ギンイチモンジセセリ Leptalina unicolor 

 軽井沢では5月中旬〜7月上旬までが、活動
期間になっています。年1化で、温暖な地域で
見られるような夏型は、町内には現れません。
ススキの原に多く、各所に生息しています。本
種を撮ると必ずと言っていいほど、画面にはス
スキの葉が写っています。標高の低い農耕地
周辺で最も早く発生し、順に高い所でも見られ
るようになりますが、垂直分布の幅が広いため、
上限と下限を比べると、成虫の活動期は完全
にズレて、重ならないようです。
 撮影も採集も容易で、成功までのプロセス
に何ら特筆すべき点はありません。気を付け
ないといけないのは、色合いが地味な上、小
さな蝶なので、なるべく背景をボカしてシンプ
ルな画面にしないと引き立たないということぐ
らいでしょうか。
 それでも交尾シーンが撮影できると、充実
感が味わえます。セセリチョウ科は求愛シー
ンこそ観察できるものの、いずれも♀が拒ん
でいて、なかなか交尾に至らないからです。
蝶の世界では、一匹の♀をめぐる競争率が
高く、交尾中のカップルに他の♂が割り込む
場面も見られます。すでに交尾が成立してい
る場合、後から来た♂は飛び去るしかありま
せん。活動期も後期となると、産卵シーンが
比較的容易に見られるようになり、撮影意欲
も高まります。
 セセリチョウ科にしては胴体が細く、小学生
の頃、昆虫クラブのメンバーでシジミチョウ科
と勘違いしていた人もいました。そんな記憶も
遠くなるこの頃です。 

表  雌雄とも黒一色。   6月13日 町内

交尾 すでに翅の汚損した♀に新鮮な♂
が接近して交尾に至った。 6月15日 町内 

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 データ

・分  類:セセリチョウ科セセリチョウ亜科
・初見日:5月13日〜(2002年記録)
・終見日:〜7月23日(2012年記録)
・化  性:年1化
・開  長:■□□□□□□□□□

・食  草:イネ科ススキ、オオアブラススキ、チガヤなど
・越冬態:幼虫
・難易度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
・R D B:環境省/準絶滅危惧
      長野県/準絶滅危惧
 

産卵 腹端に産み出される卵が見えます。
                6月13日 町内 

幼虫 ススキの葉を筒状にして巣を作る。
体長は成虫より長い。  9月19日 町内

ミヤマセセリから誤認求愛? 6月1日町内