アサマイチモンジ Limenitis glorifica 

 名前に「アサマ」とつく蝶なので、この付近に
しかいないと思われるかも知れませんが、実
際には生息範囲は広く、ほぼ本州全域で見ら
れるそうです。しかし前種イチモンジチョウと違
い数が少なく、一度も会えずに終わる年も珍
しくはありませんでした。撮影となると相当な
根気が必要になります。
 私が初めてこの蝶を見たのは、小学校の高
学年になってからで、校庭の土手の植木に止
まる所を見つけて、確か素手で採集したんだ
と記憶しています。ちょうど下校時で校門の角
を曲がった直後のことでした。その後も数年に
一度の割合いで姿を見、撮影を開始してから
も表裏両面おさえるまで、かなりの年月を費
やしました。
 何しろイチモンジチョウの数が多く、やがて見
飽きてしまい、ろくに確認もせず、見過ごしてし
まうことは必至です。ところが局地的には多産
する箇所があるもので、概ねイチモンジチョウ
とは棲み分けているようです。特に開けた川
沿いなどでは本種の方が多いくらいです。
 「だから見つからなかったのか…。」
 始めからわかっていれば、こんなに時間は
掛からなかったでしょう…。
 そしてもう一つ注意点があって、花に止まっ
ている時は触角の向きに気をつけて下さい。
仕上がった写真を見て、1本ない、あるいは
2本ともない、と失笑することがあります。実
は触角を下に向け、蜜の濃い所を探してい
るのです。

触角で匂いを感知。 9月25日 町内

求愛 左が♂。       8月21日 町内 

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イチモンジチョウ(右)と吸蜜。    6月20日 町内

裏面でも第3室の白斑は明瞭。

裏 8月14日 町内 

前翅中室の白斑が明瞭。

表               8月14日 町内

外縁の白斑は
前後共、部分
的な発達は見
られず、一様
に同じ大きさ。

 データ

・分  類:タテハチョウ科タテハチョウ亜科
・初見日:6月2日〜(2005年記録)
・終見日:〜10月15日(2010年記録)
・化  性:年2〜3化
・開  長:■■■■■□□□□□
 

・食  草:スイカズラ科スイカズラ、ハコネウツギ、
      ニシキウツギなど
・越冬態:幼虫
・難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆
第3室の白
斑も発達す
る。