ホシミスジ Neptis pryeri pryeri 

 この蝶も軽井沢では数が多く、うんざりする
ほど沢山見られます。小学生の頃同級生の
間では、すでに私が愛蝶家だということは知
られていて、庭に蝶が飛んでくると、
 「これは珍しい蝶かも?」
 と電話をくれたりしました。行って見ればホ
シミスジ…。学校行事で某所へ歩いていた
時も、友達が呼ぶので目をやればホシミス
ジ…。メスグロヒョウモンの♀を探して辺りを
見渡し、ついに発見とよく見ればまたしても
ホシミスジ…。
 6月下旬から飛び始め、9月まで見られるこ
の蝶は、いくらでもいるのでじっくり構え、冷
静に画面を作れる、願ってもない存在です。
そのため交尾シーンでさえ、ひと夏に何回も
撮影できるのです。
 私の場合、蛹化や羽化の場面にも恵まれ
ました。しかしこちらの撮影は根気のいる作
業でした。ユキヤナギの繁みに幼虫が下垂
し、動きが止まってから2日後に蛹化が始ま
るのです。その間現場から離れることが、ど
れほど気掛かりだったことでしょう。実は4匹
もの幼虫を庭先で観察していながら、仕事の
都合で席を外し、撮影できたのは1例だけ。
それは羽化も同様で、仕事と趣味を両立さ
せるには、限界があると痛感しました。 
 コミスジの項でも書いた板張り標本ですが、
私が小学生の頃はまだアクリル板が一般的
ではなく、ガラス板を買ってきて、ガラス切り
で作っていたものです。取り扱いが危険でし
かも重いので、あまり沢山は作れませんでし
た。しかしアクリル板が普及してからは、朽ち
てしまった標本でも、翅だけならずい分残せ
るようになりました。
 (次のページはホシミスジの羽化です。)

表       7月16日 町内

蛹化直前の幼虫。7月1日町内

背中の皮が裂ける。    同上

体をひねり皮を脱ぐ。   同上

白帯退化。 7月1日 町内

形が整うのは翌日。7月2日町内

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実線ではなく、
点線になる。

 データ

・分  類:タテハチョウ科タテハチョウ亜科
・初見日:6月16日〜(2007年記録)
・終見日:〜9月20日(2007年記録)
・化  性:年1化

・開  長:■■■■■□□□□□
・食  草:バラ科シモツケ、コデマリ、ユキヤナギなど
・越冬態:幼虫
・難易度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