掲示板書き込みのお礼は別ページに独立させました。 →

(掲示板以外のページにペーストされて、消してほしい、と言う方がおられれば、メールくだされば即消します。)




暖かいメール、書き込みくださった方々、本当にありがとうございました。
+お返事、遅れて大変申し訳ありませんでした。







くろくろちゃんがこの部屋を去って直後は、私はやっぱり体調を崩し数日寝たり起きたりを繰り返していましたが、食うために無理にでも起きてバイトに行かねばならず、1週間後にはもう仕事しておりました。

早くからメールも書き込みもいただき、最低3日以内には返事書くのが礼儀なんですけど、

生活のためにと開き直ってやり始めた新しい「仕事」もやはり大金せしめるためにはそれだけの悪いこともしなければならず、無償労働で数々イノセントな人たちと接している分+ネット上で正義人を気取っている分、社会の必要悪とは思いながら必要悪人間にも成り切れず、結局元の木阿弥、食べる分だけはバイトで何とか確保しながら再び貧乏の奈落です。

といっても、これまでどれだけ貧乏してもくろ坊主にだけはきちんと買ってきたえさを与え、自分自身も「外に出て生きていけないこいつがいるから何とか自分もがんばろう」と思って来れた次第でして。

くろ坊主がいなくなった今、ここ1か月は本当に、気分的に最底を見ました。

部屋で寝ているか、布団の上でぼーっと座っているか、それ以外の記憶すらありません。

パソコンの壁紙がくろくろちゃんだったんです。
だからパソコン触れませんでした。というか、触る気もしませんでした。

それに、弱っているときに潰せ!という悪の鉄則でしょうかね、非人間的なメール、書き込みを見るのに耐えられないという、さすがにそういう気分になっておりまして、バイト先の激オンボロパソコンで一応ネットは使えるんですけど、一切メール、掲示板は見られませんでした。

ケータイメールアドレス以前に教えた(+教えてくれた)方とはちょろちょろ近況をお知らせなどしておったのですが。



ここ数か月のお客様にはおなじみの多重人格者(病院お墨付きの精神障害者)からをはじめ、やはり読むに耐えない、こんな時期なのに、本当にひどい、狂っているとしか思えない内容のメールがやっぱり来ておりました。

しかし今回はかわいいくろくろちゃんの死を汚さないためにも、一切ここで書かないし、もちろん一切相手はしません。



掲示板も荒れまくっていると思っておりました。

何のおかげか今では普通人として一応健康的な日々を送ることができるまでに回復しましたが、死ぬ心積もりをしなければならない奇病(脳の病気で、精神病じゃありません)に罹ったとき、あれだけたくさんの死ねメールを受け取ったもんですから、やはり数年たっても疑心暗鬼が取れないといいますか、ネット上の付き合いというものを信用できないでいるのです。

ところが、皆様のおかげで、今回掲示板から非人間たちを駆逐できました。私のサイト始めて以来のたくさんの暖かい書き込みをいただき、どれほどの非人間も入って来られないという空気を私自身感じました。

こんなことで鼻高々になる気は一切ありません。

ただ、罵倒者に勝てたという気持ちを自分の強がりじゃなく、そう思えました。

これから、「修理」していかなければならないものが山ほどあります。
ネット生活など、最後尾に近いです。
正直、閉鎖とはいかなくても、更新するつもりはありませんでした。
皆様に対して言葉を言うつもりもありませんでした。

でも今は違います。

何とか、これからもずっと、本内容も更新していきたいと思っています。





どれほどネットが生活の大部分を占めるようになっても、人間、実生活の暮らしが一番大事です。

だから、休んだ分も給料を減らされ、5年も一緒に暮らした家族の死の悲しみ、それを直接分け合う人間も一人もいない、それどころか5年間私に小さな家族がいたことをほとんど誰も知らないというこの、等身大実生活の私は、犯罪者でなくても、本当に生きている価値のない人間として最低のクズです。

そんなクズには本来決して与えられてはいけない「甘え」ではありますが、顔も分からない名前も知らない、しかし暖かい感情はそんなことを乗り越えて私を励ましてくれました。

もし私がこのような一般人に怖がられる顔をしておらず、不審者と思われる風体をしていなかったら、本当に皆様のところを一軒一軒回って、お礼と共にくろくろちゃんポストカードでも進呈したいところです。いや、ですから、住所を調べられて、、、とか、そういうサイコな話じゃなくて、もし顔見知りであったならそれだけの恩を感じるくらい嬉しいことです、と言いたいのです。

