GREAT
WHITE
(USA)
ヘヴィ・メタルと呼べるのはファーストアルバム1作きりで、以降は洗練された雰囲気漂うアダルトなスタイルが現在まで一貫して続いています。単純にAORメタルなどと軽々しく呼べないのは、ブルージーな歌だけではなくエモーショナルで繊細なギタープレイがあるゆえ。ソフィスティケイティッド・ハードロックと呼びたいっすね。実際このタッチのサウンドが例外除き、メタル好きのリスナーを退屈させなかったというだけで凄いと思います。87年“ONCE BITTEN...”収録の“Rock Me”を聴けば、仮にディスコミュージック演ってもこのバンドだけは一生応援しようと思いますよ、ホント。
DISCOGRAPHY
GREAT WHITE (1984)
1.Out
of the Night
2.Stick It
3.Substitute
4.Bad Boys
5.On Your Knees
6.Streetkiller
7.No Better Than Hell
8.Hold On
9.Nightmares
10.Dead End
vo:JACK RUSSEL g:MARK KENDALL
bs:LORNE BLACK ds:GARY HOLLAND
produced by MICHAEL WAGENER
デビュー時はブルージー&ゴージャススタイルではなく、意外や意外、かなりマジなヘヴィ・メタルでした。大人心どころか遊び心も何もないひたすら真っ直ぐなヘヴィ・メタル。
ミドルテンポ中心の腰の据わったサウンドからは凄みだけがぬうっと突き出ていました。ナイフの錆びを指でなでるストリートギャングたちの恐ろしげな顔が浮かんできそうな、ものすごくコンクリートジャングルのヘヴィ・メタルでした。
後年アダルト肌上質ポップハードが登録商標になったグレイト・ホワイトでしたが、ファーストの暴力サウンド、これはこれで魅力的でした。こんな作品たった1作きりでしたが、誰も真似する(できる)奴がいなかったという孤高のオリジナリティーです。
でも走る曲は初めから苦手でいらしたようで、オープニングとラストを締めくくるスピードチューンですが、バタバタとカッコ悪く走るサウンドより、アルバム途中のミドルテンポがヤクザ風雰囲気に似合ってます。
走る曲抜いて全曲どっしりミドルテンポだったら良かったのに、なんて思わせるところが異色中の異色でした。メタルは走る曲がいちばんカッコいいはずなのに。
ギターはさすが、こういうド激しい音でもめちゃくちゃうまいなあ。
初心者おすすめ度 : ★★★★☆ マニアック度 : ★★★★
どこで買える? : 専門店
注目曲!
1.Out of the Night 2.Stick It 3.Substitute(THE WHO cover)
4.Bad Boys 6.Streetkiller
SHOT IN THE DARK (1986)
1.Shake
Me
2.What Do You Do
3.Face the Day
4.Gimme Some Lovin'
5.Shot in the Dark
6.Is Anybody There
7.Run Away
8.Waiting for Love
vo:JACK RUSSEL g:MARK KENDALL
bs:LORNE BLACK ds:AUDIE DESBROW
produced by WYN DAVIS
ヘヴィ・メタル時代はたった1作で終わりを告げ、このセカンドから現在のスタイルとダイレクトにつながるダルト路線を打ち出します。
ブルージー&ア 初めて聴いたときはもちろん「えー!!」って感じでしたが、今聴くとこれが、今現在のスタイルと完成度がないということがわかって、楽器の腕だけじゃなくセンスというものもやはりタダ者じゃなかっ何ら変わらたんだなと思わされます。
音質自体はそれなりに重量感もあるんですが、隙間がしっかり残っているという意味でスカスカのこのサウンド良き時代のロックを今風の音で表現しているようで、そこらへんもやっぱしタダ者じゃありまが古きせん。
どの曲も全く同じ色で統一されていますが、その色こそ曲のグレードを確固たるものとしています。アダルト言えば言葉が安いですが、当時一番センスのいい(もちろんオシャレという意味でも)ミューな雰囲気とジシャンク作品という気がします。
が作ったハードロッ アルバム全体、世紀の名曲“Rock Me”(次作に収録)の確かに布石でありました。
初心者おすすめ度 : ★★★★☆ マニアック度 : ★★★
どこで買える? : 専門店
注目曲!
