ゴイシシジミ Taraka hamada hamada 

 初めての出会いは町外の高原でした。長い
こと「町外先行撮影」だった写真が、遅ればせ
ながら町内産に切り替わりました。
 ササの茂る針葉樹林で多く見られますが、
発生には年ごとに当たり外れがあり、結果と
して町内での撮影地も、過去何度となく調べ
てきた場所でした。季節や時間帯を問わず、
数年に渡って足を運んだ末、突発的な発生を
見たのです。
 幼虫はアブラムシを食す肉食性。成虫もこ
のアブラムシの分泌物を吸います。植物性の
ものは摂取しません。生息箇所の目安はアブ
ラムシによって葉の一部が枯れた、ササの群
落を見つけることです。ひとたび居場所が確
認できれば撮影は難なくできます。アブラム
シの発生次第で難易度は上下します。
 さて、撮影しようとササやぶへ踏み込むと、
足元から次々に飛び出して来ます。覗き込む
とササの裏でアブラムシから吸液する個体が
無数に見られました。産卵もアブラムシの群
集の中へ行なわれます。軽くササをかき分け
たつもりが、アブラムシの白い粉が体中に付
着します。うっかりアブラムシをつぶすと茶色
いシミが衣服に残ります。それでもいる所を
知ってしまえば寸暇を割いて、手際よく撮影
できるものです。こんなにいるのになぜ今ま
で撮れなかったのか?不思議な蝶です。
 「…もしかしたら21世紀には、町内で撮影し
ているかも知れません…。」
 と、ぼやいていた私の願いは、新世紀明け
て5年目にしてようやく叶いました。その後10
年単位で中発生、小発生が確認されます。

アプラムシの分泌物を吸う集団。  8月30日 町内

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 データ

・分  類:シジミチョウ科カニアシシジミ亜科
・初見日:6月10日〜(2014年記録)
・終見日:〜10月13日(2005年記録)
・化  性:年2〜3化

・開  長:■□□□□□□□□□
・食  肉:ササ、タケ類に寄生するタケノアブラムシ。
      (成虫もこのアブラムシの分泌物を吸う。)
・越冬態:幼虫
・難易度:★★★★★★★★★★
 

♂ 裏 前翅の翅形は直線的。 8月30日 町内

交尾。♀は翅に丸み。6月30日 町内

産卵。  8月29日 町内

♀ 表 中央が淡い。    8月30日 町内