本当にありがとうございました。




くろくろちゃん


2000年8月くらいと思う 〜 2005年8月19日
享年5歳
病名: 尿石症による中毒症






くろくろちゃん ハプニング記

・2000年9月はじめのころ − 拾われる

名古屋市で大水害があったとき。私の住んでいる神戸市長田区山手のほうでも住宅地の真裏の崖が崩れたりしました。通行止めになった道もいくつかあったくらいの大雨でした。

私が所用でずぶ濡れになりながら原付で帰ってきたとき、大雨の中、か細い、猫の声が聞こえました。

聞こえてるのか聞こえていないのかわからないくらいの声でした。

一旦は部屋に戻ってバスタオルで身体を拭いていたのですが、さっきの声が気になって、傘をさして外に出ました。

溝に鉄のふたがかぶさっているんですが、どうもその中から声が聞こえてくるようです。

そのふたをのけました。すると、ゴーゴー音を立てて流れる濁流の横、流されてきた草が絡まって一箇所小さなプールみたいになっていて、その中に、くろくろちゃんはいました。

こりゃいかん、と思って、取り上げて、部屋に連れて帰りました。

水をいっぱい飲んで、おなかもぱんぱんに膨れていました。

おなかを押すと口からゲボゲボゲボと水を吐きました。

とりあえず水を吐かせて、よく見れば、まだおなかに毛が生えていない、猫というよりはちょっと大きめのねずみといった感じの子猫でした。

ぐったりしていて、あかんな、死によるな、と思いました。

夜も遅いし、大体当時の私は死にかけの野良猫を医者に連れて行くなんて気も湧かず、まあ、外で溺死するくらいならここで死にな、程度にしか思ってませんでした。

朝になり、昨晩は横向けになってゼエゼエいっていたのが、あごを床につけ、普通の姿勢ですやすや寝ています。

でもニャアとも何とも言う様子はなく、とりあえず私は仕事へ。

夜、帰ってきたら、まあ、回復したなんてもんじゃなく、まずそのへんにかけてあったタオルをひきずり下ろしてびりびりに破いてました。

ティッシュの箱も噛みあとだらけ。

で、私を見て逃げるのかと思えば全然そうでなく、いきなりその場でおなかを上に向けてぴゃあぴゃあと鳴く。
私が手を近づけると、手にしがみつき、まるでUFOキャッチャーの商品のように手にずっとぶら下がってました。

こんな変なねこ、見たことありません。





・2000年10月ごろ − 大怪我する

当時の私は小さい動物に愛着持つような人間ではなく、あれこれこの猫をもらってくれるところを探した。

一番最初にもらってくれると言った家へ持っていったら、そこはおそらく近所の苦情の種になっていそうな、猫屋敷。
数10匹の、物騒な面構えの猫がいました。
そいつらがまた、汚いんです。家も半端じゃなく汚くて。
さすがにそんなところにちびすけを置いていくのは気が引けて、結局その家にはあげませんでした。

別の家、猫見せてくれと言うところへわざわざ車に乗せて連れて行き、得意技のUFOキャッチャーを見せようと思えば、私がいくら手をひらひらさせても、ふん。という感じでアホ猫は知らん顔。まったく愛想がありません。

そのおうちのじじいが出てきて、黒猫やな、縁起悪いな。とか抜かしやがり。
僕自身絶対この家にもらってもらおうと思っていたところが駄目になった。

家の近く、バイト先の近くに「かわいいねこ、もらってください」と張り紙した。

しかし何の反応もありません。

とうとう、途方にくれた私は冷徹にも、野良猫がたくさん住んでいる場所にコイツを置き去りにして、まあ子猫だから、ほかの猫が育てよるやろうと思っていたのです。

くろすけを地面に置き、びゃあびゃあ鳴くのを無視して、心を鬼にして走ってその場を離れました。

即、その場の猫が集まってきました。

大きい猫が、私の置き去りにしたくろすけをペロペロなめて。

とか、そういう絵を想像していたら。

なんと、両手で押さえ込まれて、噛まれてます。
おまけに横の汚いブタ猫は足でキックを入れてる。
くろすけは悲鳴出してます。

シャレならんと思い、駆け寄ったら、ヤクザ猫どもはみんな逃げ、そして血だらけのくろすけがマッハのスピードで私の身体に駆け上ってきました。

私はそのとき、白っぽい服を着ていたのですが、私まで血だらけです。
大丈夫か、大丈夫か、言ってる間にグテーとなってきて、こっちは夢中で獣医さんとこに走りました。

黒猫ですから血を出していてもあまりわかりません。でも僕は白い服に血をいっぱいつけて、それはもう何10人の通行人にびっくりした表情されました。

尻尾を噛まれていて、ぐっと引っ張ったら千切れてしまうというくらいの重傷でした。

医者で縫ってもらい、高い金払わされて(野良猫だとはっきり言えばタダにしてくれる、という話を後で聞きましたが、そんなこと知りませんでした)、その後なんというのでしょう、ラッパみたいなえりまきつけられて。

どう見ても身体よりラッパえりまきのほうが大きいという、そんな間抜けな格好でひょこひょこ部屋を歩き回るちび猫、いくらなんでも怪我している猫を人にやるわけにはいかんだろうと思い、1,2週間里子募集活動は中止。




この時期があったから、結局このちび猫は飼い猫になりました。

拾ってから1か月近く、私自身に愛着を持とうという気がなくても、えさをやるのは私であるし、子猫だから遊んでもやらなあかんだろう、と思っておもちゃを買ってきて運動させてやってたのも私。

ちび猫は、私を親と思い、私の部屋を自分の部屋と信じて疑わない様子になっていました。

かくして、猫用の家?を買ってきて、拾ってから約1か月、私との2人暮らしが決定しました。







・ 運動神経ないのか?