1.Shake Me 3.Face the Day 4.Gimme Some Lovin' (THE SPENCER DAVIS GROUP cover)
5.Shot in the Dark 8.Waiting for Love
ONCE BITTEN... (1987)
1.Lady
Red Light
2.Gonna Getcha
3.Rock Me
4.All Over Now
5.Mistreater
6.Never Change
Heart
7.Fast Road
8.On the Edge
9.Save Your Love
vo:JACK RUSSEL g:MARK KENDALL
g,key:MICHAEL LARDIE bs:LORNE BLACK
ds:AUDIE
DESBROW
produced by ALAN NIVEN, MICHAEL LARDIE & MARK KENDALL
この柔らかいサウンドはもはやHR/HMではないのは誰でもわかりますが、かといって一般ロックをダンスミュージックやアイドルポップスが独占している状況では、ハードロックの範疇にとどまっていた方がバンドもリスナーも便利だったってことで、それを前提に言わせていただくと、このバンドは80年代ハードロックというジャンルが誇るべき逸材に成長したと思います。
全曲◎ですが、中でも稀代の名曲“Rock Me”に身体が打ち震えます。句でも読みたくなる風流さが素晴らしい(?)。何万分の1のバンドしか持たない抜群極まるセンスですね。こんな曲聴かされた日にゃあそれまでの自分の趣味ってもんまで疑ってしまいます。サビに感動メロディーに感動というより、曲そのものに感動しますよ。
音質としてはかなり軽めですが、かえすがえすもセンスというものが魔法です。80年代ヘヴィ・メタル/ハードロック、この形もまたひとつの「問答無用」でありました。
初心者おすすめ度 : ★★★★★ マニアック度 : ★★
どこで買える? : 専門店
注目曲!
1.Lady Red Light 2.Gonna Getcha 3.Rock Me
4.All Over Now 6.Never Change Heart 9.Save Your Love
TWICE SHY (1989)
1.Move
It
2.Heart the Hunter
3.Hiway Nights
4.the Angel Song
5.Mista Bone
6.Baby's on Fire
7.House of Broken Love 8.She Only
9.Once Bitten, Twice Shy
vo:JACK RUSSEL g:MARK KENDALL
g,key:MICHAEL LARDIE bs:TONY MONTANA
ds:AUDIE DESBROW
produced by ALAN NIVEN & MICHAEL LERDIE
前作は“Once Bitten...”というタイトルでしたから、続く作品のタイトルはやっぱりこれ。「一度痛い目にあって以降注意する」みたいな意味です。そんなタイトルにもなったラスト曲はモット・ザ・フープルの放蕩ロッカー、イアン・ハンターの超有名曲でして、やっぱり前作あわせて2枚丸ごとロックスタンダードに対する挑戦であり憧憬でもある作品だと思いました。
結果的に“Rock Me”ほどの名曲は産まれませんでしたが、やっぱあなたたちはワタシどもよりおもいっきり精神年齢が高い大先輩様ですわ!と平身低頭ひれ伏すしかありません。もうメタルなどというジャンルとは完全に決別していらっしゃいますが、そうであって然るべきこのバンドの血。誰をも納得させたということが名演の証拠でしょう。
余韻というものに注目してほしいです。通して聞き流しても1曲1曲じっくり聴いても、日常生活で無理に猛る心を包んでくれるような雰囲気。落ちつきの心の重要さを確認させてくれるような優しいサウンドです。勇気をくれる曲、なんてのがメタルには多いですが、そんな見たままのものではなくこれは英気を養うのにピッタリなサウンドだと思います。“Hiway Nights”、“Angel Song”、しみじみ素晴らしいです。ホント、このバンドに出会えてよかったなあ。軽い人間は聴かんでくれい!
初心者おすすめ度 : ★★★★★ マニアック度 : ★★
どこで買える? : 専門店
注目曲!
1.Move It 2.Heart the Hunter 3.Hiway Nights
4.the Angel Song 5.Mista Bone 6.Baby's on Fire
7.House of Broken Love 8.She Only 9.Once Bitten, Twice Shy (MOTT THE HOOPLE cover)
全曲!!