アサギマダラ Parantica sita niphonica 

 基本的にマダラチョウ亜科のほとんどは南
方産で、日本では南西諸島以南に数多く生
息し、それより北の地方でも見られるのは、
唯一アサギマダラだけです。
 季節に合わせて長距離を移動し、南から北
上してきた一群が、軽井沢周辺で見られるよ
うになるのは初夏の頃。この時期には翅の汚
損した個体が多く、秋にかけて南下してきたも
のを、再び見掛けるようになる頃には、新しい
世代と入れ替わっているようです。
 特に7月下旬〜8月半ばまでは新鮮な個体
が乱舞し、山間の林道や遊歩道を歩けば、
行けども行けどもアサギマダラという光景が
珍しくありません。道端に咲き誇るヨツバヒヨ
ドリの蜜には、本種の成熟に欠かせない成
分が含まれていて、写真を撮るとほとんどの
場面で、アサギマダラとヨツバヒヨドリの組み
合わせになります。
 その一方で湿った岩盤にも集まり、何らか
の養分を摂る集団も目にします。日の当たら
ない半洞窟状の窪みで、タテハやヒョウモン
類と共に、岩肌にくっついてストローを伸ばし
ています。一般的な吸水とは違うようですが、
一画面に数匹の個体群を入れられることも、
アサギマダラの魅力の一つかも知れません。

花(ヨツバヒヨドリ)に群れる。       7月26日 町内
後翅肛角に黒いシミのある♂(右端の個体)と、それが
ない♀(左端の個体)。時に弱い求愛行動を取ることも。

岩盤に群れる。         8月18日 町内
一般的な吸水シーンとはやや趣きが異なる。
個体数は多いが、近接した集団はこの程度。

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性標(黒いシミ)。

 データ

・分  類:タテハチョウ科マダラチョウ亜科
・初見日:5月14日〜(2002年記録)
・終見日:〜10月30日(2013年記録)
・化  性:年1化か?

・開  長:■■■■■■■■■□
・食  草:キョウチクトウ科イケマ、カモメヅルなど
・越冬態:幼虫(町内では寒さのため難しい)
・難易度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
 
♂ 裏                   7月20日 町内

♀ 表                   8月11日 町内