私の狭い部屋の全探検がすんだころで、今度は上のほう、床よりも上の部分に興味を持ち出したようで、まだ飛べもせんくせに、上のほうへ上のほうへのぼろうとするんですね。

ペットショップへ行ったらねこ用のジャングルジムみたいなのがあり、ほしいなあと思ったらなんと1万円近くもする。

で、板と棒切れを買ってきて+拾ってきて、同じようなものを作ったんですけど、どうも所々にょきっと出たクギが気になる。

それにせっかく数日かけて作ったのに、全然遊びやがらん。

狭い部屋なので早々撤去。

(もうちょっと大きくなってから作ったらよかったと後悔)

ご主人様がわざわざ作ったへっぽこジャングルジムで遊ばずに、そのくせそのへんのぼりまくる。

最初はさすが猫だ、と思ってたんですが、しかしのぼるだけのぼって、それで降りられない。
降ろしてくれー、とピャアピャア鳴く。

はじめはよしよし、という具合に降ろしてあげてたんですが、そのうちじゃまくさくなって、オマエはねこやろ、自分できちんと降りい!と言って放っておきました。

私が脱ぎっぱなしにしていた服の上とかに落ちるんですけど、なんともやばそうな落ち方というか、着地の途中にいつも何かにぶつかって、ドスッという感じでおなかから落ちたり、背中から落ちたり。

降りる練習をさせました。
わざと一番高いところにおいて、ビャアビャア鳴くのを無視して、下で座布団用意して、はい、ここに飛び降りろ、とやらせてみたのですが、臆病で、なくだけ鳴いてなかなか降りてきません。

直接飛び降りずに変なところに飛び移って、そこにおいてあるものを全部どかどかと落とす。
私にどつかれる。

じゃあもっと低いところからはじめよう、ということで、1メートルくらいの高さからやってみれば、ちゃんと座布団の上に上手に飛び降りる。

次に、僕の背丈くらいのところから飛び降りる練習をしていたら、

魔が差しました、

座布団、急にのけたら、焦りよるんとちゃうやろか、と。

それで飛び降りる寸前、さっと座布団をのけました。

なんか、ムササビみたいな格好をして落ちてきて、フローリングの床で顔を強打。

片方の犬歯が折れてしまいました。

大人用の歯がちゃんと生えてきても、このとき折れた側の歯はどこか不恰好で、きっとこのときが原因だったと思います。

なんとひどいことを。




とりあえず100キンで座布団を5つくらい買ってきて、そのへんに置いて、とりあえず変な落ち方しても怪我しないようにしておいたんですが。

それで高いところにのぼっても自分で降りられるようになりました。

で、ある日、あれは部屋が暗かったので見えなかったんだと思いますけど、一番高いところから飛び降りるとき、掃除機の管というんですか、フニャフニャの部分じゃなくて硬い筒のようになったところ、それに激突したんです。

すぐに起きて、歩き出したので安心したら、何か様子がおかしく、よく見たら、鼻血出してるんですね。

それで、何度もくしゃみをする。そのたびに、白い壁にぶしゅっ、ぶしゅっと血を吹きかけるもんですから、たいそう白いふすまの壁にファンクな絵画がいくつもできてしまいました。

しばらく血が止まらなかったので人間みたいにティッシュを鼻に詰めてやったら、それをむしゃむしゃ食います。

どんくさいのか、タフなのか全然わかりません。







・ 家猫決定

運動不足になってはいかんと思い、100キンでチビ犬用のリードというんですか、ひもを買ってきて、くろ坊主に装備して、近所の公園まで出かけました。外国だとこういうふうに猫を散歩させている人がよくいます。

ところが、すぐに私の体に駆け上ってくる。散歩にならんだろうと言い、叩き落しました。

すると次は、ひょこひょこ歩いている最中に、急に地面に寝そべるんです。

コラ、ここは道やぞ、と言ってもどこ吹く風で、手なんかをペロペロ舐めてやがるので、歩かそうと思ってリードをぐいと引っ張りました。

なんとそのまま、寝たままの姿勢で地面をずりずりずりずり...
通行人に笑われました。

仕方なく抱き上げ、公園へ。

公園の電灯にリードをくくりつけ、そのままにしておきました。

相変わらず寝そべってましたが、ぼくがそばにいるので、何やら安心しきってやがります。

だったら遠くへ行って知らん顔してやれと思い、そのまま遠くへ行きました。

僕のところへ来ようとしましたが、リードが引っかかって数メールしか動けません。
そこでまあ、これまで聞いたことのない情けない声を出しはじめました。

知らん顔しておきました。

すると、どこから出てきたのか、トラ模様の子猫がやってきました。野良猫のようです。

お、遊び友達ができたやないか!と思ったのもつかの間、このチビのトラ猫が、くろ坊主に噛み付いたんです。それも、顔。

くろ坊主はそれをふりほどきもしないので、猫のスキンシップかな、と思っていたところ、まるで、ライオンに狩られてドスンと倒れる牛、みたいな感じでくろ坊主が倒れ、何か様子がおかしいぞと思い近づいたら、なんと、本当に狩られてやがるんです。

