ベニシジミ Lycaena phlaeas daimio 

 私のホームページでは撮影年までは表記し
ていませんが、初めて撮った蝶の写真は昭和
62年(1987年)春のベニシジミでした。国内で
は南西諸島以北のほとんどの地域で見られる
そうで、軽井沢でも各地に生息している多産
種です。日本では類似した仲間が他になく、あ
まりにも身近な所で見られるため、標本にして
も写真にしても、収集家から注目されることの
ない幸せな蝶です。
 春と夏の季節型があり、春型は3月下旬〜
6月上旬まで、夏型は6月下旬〜9月中旬まで
活動し、秋に出る第3化のものは、再び春型と
同じ紋様になり、12月半ばまで見られます。成
虫では越冬しない種類としては、最も遅くまで
確認できる蝶なのです。
 生態観察するなら求愛シーンがお薦めです。
♂に追尾飛翔された♀は一旦停止して、翅を
小刻みに震わせながら少しずつ歩いて離れ、
草むらに姿を隠したあと、飛び立ちます。♂は
トボケていて、そこから離れずにいる姿がこっ
けいです。
 とにかく数が多いので、被写体として対象外
になりやすい蝶ですが、丹念に観察を続けた
ところ、誤認求愛と思われる場面が撮れまし
た。いくら何でもセセリチョウを相手にしては、
フラれるのも当然ですよね。
 また異常型もしばしば撮影していて、ここで
は黒化した春型を掲載しておきます。

春型 求愛 左が♂。 5月19日 町内 

春型 交尾。         6月3日 町内

春型 異常。 5月31日 町内
夏型の黒ずみ方とは違う。

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ヘリグロチャバネセセリに誤認求愛
する夏型。      7月31日 町内

夏型 ♂ 表 正常な黒ずみ方。
           7月10日 町内

産卵。    5月8日 町内 

 データ

・分  類:シジミチョウ科ベニシジミ亜科
・初見日:春型3月21日〜(2002年記録)
      夏型6月24日〜(2005年記録)
・終見日:〜春型6月27日(2016年記録)
      〜夏型10月3日(2008年記録)
      〜低温期型12月16日(2015年記録)
・化  性:年4〜5化 

・開  長:春型■□□□□□□□□□
      夏型■□□□□□□□□□
・食  草:タデ科スイバ、ギシギシ、ノダイオウなど
・越冬態:幼虫
・難易度:春型★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
      夏型★☆☆☆☆☆☆☆☆☆