ヒメシロチョウ Leptidea amurensis 

 公開当初、本種の写真は全て町外で撮った
ものだけを掲載していました。「軽井沢」を名乗
りながら、それは反則行為ですよね。町内での
目撃例はあったのですが、なかなか撮影でき
ず、つい甘えが出てしまったのです。
 また、国内のシロチョウ科は3つの亜科に分
けられ、その中の1つ、コバネシロチョウ亜科
は、ヒメシロチョウを含めて2種類しか存在せ
ず、科群の編成を説明する上でも、必要があ
ると感じたので、掲載を決めたのです。
 それがついに軽井沢でも撮影できました!
21世紀が明けて2年目の夏。
 「今年は1種類も増えなかったなぁ――。」
 すでに高くなった青空が、夏を連れ去ろう
とした時、真っ白な衣装を身にまとった彼女
が、目の前の草原を横切ったのです。
 「んっ…!あれヒメシロチョウだっ!」
近付いては逃げられ、追いついてはまた見失
い、どうにか撮影できました。この時私は達成
感と共に、限界が近いことも感じました。
 小さくて可憐な蝶ですが、モンキチョウ亜科
に同じく、翅を開いて静止することがないため、
翅表は飛翔中に撮るしかありません。他の蝶
と比べると中室が極端に小さくて、はばたき
方も弱々しいので、妖精が蝶に変身するなら、
きっとヒメシロチョウなんだろうなと、メルヘン
の世界をも連想させます。
 「軽井沢の蝶」本編で今でも唯一、町外産を
併用しているヒメシロチョウ。他の蝶は全カット
例外なく町内(軽井沢)で撮影。

春型♂ 表 5月13日町外

春型♀ 表 5月13日町外

夏型 ♂ 表 9月8日 町外

夏型♀ 表 9月10日町外

春型 裏      5月16日 町外
 後翅中央で2色に分かれる。

夏型 求愛は向かい合って。(右が♀)
              9月9日 町外    

夏型 産卵   9月10日 町外
 裏面はほぼ一様な白色。

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夏型 ♀ 裏 (唯一の町内産)   8月27日 町内

 データ

・分  類:シロチョウ科コバネシロチョウ亜科
・初見日:春型5月26日〜(2008年記録)
      夏型7月15日〜(2012年記録)
・終見日:〜春型5月30日(2000年記録)
      〜夏型9月5日(2003年記録)
・化  性:年2〜3化

・開  長:■■□□□□□□□
・食  草:マメ科ツルフジバカマなど
・越冬態:蛹
・難易度:★★★★★★★★★★
・R D B:環境省/絶滅危惧TB類
      長野県/絶滅危惧U類