのように色分けされていて、開く方向で赤のファンになったり、緑のファンになったりします。
 シンプルだし、原色なので、目だちます。この写真のカードは、見ての通り普通のサイズより長手方向が長いので、ステージでファンにしたとき、大きなファンができるのでステージで映えます。
 しかも、ミリオンカード仕様・・・・
 ファンカード緑

  以前、手品を教えて頂いたトリックスの安田さんとファンカードの話していたら、彼は次の写真のファンカーが好みなんだそうです。
 見るとわかるように、普通の観光写真のような感じです。 後ろに凱旋門がみえてパリの夜の風景になってます・
 しかし、ファンに広げると、ちゃんとカラフルなファンカードです。彼いわく、「ファンカードじゃ、ないみたいのがいいじゃない」と言うことでした。
 たしかに、観光写真みたいなカードが綺麗なファンになるのは、意外性があります・・・が、すこし地味かな・・・

ファンカードパリ

   最後の写真は、DPグループ製の「ドラゴンファンニングカード」という商品です。裏面は、普通のファンカードのように色分けされているのですが、表面に特色があります。
 最初は普通のカードに見せて、エンディングで写真のような龍の絵がファンに現れるのです。
 ひろげたファン全体に、絵が広がるというのは、面白いアイデアであり、かなりのインパクトがあります。

 ファンカード龍

   おりしも、マンガ「ドラゴンボール」も人気のころ・・子供にはかなり受けたネタでした。
 このドラゴンカード、かなり気に入っているのですが、ちょと分厚い出来なのが、扱いにくいところでしょうか。


スポンジボールの魅力

 スポンジボールの手品・・・クロースアップマジシャンなら、ほとんどの人が、スポンジボールを使ったマジックをやったことがあると思います。それも、マジックやり始めてかなり最初のころに・・
 スポンジボールのマジックには、マジックの基本技法がたくさん含まれていて、スポンジという扱いやすい素材で、これらをマスターするのは、マジックを始めたころには、非常に効果的なアイテムだと思います。
 そして、もっともいいことは、客受けが非常によい、ということもあるでしょう。

 スポンジボール
 スポンジボールのルーチンで誰もがやっていると思われる現象・・・・マジシャンとお客さまが、1個づつのボールを握り、マジカルジェスチャーをすると、マジシャンの手からボールが消えて、しっかりと握っていたはずの、お客さまの手から2個のボールが・・・
 ここの、ところはもっとも受けるところでしょう。ティッシュなどでも代用はできるのですが、手を開けた瞬間に、スポンジだとぱっと膨らむので、とてもビジュアルに見えます。

 これに代表されるように、スポンジボールでは、客が握ったボールが増える、変わるという現象が、とても効果的なマジックです。
 実際、子供たちなどに実演すると、驚愕の表情を浮かべます。比較的やさしい技術で、これほど効果的なマジックを演出できることが、スポンジボールマジックの魅力でしょう。

 スポンジフィギュア
さて、普通のルーチンでは、写真のような丸いボールを使うのが普通なのですが、ストーリーや視覚的な面白さを出すために、もうひとつの写真のような、変わった形のスポンジもあります。
 バナナ、ミッキーマウス、ピカチュー・・・そして、ウサギ・・・・
 見ての通り、バナナやウサギはとても立体的にできていて、ボールより扱いにくいのですが、やはり視覚的インパクトはつよいようです。
 とくにウサギは、出した瞬間に「かわいい」といわれ、そのカワイサに集中され、あとの演技が適当になることもありますが、まぁそのカワイサが演技の適当さを補ってくれるようです。(笑)