相手は子猫でしたから怪我をしたということはないんですけど、くろ坊主はじゃれているのではなく、どうやら本当に怖くて身が動かないといった様子。

グルグル唸っている子猫を引っぺがしたら、ショックだったのか、くろ坊主は身体の力が全部抜けたようになってました。

身体の大きさで言えば間違いなく、くろ坊主のほうが3倍くらい大きいです。

こんなちっちゃい子猫に本当にビビっていたのか、子猫だから攻撃はできんという情けだったのか、、、しかし僕にしがみついて爪を立て、今度は離れようとしませんでした。

仕方なく家へ連れて帰りました。

子猫が家まで後ついてきましたけど、くろ坊主は僕の腕の中でシャァー!と威嚇してます。なんと情けない。

子猫ちゃんはもう1回公園まで連れて行ったら、まったく同じカラーリングの親猫が迎えにきていました。









・ 脱走する

逃げ出したわけじゃないんですけど、私が夜中ごみ捨て場へごみを出しにいったときに後ろをついてきて、それに気づかなかった私がくろくろちゃんを締め出した形になりました。

そのとき私は大きな音でプロレスを見ていて、扉の前でニャアニャア鳴く坊主にはまったく気がつかなかったんです。

さて、寝ようかと思えば、くろ坊主がどこにもいない。

探したけどどこにもいない。

あ、そうか!と思い立ち、外に探しに出かけました。

ところがどこにもいない。

まったく外に出て行かない猫なのでどれほどさびしい思いをしているかと思い、こっちは玄関の扉を全開にして朝まで待っていたのですが、帰ってきません。

車にはねられてたらどうしよう、と、私も何度も家に出たり入ったりしてました。

私のおんぼろマンションは坂の途中にあって、入り口から見れば3階ですけど、ベランダから下を見ると5,6階の高さがあります。

それで恥も外聞もなく、ベランダから私が「うにゃおおおおお」と鳴けば、すごくか細く、返事がありました。

はるか下で、黒い点がこっちを見て、鳴いているのです。

おんぼろマンションの入り口の裏手、石塀があるんですが、くろ坊主はそこを降りてしまい、上に上れなくなってたんですね。

というわけで、遠回りして裏から、石塀の下へ行き、助けようと思ったら。
さっきそこにいたはずなのに、いないんです。

くろさん!くろさーん!!と呼べば、今度は私の頭上から「うにょおお」と声が。

なんと、私がそこへ行く間に、勝手に石塀の上に上ってやがるんです。

私はシャツとトランクス姿。

そんな格好で石塀を上り、出てきた裏のおばはんにおもいきり不審者扱いのまなざしで見られながら、「いえ、ね、飼い猫、逃げたんですわ。はははははははははははは」などと言いながら、数時間ぶりの感動の対面です。ボカッとどついてやりました。
(悪いのは私だったんですが...)








・ ご主人様のお引越し?

2003年、おととしですか、私の脳に病気が見つかりまして(精神病じゃありません)、ちょっとややこしいことになってしまいました。

医者の反対をものともせず(というか、莫大な治療費がなかっただけです)、手術せずに治すことを決めたんですが、闘病中、都会から越して田舎へ行きたいという気持ちが強くなってきまして、故障中の身体であっても動くときはちゃんと動く、あれこれ縁故を頼ってうろちょろして、四国の某地域の某施設で仕事が決まりました。

新しい家が決まったらちゃんと連れてこようと思い、この間およそ2週間、くろ太郎はまず知り合いの猫だらけの家、実家、とたらいまわしにされました。

5日くらい経って、内弁慶なくろすけのことですから、いじめられてるんじゃないかと思い、神戸に帰って様子を見に行きましたが、案の定、そのおうちの押入れに引きこもってまったく出てこないとのこと。ご飯もまったく食べなかったそうで。

押入れから引っ張り出すと、がりがりに痩せていました。

他に預ける知り合いといったら、実家しかありません。

が、実家にはちんちくりんのうるさいマルチーズがいます。すぐ噛む奴ですから、くろ坊主もきっとがぶっとやられるに違いないと思ったんですが、ウチの親なら無理やりにでも何でもメシくらいは食わせてくれるだろうと思い、実家に連れて帰りました。

するとすると。

なんと、くろ坊主のほうが圧倒的に強いのです。

猫同士になれば、10cmくらいのちび猫に公園でやっつけられたことがあるくらい情けない猫なのに、犬相手だとむちゃくちゃ強いんですね。

結局、オヤジが押入れを猫用?に改造し、そこでしばらく過ごすことになりました。

たまに犬を追いまわす以外、至ってのんびりとしていたそうです。

僕のほうはといえば、本採用が決定した1日か2日後、僕が週1回程度通院しなければならないということについて、採用した施設が「病気持ちやなんて詐欺じゃないか」と激怒し、即採用取り消し、家が見つかるまで居候していた田舎の旧家ですが、数晩楽しい時間を過ごしたそこのおじいさんにもうそつき人間と罵倒され、急に出て行かなければならなくなりました。

