イチモンジチョウ Limenitis camilla japonica 

 その名の通り一文字の白帯が黒地に映え
る蝶です。6月上旬から飛び始め、7月にか
けてがピークとなり、9月に入って再び新鮮
な個体が現れ、時に10月上旬まで活動して
います。
 次種アサマイチモンジと酷似し、注視しな
ければ区別はできません。ただ本種の生息
域が「面」であるのに対し、次種アサマ…は
「点」であり、「面」に重なった「点」の部分で
のみ、次種の方が多産する傾向にあります。
 木々の梢を滑るように飛び、一瞬はばた
いては向きを変え、時折り低木の葉にも止
まり、しばらく翅を休めてはまた飛び立ちま
す。この仲間はみんな同じような習性で、花
の蜜を吸う時も、まず触角の先端で匂いを
確認し、それからストローを伸ばします。時
にはひからびたミミズの死骸や、獣糞などに
も寄ってきて、エキスを吸ったりしています。
 とにかく軽井沢のほとんど全域で見られる
ため、観察に不自由することはありません。
初夏の頃から梅雨の晴れ間にかけてが狙
い目で、地面に無数に群れ、何らかの養分
を摂っています。登山道を歩けば各所でそ
の集団を見掛けます。
 数が多い割りに求愛や交尾といったシー
ンが見られず、近年ようやくおさえました。

獣糞に群れる。           6月27日 町内

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第3室は裏面の白斑も小さい。

外縁の白斑列、
この2ヶ所だけ
発達する。

裏             7月18日 町内

前翅表面の中室や
第3室は、白斑が小
さく、時に消失する。

表 7月22日 町内

交尾 左が♀。       7月2日 町内

 データ

・分  類:タテハチョウ科タテハチョウ亜科
・初見日:6月1日〜(1998年記録)
・終見日:〜10月15日(2010年記録)
・化  性:年2〜3化
・開  長:■■■■■□□□□□
 

・食  草:スイカズラ科スイカズラ、ヒョウタンボク、
      ハコネウツギなど
・越冬態:幼虫
・難易度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
フタスジチョウと。      6月30日 町内