 他にも、ちょっと非道徳的な形のスポンジも世の中には存在し、それを使用するのが好きなマジシャンもいるようですが・・・自分は否定的です・・・・所有してません

 何はともあれ、スポンジボールマジックはかなり、長いこと、ほぼ同じような手順でやっていながら、いまだに客受けの、もっともよいマジックのひとつです。


アラカタック・コインパースとの再会

 以前にも書いたのですが、トリックスのディーラーに片倉雄一さんという、天才的なマジシャンがいました。(前掲載の通り故人です。)
 その、片倉さんが考案して作成された、コインマジック用のパース(小銭入れ)が、このアラカタック・コインパースです。作られたのは、もうすでに20年近く前になるでしょうか・・・
 アラカタック表  アラカタック裏  当時お付き合いのあった、トリックスのディーラーの安田さんという方が、新しく「K&A」というマジック販売の会社を起こしたときで、そこの製品として、アラカタック・コインパースは販売されました。
 写真の裏面をみるとわかるように、「K&A」の文字が刻印されています。
 片倉さんの考案ということもあり、即購入しました。普通、コインマジックに使用するコインパースというのは、大概の場合いわゆる「ガマグチ」というもので、口金を開いてコインを出し入れするものを指します。
 このパースは写真の通り、ホックで蓋が開け閉めするもので、かつコインの入る部分が透明になっていて、中身が見えるようになっています。
 パースの中のコインを出して蓋をして、そのコインが手の中からパースの中に飛び移ったり、中のコインを出すと、一瞬にしてジャンボサイズのコインに変化したりと、使用法はさまざまです。
 基本的なコインの技法が使えないと、使用できないアイテムですが、現象はビジュアルで、大きい効果が得られます。当時からかなり気に入って、相当の回数使用しました。そのために、表面の透明な部分が切れてしまい、使用不能となってしまったのです。
「2つ買っておけばよかった」と思ったのですが、販売会社の「K&A」は、つぶれてしまったのか音沙汰がない状態・・・
 このパースも、生産された分だけしかなかったようで、どこに行っても見当たりません。

 し、しかしです。つい数年前のこと、埼玉県のとある怪しげなマジックショップに立ち寄ったら・・・当時の「K&A」製のアラカタックコインパースがあるではないですか!!

 たぶん、仕入れたものの、売れずに残っていたのでしょう・・価格を聞くと、買ったときの価格の1.5倍!!
 地方のため、東京の価格より高く売っているようです(涙)

 しかし、背に腹はかえられません。というより、新品の「アラカタック・コインパース」に再会した喜びと驚きには勝てません・・
 当然のように買い求めました。写真のものは、この再会したパースです。

 最近、このパースが再生産されたようですが、色も黒に変わり、少し大きさも変わったようです。
 なんといっても「K&A」の刻印がありません!

 亡くなられた片倉さんと、つぶれた「K&A」・・・・それらの記憶が残る、アラカタック・コインパースとの再会でした。

 ちなみに、このパースはほとんど使用せず、お宝扱いとなっております。


MCカードケースの新手順

 MCと文字をみて、「Mikame Craft」を連想するのはやはりマジックマニアだけでしょう。当サイトの別記事「ファンタジーリング」にもありますが、日本の奇術用具メーカーのミカメクラフトの製品には「MC」がアタマについていることが多いようです。
 さて、今回の道具は、名前および写真からわかるように、カードケースです。(笑)マジックMLの第1回のオフ会のときに、何かないかなぁとマジックショップをあさっていたときに見つけて購入したものです。ミカメらしく、木製で出来たケースは、雰囲気もよく、なかなかそそる道具に仕上がっています。

 MCカードケース
 現象はこんな感じです。

 1.お客様にデックよりカードを選んでもらいます。それをデックに返してもらい、シャッフルします。
 2・さらにデックをお客様に、ふたつにおおよそ2等分してもらいます。2等分したパケットのうちひとつを指定してもらい、「指定」したほうをカードケースにしまい蓋をします。(M.チョイスはしません。)
 3. ケースにしまわなかったパケットを表にしてスプレッドすると、選ばれたカードは見当たらないので、ケースにしまったほうにあるはずです。
 4. ケースを振ると、蓋にあるカード1枚分のスリットから1枚のカードが出てきます。当然そのカードが選ばれたカードです。

