ゴマダラチョウ Hestina persimils japonica

 図鑑では樹液に群れ、オオムラサキやカブト
ムシとの共演でおなじみのゴマダラチョウ。そ
の先入観からか、まさか8月下旬の夕刻に山
頂占有行動で樹冠部の上空を乱舞する姿を
ファーストショットにするとは思いもせず。
 「軽井沢にゴマダラ…はいないんですか?」
何度となく耳にしてきた愛蝶仲間からの声。
オオムラサキは安定して見られるのに、本種
不在が不思議でなりません。それどころかアカ
ボシゴマダラさえ先に確認。その継続観察の
中で別のタテハが乱舞を始め、種名の特定に
苦慮。夏の午後と言えばスミナガシやアカタテ
ハ、オオムラサキが入り乱れて混戦する空域。
大気が不安定で西に雲が沸き、太陽が隠れる
夕方4時台、5時台の山頂は、光量不足で難
あり。まるでタイミングを合わせるかのように、
見慣れない彼らが続々参戦!どこに隠れてい
たのか、低空を飛ばず梢付近を盛んに旋回。
 「これがゴマダラチョウの世界なんだ!」
どうして今まで気付かなかったのでしょう?7月
ならゼフ狙いで夕刻の散策も定番ながら、8月
の終わりでは何も期待しないからなぁ…。そん
な決めつけが、この素晴らしい光景を見逃す元
になっていたようです。午前中や真っ昼間では
成果なし。それでも9月半ばとなれば日が短く
なるせいか、2時台、3時台へと前倒しに…。
 これを受け、翌年には春型の季節となる6月
から探索。そもそも外来生物アカボシゴマダラ
の駆除に集中するかたわら、カメラを持っての
並行撮影。そのホシゴマが割りと低位置にも
飛来し、静止する習性があるのに対し、本種
は全く近くに来ません。やむなく本項のみ全
カット望遠で撮って拡大しています。

夏型 裏 黒色部の割り合いが増す。
              8月24日 町内
前種へ
目次へ
次種へ

夏型 表 樹林帯の梢に静止。望遠で
撮って拡大。とても接写できる位置には
降りてこない。       8月24日 町内

・分  類:タテハチョウ科タテハチョウ亜科
・初見日:春型6月4日〜(2015年記録)
      夏型7月12日〜(2015年記録)
・終見日:〜春型6月24日(2015年記録)
      〜夏型9月16日(2014年記録)

・化  性:年2化
・開  長:■■■■■□□□□□
・食  草:ニレ科エノキなど
・越冬態:幼虫
・難易度:★★★★★★★★★★
  

 データ

同じ空域で何匹もがからんでいた。 8月21日 町内

春型 裏 白色部が発達する。
           6月15日 町内