ヘリグロチャバネセセリ Thymelicus sylvaticus sylvaticus 

 昔からただ漠然と採集しては標本を作り、よ
く似た前種の♀との区別や、本種同士の雌雄
でさえも、見分けられずにいたぐらいです。ここ
では特徴のはっきりした個体だけを、掲載して
おくことにします。
 ある日、農道で求愛シーンを目にしました。
 「これは価値あり!撮影しなくちゃ…。」
 とカメラを構えると、こんな時に限って普段は
少ない車が通り掛かってしまい、大慌てでおさ
えたことがあります。求愛シーンなら間違いな
く、雌雄を識別できますから…。
 その後、イチモンジセセリから誤認求愛され
るシーンを2回も撮影。同じセセリチョウ科とは
言え、こんなに模様が違う相手からなぜ?と
首を傾げたことがありました。果てはベニシジ
ミからも求愛される?ようなこともあり、ヘリグ
ロチャバネセセリは何か独特な匂いでも出し
ているのでしょうか?
 またある時、こんなこともありました。
道路沿いの歩道から、ガードレールを
隔てた2m真下の川岸に、一匹のセセ
リがいて、カメラを持って飛び降りたま
では良かったのですが、すでに撮影済
みの本種とわかると、再び路上まで上
がってこなくてはなりません。高さ2m
程度ならジャンプすれば簡単に手が届
きますが、サイクリング中の若い女性た
ちが盛んに行き交い、カメラを片手に顔
を出せる場所ではなく、繁ったススキを
かき分け、ひざまで水につかりながら、
川を渡って対岸から大回りした思い出
があります。

正しく求愛。左が♀。7月31日 町内

イチモンジセセリからの
誤認求愛?7月30日町内

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今度はベニシジミからも? 7月31日 町内

♂ 表           7月13日 町内 

ヘリとの境いは比較的明確。

♀ 表          7月29日 町内
  ヘリが太く、結果として
  翅脈が短く見える。

交尾。上が♀。      7月30日 町内

 データ

・分  類:セセリチョウ科セセリチョウ亜科
・初見日:7月5日〜(2004年記録)
・終見日:〜8月20日(2003年記録)
・化  性:年1化
・開  長:■□□□□□□□□□
 

・食  草:イネ科カモジグサ、クサヨシなど、
      カヤツリグサ科
・越冬態:幼虫
・難易度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
・R D B:長野県/準絶滅危惧
♂は先端が淡くなることが多い。