LILLIAN
AXE
(USA)
天才メロディーメイカー、スティーヴ・ブレイズ率いるアメリカン様式美バンド。一般洋楽リスナーまでひれ伏す強力な名曲を3曲ほど持ってます。実際の意図は知りませんが、北欧メタルあたりに対する返答とも解釈できる透明感がすごく聴き甲斐ありました。
特に92年のアルバム"POETIC JUSTICE"収録のバラード"PROMISED LAND"はこの1曲でアメリカ全土ツアーできそうなくらいの名曲中の名曲。
いったん活動を停止したようですが、99年作品“FIELDS OF YESTERDAY”、オハコのスタイルで健在ぶりを披露。オフィシャルサイトがなくなっているところをみるとまた解散したか?
(後記: しばらくアルバム出してませんが、元気に活動中の模様です(04年11月現在)。)
DISCOGRAPHY
| LILLIAN AXE (1988) | |
| LOVE AND WAR (1989) | |
| OUT OF THE DARKNESS, INTO THE LIGHT (1991) | |
| POETIC JUSTICE (1992) | |
| PSYCHOSCHIZOPHRENIA (1993) | |
| FIELDS OF YESTERDAY (1999) | |
| LIVE 2002 (2002) |
LILLIAN AXE (1988)
1.Dream
of a Lifetime
2.Inside Out
3.Vision in the Night
4.Picture Perfect
5.the More That You Get
6.Misery Loves Company
7.Nobody Knows
8.Hard Luck
9.Waiting in the Dark
10.Laughing in Your Face
vo:RON TAYLOR g:STEVIE BLAZE
g:JON STER bs:ROB STRATTON ds:DANNY KING
produced by ROBBIN CROSBY
このバンド未聴の方にはセカンド“LOVE AND WAR”か3枚目“POETIC JUSTICE”を先におすすめしますが、アメリカンハードロックとしてはストライパーあたりに並ぶ、極端なまでにメロディー重視派のバンドでした。
ストライパーが圧倒的に女性ファンが多かったのに比べ、このリリアン・アクスはどちらかといえば男性受けしそうな男気のメロディーラインが特長的でした。柔らかくまったりとしたメロディーと硬く透き通ったメロディーの違いでしょうかね。
とにかくそんなことよりもバンド名、リリアンってなんですか。女の子の編物道具を想像してしまうじゃないですか。関西にもそんな名前のおっさん芸人がいるし...
そんな情けないバンド名も3作目あたりには何の違和感も感じさせない格となってしまったのでありますが、さて、このファーストアルバム、当時をときめくラットのロビン・クロスビーがプロデュースを担当した大型新人、そんな振れ込みがリリース前に雑誌などでも紹介されてましたので、当然ラットみたいなサウンドと思いきや、実際は全然違ってました。
表舞台に出てみればこれといって目立った部分のないスタイルですが、没個性ということではなくて正統的・正装的雰囲気がそのまま一枚岩の個性となっているようなサウンドです。ネクタイ締めてるようなハードロックです。
“Waiting in the Dark”が泣き泣きの名曲です。正装しているジェントルマンがいきなり涙ボロボロになって号泣したかのような、そんな絵が浮かびますが、メソメソさめざめ泣くようなハードロックよりは100倍男らしいってもんです。2000年代のメロパワにこんな絵は絶対にありえません。
初心者おすすめ度 : ★★★★ マニアック度 : ★★★
どこで買える? : 専門店
注目曲!
1.Dream of a Lifetime 2.Inside Out 4.Picture Perfect
6.Misery Loves Company 9.Waiting in the Dark
LOVE AND WAR (1989)
1.All's
Fair in Love and War
2.She Likes It on Top
3.Diana
4.Down on You
5.the World Stopped Turning
6.Ghost of Winter
7.My Number
8.Show a Little Love
9.Fool's Paradise
10.Letters in the Rain
vo:RON TAYLOR g:STEVIE BLAZE
g:JON STER bs:ROB STRATTON ds:DANNY KING
produced by TONY PLATT
“All's Fair in Love and War”...ですか。いい言葉やなァ。メメしいバンド名と思うのはそりゃ偏見、ファーストアルバムからズゴ〜ンと化けました。このクラスのバンドにしては信じられないくらいの名曲集です。
広く伸びのあるメロディーラインはどのバンドをも思わせないオリジナリティー。メロディーラインは勇ましいというよりその逆、透明で繊細なんですが、かといって線が細いわけではなく、たとえるなら「北斗の拳」に出てくる「病んでさえいなければラオウもケンシロウも倒せたヤサ男トキ」のような雰囲気です。わからない方ごめんなさい。
このバンドといえば次の作品“Poetic Justice”収録のバラード“Promised Land”(究極の名曲!)が有名ですが、1作前のこの作品はあれほどの名曲はないにしても、アルバム全体の出来はこっちのほうが上だと思います。通して最後まで、感動的かつなだらかなメロディーラインが景色も美しい、歩き甲斐のある道を作ってくれていて、どんな趣味を持つ人が聴いても耳がまず喜ぶ音だと思います。様式美メタルとして劇的な絵を描いていますが、メロディーの素晴らしさをしてその聴き心地は穏健派の筆頭です。あれこれとアクションを要求するロックも結構ですが、聴いて幸せになるというのが素晴らしい音楽の基本なのでは。
初心者おすすめ度 : ★★★★★ マニアック度 : ★★☆
どこで買える? : 専門店
注目曲!
1.All's Fair in Love and War 2.She Likes It on Top 3.Diana
5.the World Stopped Turning 6.Ghost of Winter 7.My Number (GIRL cover)
10.Letters in the Rain