 さて、このトリックですが、道具についている説明書では、デュプリケートカードを使用し、かつテクニックとしてフォースを使用します。
 自分も、オフ会の時の演技もふくめ、当初は説明書通りの方法でやってました。ある日、マジックの友人のWさんが、この道具をつかって、別の手順で、同じ現象をやったのでした。

 しかも彼のやった方法は、デュプリケートもフォースも使用しない方法です。
 デュプリケートカードを使用しないということは、選ばれたカードにサインさせることも出来る手順なのです。
 使うテクニックはトップコントロールのみ。

  同じ道具を所有しながら、何も考えなかった自分と、手順に改良をくわえていったWさん・・・・やはり、取り組み方が違うのでしょうか・
 そのアイデアの素晴らしさに「さすがっ」と感じたものでした。
 その画期的な手順は随分と気に入り、それからはその方法ばかりで実演しております。

 もし、この道具をお持ちで、この方法をご存知ないかたは、こっそりお教えしますよ・・笑


レインボーデックの使い方

 普通のカードっていうのは、裏面は52枚+ジョーカーすべて同じ模様になってます。当たり前ですが・・・・・・
 写真のカードは、ご覧のように裏面に、いろいろな絵が描かれています。これは、レインボーデックとよばれるもので、52枚すべてことなる絵柄が裏に描かれているのです。
 レインボーデック
 なので、非常に記憶力がよければ、裏の絵柄から表の数字を言い当てることもできるのでしょうが、そんなことに使用する人はいません。(多分)
 ここに書かれているのですから、当然これはマジック用具です。いろいろな使用法が考えられるのですが、主につかわれるのはデックのバックカラーチェンジ現象でしょう。
 自分がこのデックを使うのは、主に"Strangers' Gallery"(John.Bannon 案)を演じる時です。
 ストレンジャーズ・ギャラリーの概要はこんなんです・・・・

  マジシャンは赤裏のデックを取り出し、3枚の予言カードをテーブルに置きます。
 お客様に1枚のカードを選んでもらい表をみます。先ほどの予言のカードをみると、3枚とも選んだカードと同じです。合計4枚同じカードがあることになります。
しかし、マジシャンが予言のカードをなでると、次々と裏の模様が、全然別の模様に変わってしまいます。選ばれたカードのみが赤裏・・・・
 そして、のこりのデックをみると、すべて青裏のカードになっています。

 自分の場合は、最後の青裏のデックに変わるところを、レインボーデックですべて異なる裏模様にします。
 せっかく、最初の予言カードが3枚とも異なる絵柄に変わるので、残りのデックの変化だけ赤→青よりは、赤→すべてことなる裏模様・・・・のほうがおもしろいと思うのですが・・・

 ただ、表の絵柄、とくに絵札は通常使うバイスクルとは、かなり違った表情しているので、気づく人もいるかもしれませんねぇ・・・・


禁煙用マーク付きライター??

 プロマジシャン、デビット・ストーンのレクチャーDVDに「Quit Smoking」というものがあります。
 取り出した、タバコを千切って、復活させたあと、吸おうとしますが、タバコが消えたり、さらに消えたタバコが現れたと思うと、今度はライターが消えて、ライターが再度現れたと思うと、またタバコが消えて・・・・・とうとう、タバコもライターも消えてしまい、吸うのを辞めた・みたいな演出のマジックです。
 デビットのレクチャーのときに、実演を生で見させていただき、本当に楽しいマジックだった記憶があります。

 マジックの友人のA君、デビットのこの演技が大好きで、レクチャーDVDを購入したもようでした。
 DVDには、その演技とレクチャーとともに、オマケのEFFECTがあります。それが、黒いライターを、振ると禁煙マークが出たり消えたりするマジックです。

 「ライターに禁煙マーク」という、センスも面白く、彼は欲しくてたまらなかったようです。しかし、そのライターは販売してないようなので、彼は自作することにしました。
 パドルムーブを使うので、やリ易い形状のライターを探してきたようです。さらに、禁煙マークをパソコンで、描いてシールプリントにして、綺麗にライターに貼って出来上がり・・という感じのようでした。
 なんでも、パドルムーブやり易い形状のライターは相当買い占めたようです。(笑)

 禁煙マーク付ライター
  彼の好意により、この禁煙マーク付きライターを、わけて頂きました。写真がそれです。
DVDをご覧になっている方は、デビット・ストーンが使っているものも、ご存知の事と思われますが・・・・如何でしょう。A君自慢の自作パドルライターは・???

