アイノミドリシジミ Chrysozephyrus brillantinus 

 町内では特に多産するゼフィルスの一種で
す。次種メスアカミドリシジミと共に♂の翅表
は強く緑色を反射します。小中学生の頃から
何度も採集し、見る角度によって緑、青、茶と
3色に色を変え、友達の前で得意気に標本を
見せびらかしていたものです。
 ♂は午前中の早い時間に活発に飛び、10
時頃見に行くとすでに弱々しく地表を舞ってい
ます。地面からの吸水行動へと移るからです。
このチャンスにこそ撮影しようと構えるのです
が、なかなか開翅はしてくれません。いよいよ
あと一歩で撮れそうという所で通行人。視線
を感じると気が散ってしまい、あきらめるしか
ないのです。
 ナワバリを見張っている時は、手が届かな
い木ノ葉に止まっているので、無理を承知で
一番近い小枝をつかみ、風の揺れを装って
刺激しないようたぐり寄せ、どうにかカメラの
前まで引っ張って、逃げられては待ちを繰り
返しながら、撮影するのが1つのパターン。
 ♂同士の乱舞はスピード感にあふれ、ファ
インダー越しの映像より、生で見ていたいと
思うほどです。しかしこの激しい舞いの中で
も低位置に陣取る個体もいて、場所さえ見
つけてしまえば接写も容易と後に知るので
した。
 ♀の翅表には大きめの燈色斑を現すA型
が多く、燈色斑+青い紋を持つAB型が次い
でよく見られます。ごく稀にO型に近いA型も
現れますが、青い紋だけ現すB型はまだ一
度も確認していません。

♂ 表 角度によって青く反射。ナワバリを見張り、
前脚を上げて待機。左下と同じ個体。7月12日町内

♂ 緑を反射。7月12日町内

♀裏 雌雄とも地色が濃い茶
色なので、白帯は細くともよく
目立つ。   7月12日 町内

♀ 表 A型      9月3日 町内 

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 データ

・分  類:シジミチョウ科ミドリシジミ亜科
・初見日:7月2日〜(2004年記録)
・終見日:〜9月24日(2008年記録)
・化  性:年1化

・開  長:■■□□□□□□□□
・食  草:ブナ科コナラ、ミズナラ、カシワ、クヌギなど
・越冬態:卵
・難易度:★★★★★★☆☆☆☆
 

アリに触角を噛まれる。8月2日町内

♂ 裏 人の汗も吸う。触角
をも付ける。 7月12日 町内