田舎生活の理想?は粉々に砕け散りました。あんなに裏表がある人たちを見たのは初めてです。

あと2、3日後に退去手続き完了、引越し屋が来て荷物を持っていく予定でしたが、全部取り消して元の家(…つまり今住んでるところ)に帰ってきました。

わけがわからぬままにくろ坊主もここに戻ってきたわけですが、なにやら、きょとんとした様子でした。







・ ビニールひもを食って病院送り

100キンなんかで売っている、新聞の束などをくくるビニールのひも。子猫のときからああいうのをそばに置いておくと際限なく引き出すので(ティッシュと同様)、そばに置かないようにはしていたんですけど、押入れを勝手に開け、上に飛び乗って、自分で持ち出したようです。

ある日帰れば、大の字になってうんうんと部屋の真ん中で唸っている。

そしてお尻の穴からはビニールひもの端っこが。

ほんまにアホかこいつは、と思いながらビニールひもを引っ張り出す。

でもまだ苦しそうな様子で、全身を震わせながら何度も吐く動作をする。もう力尽きた、という様子で寝ているから、スクーターのヘルメット入れに押し込んで急いでお医者さんへ行った。

夜だったので、24時間OKの獣医さんに電話をしてから行きました。(この間のところと同じ所です)

獣医さんは最悪の場合に備え手術する用意をしてくれていたと思います。

こっちは信号無視してバイクを飛ばし、着いて、ケツのシートを開ければ、「何でこんなところに閉じ込めたんだコラ」という顔をして、ふぎゃああと怒っている。

今さっき死にかけてたんじゃないのかおまえ、と思ったら、大きな、ビニールひもの塊をその中でしっかり吐き出してるんですね。

全然元気そうで、しかしさっき獣医さんに連絡して、今獣医さんの前。何ともバツが悪い。

一応診察してもらいましたけど、何の異常もなし。何かかわいらしい手帳みたいなものをもらって、帰りました。








・ ご主人様が血迷って里子に出される


病気のこともありまして、精神状態が今と比べまともじゃなかったと思うんですけど、私はもう、とにかく、生活その他すべての面で「もうだめ」と思ったのです。

なぁに考えてたんでしょうな。

ちょうどそのときに昼間のタダ仕事で縁ができたばあさんがおりまして、このばあさんが以前同じような人懐っこい?黒猫を飼っていたらしく、私が黒い猫飼っているといえば、ぜひ一度連れて遊びに来いと言われ、遊びに行ったら、それはもう、涙目でくろ太郎をナデナデしたり、するんですね。

近所に住んでるばあさんの娘も大変いい人で、私はこのばあさんとこにくろ坊主を里子に出したのです。

結構人の出入りも激しい家で、ここならいろんな人に可愛がられて、終生幸せな暮らしができる、と思いました。

決してくろ太郎が邪魔になったとか思ったわけじゃなく、むしろそのまったく逆でした。もうこいつは猫ではない、人間の子供だと僕が思っていたから、親身になって里子に出したのです。
僕といっしょに暮らしていたのでは、将来は大変暗いのです。




ところが、僕がこの家を離れたとたん、おとなしい家猫の姿をかなぐり捨てて、ばあさんいわく化け猫かと思うくらい暴れに暴れ倒したそうで。

生け花全部食ったなんて、私は後日爆笑しましたが。

あの時、おとなしくしておれば、多分、5歳という若い歳で死ぬこともなく、年寄りになるまでごゆるりとあの家で暮らしていたかもしれません。

しかし何が気に食わなかったのか、引きこもればまだいいんですけど、もはやブタ猫サイズになったくろ坊主は数日間、暴れに暴れ倒したそうです。

追い詰めれば襲い掛かってくる、さりとて放っておいても暴れる、
完全に持て余したそうです。爪は切っておいたのですが、ばあさんの手には引っかかれた跡がありました。
病院へ行って引っかき傷用の注射したとか抜かしてましたけど、大嘘こくなって。

最初いい人に見えた娘がまた、本当に見かけだけで、「人懐っこい猫じゃなかった」ということがわかるやいなや、ほうきで追い回したそうです。

そのほうきもばあさんが寝ている間にぼろぼろに噛まれて使い物にならなくなるという有様。


結果、その家の離れの倉庫に追い立てられました。


僕自身は悲しいから何か月間はくろ坊主の顔見たくなかったんですけど、昼のタダ仕事先にいきなりばあさんの娘から電話がかかってきて、たいそう罵倒されました。

くろ坊主を迎えに行くと、確かに暴れまくった跡がありありで、障子など一番下の部分がすべて破かれてました。

これもそのとき爆笑しそうになりましたが、破った障子の穴をくろ坊主はスラローム走行したそうで、ばばあいわく、この猫には変な動物霊が憑いている!とのこと。
動物霊も何も、こいつそのものが動物じゃないか、というツッコミをこく以前にまあ、ばばあも娘も、大激怒です。

