綾辻行人

目次
1十角館の殺人
2悪魔の折り紙
3時計館を訪問
4「最後の記憶」読了
5天才建築士!!

十角館の殺人

 子供のころから、ホームズとかルパンとか読んでいて、高校くらいで、クィーン、カーなどに親しんでいたのですが、大学でてからメッキリとミステリーを読まなくなっていました。
 そんなある日、趣味のマジック関係の友人(彼はミステリーファン)に「最近で日本人で、いいミステリー作家っている??」と聞いてみたら、即座に彼は「綾辻行人。」と答えたのです。
 そこで、本屋で、友人ご推薦の、綾辻著「十角館の殺人」を購入。
 はっきりって、「やられましたっ!」の一言!!ネタバレになるので詳細は書きませんが、ミスディレクションの見事さ!!今まで読んだミステリーでこれほどの衝撃は、味わったことありませんでした。
 館シリーズを、翌日から続々と読破したのは、当然の結果・・・・・・
  
悪魔の折り紙

 綾辻さんの「館」シリーズには、島田潔という探偵が登場します。この人が、妙技を持っていて・・折り紙の名人なのです。
悪魔の折り紙
 「迷路館の殺人」のときに、島田探偵は被害者に教えるはずだったといって、「悪魔の折り紙」を折っています。
 この「悪魔の折り紙」というのは、実際にあるもので折り紙作家の前川淳さんと言う方の有名な作品です。
 現代の折り紙の多くが、複雑な造形を「不切正方形」といって、切り込みを一切入れない、1枚の正方形で造る、ということが重要な要素となっています。
 これも、マジックの友人から、「悪魔の折り紙」の折り方を入手しまして、自分も作って見ました。出来上がったのが写真の作品(というほでもないが)です。
 とーーにかく、大変ですっ!折り紙自体は割と好きで、折鶴より難しい折り紙も、作ったことあったので、大丈夫と思ったのですが・・・甘かった・
 まず、普通の大きさ(15cm四方)では無理・・36cm位のを、東急ハンズで買ってきます。ところが、本見ても折り方がわからないところがあるっ!それだけならまだしも、時間がかかり過ぎ!
 折鶴だったら、せいぜい5分もあれば、楽勝で折れます。と、ところが、この悪魔くんときたら、4時間折っても、格好が見えない(泣)・・・・・実は、あえなく、1回目は6時間近く、たった1枚の紙と格闘して失敗するありさまだったのです・
 なんとか折れたのは、2回目か3回目・・・・今でこそ、折れるようにはなったものの、それでも2時間近くかかる代物です。
 写真を見て苦労のあとを、偲んでください・・・指、角、舌、足、尻尾、羽・・すべて1枚の紙から切り込みなしで折り上げたのです・・・2時間もかかって・

時計館を訪問

 もう、1年以上も前のことになります。ミステリーサイトのmihoroさん(リンク集参照)が中心となって、綾辻行人さんの「時計館の殺人」のモデルになった洋館を見に行こう・・・という話になり、「時計館訪問オフ会」が催されました。
 オフ会の詳細は、mihoroさんのサイトAyalistを、ご覧ください。

 綾辻行人さんの館シリーズのなかでも、トリック的には随一と思っている「時計館の殺人」ですが、舞台は鎌倉・・・・そして、モデルになった洋館が実在するという話です。
 場所は扇ガ谷・・・と聞いたとき、かなり以前に「銭洗い弁天」から鎌倉駅に出るときに、変な横道にはいったら、凄い洋館があったのを思い出しました。あ・・あれかなぁ・と、思ってたらやはりあれでした。(笑)
 当時は、綾辻さん読む前なので、単に「でっかい家だなぁ」と思っただけでしたが、今見れば別の感慨が湧くに違いない!!ということで、オフ会前の下見もかねて見に行きました・・
これが時計館だ  鎌倉駅を江ノ電側へ出ます。そのまま、まっすぐ行き、右に曲がり横須賀線を戻る方向へ少し行くと、「銭洗い弁天」への道がありますが、それを無視してもうちょっと先に行きます。よくわからないので、適当に左に曲がると、道は合っていたようで、ほどなく右手にすぐわかるデッカイ洋館がみえます。
 写真の通り、門から家までも遠い(笑)・・・こんな、ひろい敷地じゃ、隅っこに誰かが住みついても当分気づかないのではないかと思うほどです。
 天気もよく、昼間なので、いくら古めかしい洋館でも「殺人事件」の雰囲気はありません。(当たり前か・・・)
 しかも、この洋館、実際に人が住んでいるのです。でかいから掃除も大変だろうと、俗なことしか考えられない自分・・・

 でも、夜にきたら、やはり不気味かなぁ・・こんな、広いと「殺人事件」起こっても、アリバイさえ難しそうだよ・・とか、わけのわからないこと考えながら、かなり長い時間そこにたたずんでいました。
 何人かの人が、通り過ぎて、変なもの見るような目つきですが、洋館の偉容をみると、納得するものもあるようです。(何か知らないけど、有名な建物かなって感じですね)

