アカセセリ Hesperia florinda

 小中学生の頃からよく採集し、標本もある
程度現存しています。当時の印象ではそれ
ほど珍しい種類でもなく、毎年夏になると姿
を見たものです。撮影は♂のみ、初期の頃
に済ませてあったのですが、たるんでいた
時期を過ぎ、10年ぶりに
 「撮り直そう!」
 と決意した年まで、♀をおさえることはでき
ませんでした。気が付いた時にはその数が、
著しく減少傾向にあったのです。
 「アカセセリよ、お前もか…!」
 ♂は近似種との区別も簡単で、何ら問題
はありませんが、♀は表面がコキマダラセ
セリの♀と酷似していて、注意が必要です。
また外見的な区別点の他、活動期にもズレ
があり、コキマダラ…は6月下旬に発生し、
7月が最盛期なのに対し、アカセセリは7月
半ばから発生し、8月の暑いさ中がピーク
となります。
 飛び方は素早く、同一の個体で一気に両
面おさえようと思うと、その活発な動きに翻
弄され、真夏の陽差しの下で、汗だくになり
ながら、追いかけっこをする覚悟が必要で
す。求愛シーンでは♂に根性がないのか、
フラれるとすぐにあきらめてしまい、カメラを
寄せる前に散ってしまいます。

♀ 裏        9月8日 町内

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性標は明瞭。

ヘリが濃く、太い。

紋の大きさには
個体差がある。

紋には丸みがある。発達は弱く、
一部途切れ、時に消失する。
(この個体は発達が良い方。)

♀ 表          8月18日 町内

ここに三角の点は現れない。
コキマダラセセリとの区別点。

♂ 裏            8月26日 町内

 データ

・分  類:セセリチョウ科セセリチョウ亜科
・初見日:7月11日〜(2004年記録)
・終見日:〜9月20日(2006年記録)
・化  性:年1化
・開  長:■□□□□□□□□□

・食  草:カヤツリグサ科ヒカゲスゲ
・越冬態:卵
・難易度:★★★★★★★★☆☆
・R D B:環境省/絶滅危惧TB類
      長野県/準絶滅危惧
 
♂ 表              7月15日 町内

求愛 上が♀ 8月14日町内