キマダラモドキ Kirinia fentoni 

 子供の頃から馴染みはあったものの、偶然
採集する程度で、必ずしも毎年見られる蝶で
はなかったため、写真を始めてからも、ずい
ぶん長い間お目に掛かることがありませんで
した。
 ある時1コマ残ったフィルムを使い切ろうと、
家の近くの広場へ行き、見渡せばヒョウモン
の一種がヒラリ…。何でもよかったので撮ろ
うとすると、なんとそれはキマダラモドキ!こ
んな時に限ってフィルムは1コマ。一発勝負
での接写は失敗する確率が高く、離れた所
からでは小さくしか写らない。ともかく遠目に
1枚おさえ、新しいフィルムを取りに猛ダッシ
ュで家まで戻り、あわてて装てんして2コマ目
をおさえたものの、結局近付けずに逃げられ
てしまい、がく然としたことがありました。今度
会えるのは何年先になるのかわからず、ショ
ックだったのですが、翌年には別の場所で発
生箇所を見つけてしまい、難なく両面撮れて
しまいました。その後更にもう1ヶ所多産地を
つきとめて、今では町内で数ヶ所知るように
なりました。
 ただ、多産と言っても本当に局地的で、そ
の気になれば数時間で開拓工事ができそう
な、小さな林の一角においてのことですので、
明日どうなっているのかさえ、わかりません。
軽井沢がリゾートとして発展してこられたの
は、自然が豊かだったからで、その自然を失
って行くことは、稀少な昆虫たちの絶滅危惧
にとどまらず、町そのものの衰亡にもつなが
るということが、なぜわからないのでしょう?

♂ 表 前翅の底辺が丸い。 7月25日 町内

♂ 裏  全体に黄色がかる。7月25日 町内

♀ 表 前翅の底辺は直線的。 8月28日 町内

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vsナガコガネグモ戦。9月23日町内

♀ 裏 眼状紋の辺りが白い。8月17日町内

 データ

・分  類:タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科
・初見日:7月7日〜(2004年記録)
・終見日:〜9月26日(2002年記録)
・化  性:年1化
・開  長:■■■■■□□□□□

・食  草:カヤツリグサ科ヒカゲスゲ、テキリスゲなど、
      イネ科ススキ、カモジグサなど
・越冬態:幼虫
・難易度:★★★★★★☆☆☆☆
・R D B:環境省/準絶滅危惧
      長野県/準絶滅危惧