ヒメウラナミジャノメ Ypthima argus argus 

 軽井沢で見られる蝶の中で、特に数の多い
部類に入り、撮影も最初の一年目でできるこ
とはまず間違いないでしょう。
 ジャノメチョウ亜科の中では最も発生が早く、
5月中旬には第1化が姿を現し、6月いっぱい
まで活動して消えていき、夏の暑い盛りになっ
て第2化が飛び始めます。更に10月頃第3化
の発生を見ることもありますが、この時はさす
がに個体数は少ないようです。いずれの場合
も翅の模様に変化はなく、季節型の設定はあ
りません。ただし後翅の眼状紋には個体差が
見られ、特に♀で著しいようです。
 第1化の活動期間は梅雨の時期と重なりま
すが、蝶の翅は鱗粉で覆われ、水をはじく機
能を備えているので、多少の雨が降っても気
温さえ高ければ、飛ぶことはできるのです。
野外での観察は天候に左右されやすいもの
ですが、曇った日でも散策してみると、何ら
かの収穫があるものです。
 時に産卵シーンも撮影しますが、草むらの
地面に近い場所でするので、カメラを構えた
まま潜り込むことが難しく、腹部がどこを向い
ているか、ハッキリとは写しづらかったです。
交尾シーンも数の割りになかなか見られず、
近年ようやくおさえました。

交尾   8月18日 町内
(後翅裏面の眼状紋は、
普通5ヶか6ヶが正常。)

♀ 表         7月11日 町内

草むらで産卵。  5月21日 町内 

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眼状紋は
通常2つ。

♂ 表         5月17日 町内

 データ

・分  類:タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科
・初見日:5月8日〜(2002年記録)
・終見日:〜11月4日(2000年記録)
・化  性:年3化程度
・開  長:■■□□□□□□□□
 

・食  草:イネ科シバ、ススキ、チヂミザサ、
      カヤツリグサ科
・越冬態:幼虫
・難易度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

眼状紋は♀の
方が発達する。

眼状紋1ヶ不足。 8月19日 町内

異常型。     8月22日 町内

ヘビの死骸から吸汁。 5月29日 町内