SHARK ISLAND
(USA)

 LA出身(だったと思います)。改名前はシンプルにSHARKSと名乗り82年にファーストアルバムを出してます。89年、メジャーレーベルから1作出したっきり沈黙。その“LAW OF THE ORDER”が個人的には80年代後半グランプリ級の超名作!だったのでありますよ。路線は風格も極まるスタンダード路線でしたが、ヴィジュアル関連に一切頼ることなく純粋にロック的、音楽的なサウンドに心底惚れました。こんなバンドが1枚きりで即解散してしまうなんて、もうロックなど金輪際聴くものか!とそのときは一瞬だけ思った。今聴けるのはでかいCD屋あるいはメタル専門店で買えるこの“LAW OF〜”1枚きり。その前のマイナー時代の作品は、当時でも実物を見たことがないです。だ、だれか聴かせて〜〜!

DISCOGRAPHY

  ALTER EGO (1982)
by THE SHARKS
  S'COOL BUS (1986)
LAW OF THE ORDER (1989)

 

LAW OF THE ORDER (1989)



1.Paris Calling
2.Shake for Me
3.Somebody's Falling
4.Bad for Each Other
5.Passion to Ashes

6.Spellbound
7.Get Some Strange
8.Why Should I Believe
9.Ready or Not
 
10.the Chain

vo:RICHARD BLACK   g:SPENCER SERCOMBE
bs:CHRIS HEILMANN
   ds:GREG ELLIS
produced by RANDY NICKLAUS

 手触りは軽めのアメリカンハードロックですが、LAメタルブームの真っ最中にこんな作品が出てたら「ブーム」なんて軽い言葉を賜るにとどまらず、完全にひとつのジャンルに成長し得たかも知れません。
 この作品のただひとつの欠点といえば、売れなかったということ。それ以外は、曲・テクニック・メロディーというはっきり見える部分からうるさいマニアを唸らせる演奏のツボという見えにくい部分まで、すべて百点満点のサウンドと言えましょう。ぼく個人的には一生聴いているだろう作品です。
 ヘヴィ・メタルならではの重苦しさはまったくうかがえない、誰でも気軽に聴ける音ですが、広い奥行きはブリティッシュハードロックからの影響も大ありでしょう。自主制作盤に続いて3作目かつメジャーデビュー作品ですが、たったそれだけのキャリアで何とも奇跡的なベテランサウンドぶりです。これにタメを張るサウンドははっきり言ってエアロスミスくらいしかいないんじゃないですか。ホントに。
 通してほとんどがミドルテンポのナンバーですが、走るノリなんてものはメロディーより先に頭にこびりつくゆえ、実はまやかしゴマカシなんじゃないかと思わせるほどのこの聴かせっぷり。
 オープニングナンバー“Paris Calling”は少々(というかかなり)オシャレなナンバーですが、修羅場をくぐり抜けてきた人間のみが持つ親分肌のオシャレさだと思います。“Shake for Me”は80年代屈指の名曲だと思います。何から何までこんな完璧な曲知りません。“Get Some Strange”はグレイト・ホワイトを脅かすようなインスピレーションあふれる曲ですし、“Spellbound”なんか絶対若手にはできないような激シブ感覚。ラストナンバーはフリートウッド・マック、名盤“RUMOUR”に収録の名曲“the Chain”のカバーですが、まさに絶句のカッコよさ。こんな曲をこういう風にこなす人たちってちょっといませんよ。
 こういうバンドを第一に推さないから、ぼくは雑誌というものを全然信用してないんですが、それはおまえの独り善がり!と言うなら言いなさい。ぼく自身はこんな音にめぐり合えてずっと幸せでございます。
 このバンドだけは何作も続いてずーっと思い入れを持っていきたかったのに、それがなんちゅうことか、この作品で消えちゃうなんて...神様はどこにおる?

 これ以前の自主制作の作品2枚、いまだ聴けないままです。売ってくれなんて大それたことは申しません。MDでもカセットでもいいから聴かせてくれるだけでもぼくは天にも昇る幸せ。だれか持ってらっしゃいません? ぼくのコレクションと交換しましょうよ。

初心者おすすめ度 : ★★★★★  マニアック度 : ★★★
どこで買える? :  専門店


注目曲!

        1.Paris Calling   2.Shake for Me   3.Somebody's Falling
        4.Bad for Each Other   5.Passion to Ashes   6.Spellbound
        7.Get Some Strange   8.Why Should I Believe   9.Ready or Not 
        
10.the Chain (FLEETWOOD MAC cover)