フタスジチョウ Neptis rivularis 

 6月中旬になると現れ、木立ちの中を軽や
かに滑空するのは、近似種に共通した飛び
方です。
 どんな蝶でも、生息範囲は幼虫の食草の
分布域に関わりがあります。フタスジチョウ
は町内各地で見られるものの、やや山地に
片寄るのはシモツケがその地域に多いから
でしょう。あまり珍しい蝶ではありませんが、
あらためて写真の撮影に取り組むと、意外
にもチャンスが少なく、表裏両面撮ろうと思
うとなかなか結果が出せませんでした。それ
でもある時、無数に飛び交う多産箇所を見
つけ、動物のふんにも止まっていて、思わ
ぬ所で成功をおさめました。
 振り返れば昔はよく走って蝶を追ったもの
です。逃げられては追いかけ、追うからまた
逃げられる。それは充分わかっているのに、
追いかけずにはいられなかったのです。最
近は体力的に難しくなり、全力で走る機会
は減ったように思います。
 気持ちの問題でしょうか、まだ一度も撮っ
たことのない蝶の場合、焦りが前面に出て
しまい、失敗に終わることが多く、1枚でも
撮影してしまうと、その後は何回もチャンス
に恵まれ、余裕を持って撮影できるように
なるような気がします。今でこそ居場所が
わかっている各種の蝶も、見つけられずに
探していた日々が、遠く懐しく感じます。

表                7月2日 町内

裏                7月1日 町内  

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求愛。    7月4日 町内 

獣糞に群れる。        7月6日 町内

 データ

・分  類:タテハチョウ科タテハチョウ亜科
・初見日:6月10日〜(2004年記録)
・終見日:〜9月10日(2012年記録)
・化  性:年1化
・開  長:■■■■□□□□□□
 

・食  草:バラ科シモツケ、マルバシモツケ、
      ユキヤナギなど
・越冬態:幼虫
・難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆ 

交尾。      7月19日 町内