私は情けないと思うと同時に、やっぱり俺としか住めないんだなという嬉しさを少々感じながら、来るときあれだけ嫌がっていたナップザックにすんなり入り、「はい。帰りましょ。」という顔をしているくろ坊主をかついで、そのまま家に帰りました。

1週間程度?のことでしたが、くろ坊主は、私の愚かな行動をすべて見越していたんじゃないかと思えます。

とりあえずアホなご主人は、何があっても一生面倒を見ていくことを決意したのでした。



・ 隣の犬に襲われる

おんぼろマンション、隣に引っ越してきたじじいが柴犬を飼っていました。

この柴犬が小さいころはよくベランダの柵の下をくぐりぬけて僕の部屋に勝手に入ってきて、くろ坊主と一緒に遊んでいました。

下のしつけがまったくなっていない犬で、よく部屋やベランダでウンコされて困りましたけど、くろ坊主にはいい友達ができたかなと思っておりました。

ところがこの、80越えているとおぼしき飼い主のじじい、頭のおかしい人間で、犬の散歩はまったく行かない、そして犬をよく叩くんです。

再三の私の忠告にもまったく耳を貸さないというか、本当に話が通じないのです。

子犬のころはまだかわいらしかったですが、だんだんと大きくなるにつれて柴犬本来の気の荒い性格が出てきます。

もちろん飼い主のしつけと愛情に守られておれば普通の犬+番犬として成長したところでしょうが、この犬は違いました。

えらく凶暴な吠え方をするようになったなと思っていた矢先、ある日家に帰れば、布団がもう使えないほどに無茶苦茶に噛み裂かれていました。

くろ坊主に対しても何か凶悪な空気を漂わせているときがあったので、もう遊ばせないようにしました。ベランダの下の隙間にはもう入ってこられないように、物を置きました。

ベランダから時間関係なしに狂ったようにぎゃんぎゃん吠え立てる。
小さい犬はすぐ鳴き疲れる、大きな犬は声が低い、しかしいつまでもやまない柴犬中型犬の吠え声ほど近所迷惑になるものはありません。

私が飼い主だと近所の住民に勘違いされて、怒鳴り込まれたことも2回ほどありました。

ぼけじじいは一切我関せず、何の措置を施す様子すらありません。

裏に住んでいる住民に部屋に押し込まれて殴られ警察沙汰にもなったそうです(そのとき僕は不在)。

このぼけじじいと馬鹿犬のおかげでくろ坊主はベランダでのひなたぼっこができなくなった。



ある日曜日、犬の気配がしないから、ベランダを開けっ放しにしておいたのです。

くろ坊主はそろそろとベランダに出て、ひなたぼっこをしています。

1時間後くらいでしょうか、急にぎゃあああああ!とただならぬ悲鳴がしました。

ベランダに出ると、まさにがりがりとくろ坊主が食われているのです。

犬に何か物をぶつけました。すると今度は僕にかかってきました。口をおもいっきりひん剥いて、まるで狂犬病の形相です。

おもいっきり頭に横蹴り食らわしました。犬はそのまま自分の部屋へ逃げていきましたが。

くろ坊主は倒れたまま。大体黒いからよく見なければわからないんですけど、よく見たら顔が血だらけなのです。

かごに入れて獣医さんへ走りました。

幸い、目の下をがぶっと噛まれただけで、目には異常なし。数針縫いました。

しばらく伸びてはいましたが、家につれて帰ったらのそっと動き出しました。

長いゴムみたいにビローンと伸びていたので、大丈夫ですかとお医者さんに聞けば、「ショック状態」とのこと。

笑いました。

隣のじじいに怒鳴り込んでやったら、証拠は?証拠は?と抜かす。

この、「証拠は?証拠は?」というのは、小中学生のクラスでも最もIQの足りないガキがよく使う言葉でもあります。
ボケているだけではなく、もともと大変素養の低い人間なのです。

ベランダで叫ぶのは犬だけではなく、近所の苦情に対し「俺は刃物作ってんねんぞオラ!コラァ!」と怒鳴るじじいですから、まあ、私が殺さないでもいつか誰かに必ず殺される運命にあったようなゴミ、クズでありました。

その後ぼけじじいはどうやら病院送りになったか、死んだかしたみたいで(本当にめでたしめでたし)、今はその息子さんが犬と一緒に住んでいます。

前のぼけじじいとはまったく違い常識ある人で、犬はたまに吠えてますけど以前に比べたらかなりましになりました。
柴犬げんたくんは散歩にも連れて行ってもらってます。

誰を見ても吠え立てて襲う姿勢を見せる、とおっちゃん嘆いてましたけど、ほんと、前の育て主が悪すぎましたよ。


しかしどういう家庭環境、家族事情なんだろうな。





くろ太郎の毎日の生活

昼前、ぼくの顔を舐めて起こしに来る。

ぼく、起きる。
出て行く。

くろ坊主は玄関でお見送り、
定位置へ行く。

寝る。

いたずらする。
(ティッシュの中身を全部出す、冷蔵庫の牛乳パックをかじって床を牛乳浸しにする、洗ったばかりの洗濯物をたんすから引きずり出す、台所の上にあるものを叩き落す、とにかく袋物をかじって穴空ける、等々)

