ヒメキマダラヒカゲ Zophoessa callipteris 

 小学校への通学路は別荘地の中を通ってい
て、ヒメキマダラヒカゲはある庭先のササの葉
に、沢山見られました。敷地内に立ち入ること
は子供ながら不法だとわかっていたので、捕
虫網を長めに構え、有刺鉄線のスキ間から伸
ばして何匹か採集したものです。
 一方、カメラを携えてからは全く姿を見るこ
とがなく、撮影自体は町外で先行して行なって
いました。生息環境は薄暗い林の中で、ササ
が繁っている所だと知ってはいたのですが、そ
のような場所を身近な町内で調べても、クロヒ
カゲしか出てきません。一体どこへ消えてしま
ったのでしょう。探し回る日々が続きました。 
 冬、下見を兼ねて山に登ることがあります。
 「居るとしたらこんな所かな?」
 とアタリをつけ、夏に再び挑みます。…いまし
た。こんな山奥でなければ見られないのかと、
嬉しさ半分、悲しさ半分で撮影しました。
 その後も町内を入念に見て歩くと、意外にも
車で乗りつけられる場所で、比較的容易に観
察することができました。ところがその場所さ
え、翌年から全く姿が見られなくなり、今では
すっかり深山の蝶になってしまいました。
 さて、居場所は突き止めた。発生の時期も
わかっている。山登りはきついけど現場へた
どり着いたとしよう。個体数も少なくはない…。
しかしこの蝶、とても敏感で接写が難しい!
 全体を把握するには、一人の人間が一生を
かけても足りませんよねぇ。撮影のための登
山も、体力的に年々きつくなってきています。

♀ 裏                8月4日 町内

♀ 表             8月17日 町内   

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 データ

・分  類:タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科
・初見日:7月2日〜(2004年記録)
・終見日:〜9月18日(2004年記録)
・化  性:年1化

・開  長:■■■■■□□□□□
・食  草:タケ科チシマザサ、シナノザサ、
      マダケ、クマザサなど
・越冬態:幼虫
・難易度:★★★★★★★☆☆☆
  

♂ 表            8月7日 町内

性標(3本の太いすじ)。

♂ 裏            7月22日 町内