ホシチャバネセセリ Aeromachus inachus inachus 

 軽井沢で見られる蝶の中で、とにかく3ケタ
を目標に撮影を試みて、ようやく100種類目
に手が届いた頃を境いに、ちょっと気持ちが
揺らいできました。
 「このまま続けてどうなる?仕事もあるだろ
う。まだ先は長いんだ!この辺で落ち着いて、
人並みに人生設計したらどうだ?」
 そりゃそうだ。まして軽井沢産全種の撮影
となると、終わりは見えてこないし…。
 「そろそろ限界だなぁ、ここらが潮時かぁ。」
 そんな弱気になって、くだんの草はらを歩い
ていると、ホシチャバネセセリが。
 「軽井沢にも居たんだ?初めて見た!」
 この蝶が撮れるとは思いもしませんでした。
 「まだ居るぞっ!あきらめんなよっ!」
 ホシチャバネセセリは私にそう言うと、飛び
去って行きました。翌日もう一度会いに行き
ましたが、そこに姿はありませんでした…。
 再会できたのはちょうど2年後の同じ日。こ
の時、少ないながらも町内に生息している可
能性を感じました。ただでさえ小さなセセリチ
ョウにあって、特に小柄な種類なので、存在
に気付くことが少ないのでしょう。飛ぶ姿は
蝶と知らずにいたらハエにしか見えません。
一旦静止して初めてわかる程です。軽井沢
産の蝶では最も小さい。
 時には当たり年が巡ってくることもあって、
まだまだ観察は続けなければなりません。

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表                7月25日 町内

前翅を立てて閉じ、後翅を水平に開く。
               7月28日 町内

 データ

・分  類:セセリチョウ科セセリチョウ亜科
・初見日:7月19日〜(2004年記録)
・終見日:〜8月9日(2006年記録)
・化  性:年1化
・開  長:■□□□□□□□□□

・食  草:イネ科オオアブラススキ
・越冬態:幼虫
・難易度:★★★★★★★★★★
・R D B:環境省/絶滅危惧TB類
      長野県/絶滅危惧TB類
 

軽井沢産の蝶で最も小さい。    7月19日 町内