夜、ぼくが帰ってくる。

のどを鳴らして玄関でお出迎え。

定位置その2へ。

寝る。

夜12時過ぎ、遊んでくれと言いに来る。

ぼくが知らん顔しているときもありましたが、大体、おもちゃで遊ぶ。

さすが家猫、10分程度で疲れる。

定位置へ。

寝る。

朝方。

ぼくが寝る。

台所の自分の小屋へのそのそと移動する。
冬は僕の布団にもぐりこんでくる。

寝る。

おわり。






とまあ、1日の大半は寝てばかりいるねこでした。

大体は浅い眠りなんですけど、たまに熟睡しているときなどは金玉をつかんでも知らん顔してスヤスヤ寝てます。
寝言らしきものを言ってるし、寝屁もします。

たまに邪魔な場所で熟睡していることがあったので、持ち上げて移動させようとしたら、なぜかよく、のどをごろごろ鳴らして腕や首に抱きついてきました。
寝てるところ邪魔されたら怒るはずなのに、このへんも変わったねこでした。




くろ太郎が5歳という若さで死んでから、1か月が経過しようとしています。

もっともっと、写真とか撮ってあげればよかった。

自分自身にいろいろ問題抱えている人間ですが、ここまでは悲しいことはかつてありませんでした。

お医者さんも「普通だったら助かる猫のほうが多いんですが、お宅の猫ちゃんは運が悪かった。」と言いました。
今では、もともと死にかけていた猫なんだから、5年間生きられただけでも幸せだったんじゃないかな、とそういう風に考えることができるようになりましたが、

しかし年1回しかワクチン注射に行かず、尿石症というオス猫に多い病気についてちゃんと知識を持たず、元気なときからちゃんとチェックすることを怠った自分に対しては、今でも早く死んで地獄に落ちろ!と思います。






お医者さんから亡き骸を抱いて帰り、いっしょに寝て、夕方霊柩車というか火葬車というか、そういうのを呼んで焼いてもらって、骨になっちゃって、その骨をすぐ近くの山に埋めてきて、
その経過ではほとんど涙は出ませんでした。

しかし埋めてきた次の日からがもう、駄目でした。

起きた瞬間から、あ、もういないんだ、と思って泣けてくる。

そこにおもちゃが転がっている。それを見ただけで泣けてくる。

片付けようと一度は思ったんですけど、泣けてきて泣けてきて、触ることもできない。(今もまだ触ることができません)

腹が減ったから食べ物を買いにいく。

帰ってきたとき、玄関先でいつも迎えてくれた坊主がいないから、また泣く。

病身?でありながら冷凍倉庫のバイト20日間を耐えた身体です。身体の基盤がゴリラなんでしょう。
しかしあの時以上に、とにかく疲労との闘いという感じで。

泣くということはあれほど体力を消耗するんでしょうか。



仕事も休んでただ布団の上に座っているだけ、何も体力消耗するようなことはしていないのに、泣いては寝て、泣いては寝て、時計の存在すら完全に忘れてしまった数日間でした。


いつまでもこうしているわけにもいきません。

何とか自分の尻を叩き、バイトに出かけましたが、外にいるときもふと、泣きそうになる。

死んで悲しい、というより、大体僕のプライベートの生活を知る者はほとんどいませんから、おまえが死んだというのに、僕以外ほとんど誰にも悲しんでもらえないということに対してかわいそうになってきて。




外で暮らしていたのは生まれてからよちよち自分で歩けるようになるまでのほんの数週間(?)、そんなときに私の家に転がり込んできて、赤ちゃんのときから外に出なかったせいかもしれませんが、ヤツは自分のことを猫だとは認識していなかったのかもしれません。

不良猫に尻尾かじられたり、家から数時間締め出してしまったり、たいそう怖い目もさせました。しつけということでお尻を叩きもしました。

なのに、私を親と思っていたようで、子猫という歳を過ぎてもいつでも、本当によく甘えてきました。

猫はこうするものだ、という話を聞いても、?マークということがくろ坊主の場合多かったような気がします。
ねこでありながら、自分のことを僕という親と同じ、人間だと思っていたからかもしれません。

小さい動物に可愛らしさをあまり感じない自分は、最初はスキンシップなどただ暑苦しいだけでした。

でも、こっちが知らん顔してたらおなかの上に乗ってくるし(大きくなっても)、ひざの上どころか、寝ている私の後頭部に覆いかぶさって、寝ます。
顔なめてくるし、冬など布団の中どころか僕の衣服の中にまで顔突っ込んできます。