 中々の出来映えではないですか。これなら売ってもいいくらいですねぇ・・
 大きめの大きさのタバコが、シガースルーコインのように、禁止マークを突き破っています!(笑)


 当分、ライターのパドルやって遊びます。(笑)




ネストボックスとネストパース

 お客様にサインされたコインとか、お客様から借りた指輪など、絶対にこの世にひとつしかないものを、マジシャンは消してしまいます。
 そして、とりだした金属の丸い箱・・・ その箱を客があけると、さらにその中に一回り小さい箱、その箱をあけるとさらに一回り小さい箱・・・数個の箱が箱の中にはいって蓋がされています。
 そして、一番中にあった小箱をあけると先ほど消した、「サインされたコイン」や「借りた指輪」が入っています。

ネストボックス
 ネストボックスと呼ばれる、有名なマジックの道具です。マニアのかたはご存知のとおり、箱の中に箱が入っているという複雑な構造の反面、そのギミックはシンプルに出来上がっています。
 箱の中に箱というパズル的な要素と、お客さまがひとつづつ、箱をあけて「まさか」という気持ちと「期待感」が微妙にからむ、おもしろいマジックです。(某メーカーにはプラスティック製もありますが、やはり金属製がよろしいようで・・)

 さて、ネストボックスと全く同じ現象ながら、金属の箱ではなく、財布をつかったものがあります。
 財布をあけると中にちょっと小さな財布、その中に一番小さい財布が入っています。さらにその一番小さい財布のなかには、紙で包まれたハンカチが畳まれていて、あけるとハンカチの中央にサインされたコインがあります。ネストパースというべきでしょうか。

 同じ現象ながら、金属の箱ではなくビニルの財布を使用しているため、そのマジックの解決法は、ボックスとは全く異なる方法で、ネストパースを実現しています。
ネストパース
 変化をつけるために、一番奥にはハンカチがあって中央にコインがあるという現象まで付加されているのもいい感じです。
 トリックスの商品なのですが、とてもよく考えられている道具だと思います。

 パースの長所としては、演技の最初からテーブル上にだしておけるということでしょうか。コインや指輪を借りるまえから出しておけます。
 短所としては、パースを開けるのはマジシャンがやらねばならない点でしょう。

 そして、最大の短所は、安い感じのビニル製だってことかもしれません。多少高価でも革製だったら、よかったなぁと思うのですが・・どこか革製でリメイクしませんかねぇ・

閉ざされた箱・・・・

 前回 、ネストボックスを紹介しましたが、同じような現象でちょっと異なった道具があります。
 現象としては似ています。お客様から借りた指輪やコインが消えて写真のような箱から現れるマジックです。
 前回のネストボックスと異なるところは、その箱にカギがかかっていることでしょう。
カスケット&マギーボックス
 写真のものは、金属のものが「シークレットカスケット」木製の箱が「マギーボックス」と呼ばれているものです。
 カスケットのほうはカギのかわりにとてつもなく長いネジが切ってあって、それがカギがかかっているのと同等の効果をだします。
 マギーボックスの方は、ご覧の通り宝箱に鍵がかかっている様子になっています。
 ネストボックスと比べて、「クローストボックス」とでも呼びましょう。

 マギーボックスは、こんなやり方で演じます。
 客から借りたコインや指輪を握ると、カギに変化して、そのカギをお客様に持っていただきます。
 「そのカギはこの箱のカギなんです。」といいながら、カギのかかった箱を取り出します。
「箱の中身は何だと思いますか?」とかいいながら、お客様に鍵をあけてもらいますが、中身は先ほどのお客様のコインや指輪です。

