アカシジミ Japonica lutea lutea 

 痛烈に自分の観察不足を実感しています。
もともと町内では、それほど多くはないため、
運良く目の前に現れなければ、撮影できな
い蝶だと信じていたのです。軽井沢という場
所柄、仕事の盛繁期は夏。その中で時間を
見ながらアカシジミを狙うことは、長い間難し
い問題でした。結果的に観察例は少なくなり、
個体数が少ない蝶だと思い込んでしまってい
たのです。
 ところがそれは大きな間違いでした。21世
紀の幕開けと共に、それまで以上に徹底して
町内各地を探し歩くと、初めて足を踏み入れ
る地区にこそ、多産箇所があったのです。
 「こんなに居るもんなのか?もっと早くここ
に来ていれば、楽に撮影できたのに…。」
 などと愚痴をこぼしながら、今ではその様
な場所を、数ヶ所見つけ出せました。
 以前は「30cm」のカベにぶつかり、何度撮
影を断念したことでしょう。
 「何でもっと低い位置に止まらないんだ!」
 それも今は思い出。アカシジミは場所によ
って一般的なシジミチョウ同様、林縁の草む
らに、のんびりと翅を休めているのです。
 子供の頃でさえ、数匹捕まえるのがやっと。
手元に残っている標本は一匹だけ。まさか軽
井沢で撮影した写真が増えていくなんて、想
像もしませんでした。
 それでも年ごとに当たり外れがあるようで、
産卵シーンなどはよほど低位置で行われな
い限り、うまく接写はできません。確率的に
多いのは夕方。コナラ等のひこばえが密集
する場所で、比較的容易に見られます。♀
は腹部をもぞもぞさせ、樹皮の繊維で卵を
隠すようです。   

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裏                    7月7日 町内

表                   7月22日 町内

 データ

・分  類:シジミチョウ科ミドリシジミ亜科
・初見日:6月29日〜(2007年記録)
・終見日:〜8月16日(2012年記録)
・化  性:年1化

・開  長:■■□□□□□□□□
・食  草:ブナ科コナラ、ミズナラ、カシワ、ナラガシワ、
      アベマキ、アラカシ、クヌギなど
・越冬態:卵
・難易度:★★★★★★★★☆☆
 

産卵                  7月22日 町内
卵を隠すため腹部をもぞもぞさせる。

本種は雌雄とも、翅表の先端は黒い。