この蝶が確実に町内に生息している…、ある
いはしていた。と言う情報は子供の頃からキャ
ッチしていました。ところが採集も撮影もままな
りません。どこを探しても見つからないのです。
「もういないんだなぁ。」
数あるヒョウモン群の中で最も名前がベーシ
ックなヒョウモンチョウ。その意味でも実物をお
さえたくてたまりません。散策を進めるとコヒョ
ウモンの多産箇所に突き当たりました。
「ここならいるかも?」
飛び交うコヒョウモンの中に、疑わしい個体
を見掛けるものの、区別点がよくわかりませ
ん。それに幼虫の食草が異なるため、必ずし
も混生しているとは限らないのですから…。
私がにらんでいる場所までは、徒歩で数時
間登山しなければならず、簡単には確認に行
けません。楽しいはずの撮影が次第に苦しく
なってきました。やがて全く別の場所で再度
コヒョウモンの多産箇所を発見。せっかくなの
で1匹撮ろうと品定めしていると、明らかに雰
囲気の異なる個体が目につきました。
「何だかヒョウモンチョウみたいだなぁ。」
見た瞬間の印象で、まず黄色味の強い翅
表。斑点の表れ方も小さくてショボい。撮った
時は半信半疑でしたが、仕上がった写真を
見て、ヒョウモンチョウと断定。集中的に観察
を強化し、生息地と確認するに至りました。
ところが更に数年後、町なかの某所、車で
横付けできる場所で、難なく撮影できる多産
地を見つけました!今まで費やした時間と、
流した汗は何だったの…?多産するがゆえ、
近似種との違いが一発で飲み込めました。
データ
・分 類:タテハチョウ科タテハチョウ亜科
・初見日:6月23日〜(2009年記録)
・終見日:〜8月22日(2008年記録)
・化 性:年1化
・開 長:■■■■□□□□□□
・食 草:バラ科ワレモコウなど
・越冬態:幼虫
・難易度:★★★★★★★★★★
・R D B:環境省/準絶滅危惧
長野県/留意種
♂ 表 翅形が直線的。 6月28日 町内
この紋は完全に分離し、
融合する形跡もない。
♂ 裏 6月23日 町内
白帯はあまり
明瞭ではない。
♀ 裏 7月3日 町内
一般に肛角の紋も分離すると言わ
れるが、融合した個体も多く、コヒョ
ウモンとの区別には注意が必要。