 さて、この手のマジックとして、もっとも安価で、効果も抜群の箱があります。マジックハウスのオーナーの二川氏のレクチャービデオにあったものですが、写真のような箱?を使います。
 って、これはご存知のように、折り紙で作った「紙風船」です。
コイン・イン・紙風船
 これは、とてもよくできたマジックで、この手のマジックにつき物の、箱の怪しさを完全に払拭しています。
 なぜなら、その紙風船は、お客様につくってもらえるのです。
 紙風船を作ってもらい、しかも最初からテーブル上に置いておきけます。(ここからして、いいでしょう・・)

 指輪はちょっと無理なので、適当なコインにサインをしてもらいます。そのコインを左手に握り、右手で紙風船をとりあげて左手にポンと置くとコインが消えてしまいます。
 紙風船を振ると、カサカサと音が・・・・

 中にはコインがはいっているようですが、とりだせません・・・お客様に写真のように、紙風船を破って、中身をコインを取り出してもらいますと・・それが、サインされているコイン・・・

 誰でも知っている折り紙をつかって、非常にクリーンにできた、このクローストボックスのマジック。・・自分としては、カスケットやマギーボックスより、センスのよい道具だと思います・・・紙さえあれば、演じることができるのできますし・・・・

 ある意味、「最強のクローストボックス」ではないかと思っています。

猫のパケット・・笑

  パケットトリック・・・・数枚のカードでカードマジックを行うトリックで、特殊なカードを使用するものもあります。
 とくに、普通のトランプ絵柄ではなく、いろいろな絵を使ったものも多いのですが、ちょっとおもしろいシリーズ物(なのか??)が手元にありましたので、ご紹介します。
 考案は、日本の誇るクロースアップマジシャンでありクリエイターである二川滋夫氏。

 彼の考案のパケットは絵柄をつかったものが多くてそのストーリー性もトリックに付随しているので、普通に演じさえすれば、かなりの効果が得られるようになっています。
 これも、優れたトリックの由縁でしょうね・・
 さて、いくつかある彼のパケットトリックで「コイン・スルー・ザ・テーブル」は以前に記事にしました。

 今回紹介するのは、「猫物」の3種類です。
ストーリーを紹介していますので、ちょっとご注意(??)


1.キャッチ・ザ・キャット Catch The Cat

 3枚の白いカードから猫が現れて魚を奪って、逃走するストーリになっていてます。
 白いカードに足跡があらわれてそれを追うと魚を持った猫がでてきます。
 使用するカードも3枚で、シンプルな構成です。ストーリーもまぁ普通・・笑
   自分の持っているセットはジャンボカードサイズのものです。




2.ハングリー・キャット Hungry Cat

 腹ペコの猫がいます。うまそうな魚があってそれを食べてしまうと、魚は骨だけになります。
 最終的に猫は満腹になった姿になって終わります。
 4枚のカード使用です。猫の姿が満腹に変わるところがおもしろいのですが、これもストーリーとしては、普通・・




3・油断大敵 油断大敵

 猫と魚が出会います。猫は魚が好物なので、食べて腹いっぱいになります。
さらに、魚が現われます。猫はカサにかかって魚を食べようとおそいますが・・
 ・・・油断大敵!!!・逆に魚に猫は食べられてしまいます・・笑
 さすが3作目では、スオーリーが進行して、「猫が食べらる」という、普通には考えられないオチをつかって、二川氏のセンスを感じさせます。


 なにか、1.2.3と状況が進行していてシリーズ物といってもいいような作品になっていませんか・・?

 特に最後の油断大敵は、その終わり方は、おもしろすぎです。実際に二川氏に実演してもらい、そのストーリーに大笑いして速攻買い求めました。

 猫と魚という設定だけで、これだけのパケットが考案されているのも、凄いことですがなにより、二川氏はきっと「猫」が好きなのでしょう・・・
 自分も猫好きです・・・

 




 
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