アサマシジミ Lycaeides subsolanus 

 この蝶は小学生の頃、たった一回採集した
だけで、その後25年近く、全く見ることがあり
ませんでした。名前に「アサマ」と付くからに
は軽井沢で撮影したくて、何度となく近似種
の、ヒメシジミの産地をさまよっていました。
 ところが多産する箇所は全く別の所にあり、
そこでは無数に舞う姿が見られたのです。ヒ
メシジミとよく似ているため、図鑑を見るだけ
ではどうにも判定できないことがあります。
 ♂の翅表の青い部分は、一般に前種ヒメシ
ジミの方が広く発達しますが、これには個体
差もあります。♂の裏面の地色は、本種アサ
マシジミでは灰色になりますが、ヒメシジミで
も色あせれば、同じ様に見えてしまいます。
♀は翅表だけでは判定が困難で、裏面の斑
紋や、生息地での個体群全体の感じをつか
むことが、一番お薦めの方法です。また全般
にヒメシジミより大柄で、飛び方がゆるやかで
す。更なる調査の結果、圧倒的多数のヒメシ
ジミの生息地に、ごくわずかながらアサマシジ
ミが混生する所も見つかりました。掲載写真
はヒメシジミとの大きさにに明らかな差がある
ことを写したものです。
 '05年、多産する箇所で緑地の手入れがさ
れ、ナンテンハギが自生する半日陰的環境
が、のちにススキの成長によって完全に隠れ
てしまう事態が起きました。土地の所有者で
ある某企業の担当部署に、直接おうかがい
して要望書を提出してきました。私の個人的
な要望でありながら、とても好意的に受け止
めて頂いたことは、大変ありがたいことです。

目次へ
前種へ
次種へ

♂ 表   6月23日 町内  

交尾 左が♀。6月15日町内

♀ 表    6月28日 町内

左の1匹がアサマシジミ♂。他はヒメシジミ♂。
                   6月30日 町内 

前翅第1室・第2室の斑点は
ダ円形、もしくは長ダ円形。

地色は灰色。

 データ

・分  類:シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
・初見日:6月8日〜(2002年記録)
・終見日:〜8月15日(2011年記録)
・化  性:年1化
・開  長:■■□□□□□□□□

・食  草:マメ科ナンテンハギ、タイツリオウギなど
・越冬態:卵
・難易度:★★★★★★☆☆☆☆
・R D B:環境省/絶滅危惧TB類
      長野県/絶滅危惧U類
 

産卵     7月4日 町内

♂ 裏            6月11日 町内

♀(右)、左はヒメシジミ。     7月7日 町内