 まぁ、小説読んだおかげで、想像する材料も豊富になったようで、洋館みるだけでも中々楽しかった訪問でした。

「最後の記憶」読了

 最近、市立図書館で、ネット上で市立図書館10箇所の全蔵書を検索できかつ予約して最寄の図書館で受け取れるシステムができたので、なかなか読めなかった「最後の記憶」を予約して読みました。
 ミステリーではなく、ホラー小説になるのかなぁ・「レマート症候群」という珍しい惚けの病で入院した主人公の母・・・それは遺伝性ではないかと、心配になる主人公。記憶忘れ、幻視、幻聴・・・いろいろな恐怖に、さいなまれかつ惚けていく母に最後に残るであろう、「恐怖の記憶」の謎・・
 それらを、追い求めて母の郷里にいき、不思議な体験をする・・・
 そんな、あらすじで、別に霊魂やらがでてくるホラーではないけれど、人間の恐怖感に訴えるような作品で、自分としては中々怖かったというのが素直な感想でしょう・・
 内容は、是非作品を読まれることをお勧めしますが、この本読んで、記憶ことを考えたものでした・・

 人間の記憶ってあてにならないとよく言われます。自分でははっきりと覚えているはずの事柄が、いっしょに体験したはずの友人と記憶が異なっていたり・・ そんなことってありませんか??
 自分が覚えているはずのこと・・・それって、本当に実際にあったんでしょうか・
都合のよいように改竄されてませんか?大事なところがぬけてませんか?夢であったことと混同されてませんか??・・ 考えれば考えるほど不安になります。
また「記憶にない」って怖いことだって再認識しました。友人が覚えているのに、なぜか自分は全く思い出せない・・・それは事実だったのか、からかわれているのか・・それとも友人が、自分を誰かと混同しているのか・・・考えれば、考えるほど不安になります。

 「最後の記憶」では、「レマート症候群」の患者は、直近の記憶から失っていき、最も古く、もっとも強い記憶が最後に残ると説明されてます。

 記憶がなくなるって、どんな気持ちなんでしょう・・・それも、過去からではなく直近から、徐々に遡って記憶がなくなるって・・・
 記憶が無くなった事実は、その人にとっては実在しないのと同じになってしまいます。

 高校の時に、クラス対抗の球技大会でハンドボールがあり、自分は出場してました。友人はゴールキーパーで、相手のシュートをとめるべく前に出たときに、相手とひどく激突しました。彼は倒れて脳震盪を起こしてしばらく気を失っていました。
 彼が気づいたとき、介抱していた先生が、「彼を病院にお願いします。脳震盪で、今日の記憶が無いようなんです・・」と言って、彼は病院にいきました。
 まぁ、大事には至らなかったのですが、あとで彼に聞いたら、その日の朝からのことをすっかり「忘れて」いました。
 ということは、あの日の朝、彼と言い合った冗談とか忘れているわけで・・・彼にとっては、ボクラと過ごした数時間は無かったものと同じになるのです。
 半日くらいなので、どうにでも補正はできますが・・・これが、1日だったり1週間だったり・・・そう考えると、「記憶をなくす」ことの恐怖ってのを再認識しました。

  と今書いている、この高校時代の自分の記憶だって、あてにならないかもしれないのですね・・・・(怖)


天才建築士!!

 今日は鎌倉へ行きました。綾辻さんゆかりの時計館のモデルになった洋館をまたまた見に行きました。(サイト内「時計館を訪問」参照)その足で、ほかの気になる物件を見に行きます。
 さて、綾辻さんの「館シリーズ」には、中村青司という、天才建築士が設計した奇妙な建物を舞台にミステリーを描いています。
 これから行くのは、綾辻作品とは関係ありませんが、ある一級建築士の方が設計されご自分で住まわれている、とても奇妙な建物を見に行きます。

  初めて見たときに、驚愕しました。近所でも変わった建物で、有名なようです。個人の家なので、場所は内緒ですが・・
 さて、時計館よりかなり歩いて目的の場所へ・・・まだあるかなぁ・・・あ、あった!!無事に建っている!!
  さて、写真をみましょう。わかりますか?この建物の構造が・・・
四次元ハウス遠景
 遠景では、それほど変わっているようにはみえません。しかし近くに行くと・・・・・
 1階部分は、立方体の箱みたいなのがひとつという所でしょう。そして、まるで同じ大きさの箱が2階、3階と建っています。
 そして、凄いのは、2階の部屋の東西南北方向に、同じ大きさの箱がひとつづつ、宙吊りに4部屋ついているのです。
 しかも写真を見ての通り、宙吊りの部屋のしたには、支えは一切なく、2階部分との接続部だけで強度を保っているのです。



四次元ハウス近景
 高校時代に四次元の世界を描いたSF小説を読んだことがあり、そのなかに「四次元の家」という作品(題名もあやしい、作者忘れた)があり、それを思い出しました。

 こういう小説です。3次元(今いる世界)の立方体を展開するとご存知のような、サイコロの展開図になります。(小学校でやるやつ)展開図だと2次元で表わせる・・つまり次元がひとつ下がるわけです。
 そうすると、空間的な4次元の四次元立方体の展開図をつくると、次元がひとつ下がるので三次元の世界で表現できるはずです。
 その展開図というのが、立方体の前後左右天地に同じ大きさの立方体をくっつけたやつ・・
 小説の主人公は、それと同じ構造の家をつくり、何かの拍子に四次元にたたまれちゃって、大騒動って内容なんですが・・

 この鎌倉の家と全く同じ構造じゃないですか・・・まさか、これ設計したひと、同じ小説読んだのかなぁ・・・

 しかし、いくら一級建築士で、自分の実力みせたいからって、こんな家に家族ともども住むのは、やはり変人かと思うのですが・・・(在住の方、もし読まれたら失礼!)


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