根負けしてしまって、いつのまにか、これは恥ずかしいですけど、家を出るとき、帰ったとき、顔をすりすりするのがあたりまえになってました。






最愛のペットが死ぬと、もう動物は飼わないという人もいます。

さて俺はどう思うんだろうな、とくろ坊主がまだ生きていたころ、考えたときもありましたが、ひと月経ってもくろ坊主の痕跡というか、おもちゃにねこ小屋、トイレなどまったく片付けられず、触ることもできずずっとそのままにしてあります。

ほとぼりが冷めたら、また雑種の赤ん坊でももらってきて、大事にかわいがってまた1から育てるというのもありかな、と思い始めるようになりました。

生き物は死んだら成仏しなければならないというルール?があるようですけど、もしこの部屋にいたいのであれば、成仏などしないでずっとこの部屋にいたらいいのです。というか、私はずっといてほしい。

それで、人間に捨てられたかわいそうな子猫を1匹、くろ坊主と一緒に今度はじいさん、ばあさんという年齢になるまで育ててやりたいのです。





ところが

ネット猫の里親募集などでも「家族生活者限定」「一人暮らしの男性はご遠慮くださいませ」

さっき見たらそんなんばかりで、それ以前に私は不審者面に加えて生まれつき化け物のような顔をしてますので、人からもらうのは無理かもしれません。

僕とくろ坊主の出会い、よくある話かもしれないけどあんな偶然なかなかあるもんじゃないしなあ...

でも、ちっちゃいねこを育てたい。

正直、老人の一人暮らしは寂しいです。怪獣みたいな顔をしていても、一応人間です。
私には飲み歩いたり、騒がしい場所に出入りする趣味はとっくの昔にもうありません。

くろ太郎がいなくなってから、私の部屋から音が消えました。
音楽も1か月ほとんど聴いてませんし、テレビはもともとあんまり見ないですが、映画もほとんど見ておりません。
喪に服す、という気持ちが一番前にあるわけではないんですが、音楽も映画もすべての娯楽も、何も要らないのです。ほしいという気分がまったく湧かないのです。

結局、くろ太郎という小さな子供中心に生活が動いていたんだな、と痛感します。




何でも見掛け、身分が大事という世の中で、一般人の収入もない一人暮らしの人間は、やはり「里親詐欺」をやってる人と思われて当然なんでしょうね。

そのままだと死んでしまう小さい命を、救う資格すら認めてもらえない人間だということに、5年ぶりに気づいてしまいました。

ホント人間、言葉、態度じゃないなあ。見かけ、金、家族、そういうのが何よりも大事なのです。

つくづくそう思う。



















こういうサービス?も知らない間にどんどん進んでいるようで、焼却カーにペット葬儀に、さすがに葬儀は断りましたけど、ちっちゃいサイズですが人間用そっくりの骨壷に入れられ、錦織?みたいなご大層な袋までついてます。

ある人は動物霊園に埋葬し、仏壇を作りいつまでも拝むものでしょうが

私はくろ坊主の骨は全部、すぐそばの山に埋めてきました。粉状になった骨はそのへんにまきました。

骨壷は、さすがに何かの物入れに転用することもできないので、捨てるのも何かバチ当たりな気がして、そのへんに転がしてあります。


「7歳以上の猫用」なんて書かれた袋を見て、くろ坊主はその歳まで生きられなかったんだぞと悲しく思いながら、以前と変わらず小さいサイズの缶詰を買いに行き、ほとんど毎日「おはか」に缶詰の中身を持っていき、埋めたそのそばに置いて、よしよし、とアホみたいに土を撫でてます。

すぐそこがマンション、民家で、野良猫がうろうろしている山です。完全野生化して、インドの山猫みたいなやつもいます。

どうせこいつらが食うでしょうから、置いていくえさはごみにはならん。いつもきれいになくなってます。



昨日なんか本当に驚きました、そうしている最中に真後ろで「うにゃ〜」と、くろ坊主そっくりの鳴き声がして。




振り向くと、真っ白けの猫がいました。

さては、いつもくろ坊主用に置いていくえさをおまえが食ってるのか。




まあいい、食べれ食べれ。

今度はもうちょっと大きいサイズの缶詰を持ってきてあげよう。週2,3回は来てやるから。

すぐそこに人がいっぱい住んでるとはいえ、ここは山の中なんだから、おまえらの家族が増えたところで悪い人間にひどい目にあわされることもないだろう。

ここに眠っているくろくろという猫は、おまえたちの子供としてまた生まれ変わるんです。







まだ悲しいけど、あんまり先も長くない自分の人生、おまえがいるといないとでは、天と地ほどの差があったように思う。

5年は短かったようで、よく考えれば本当に長かった。

今度生まれ変わったら、ねこ家族と一緒に、ねこなりに幸せに、ずっと暮らしてほしい。

ずっと「おはか」に、えさを持っていってあげるから。








くろくろちゃんのお話
これにて完結です。





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(本当に、もっと写真を撮ってあげればよかった...)