コチャバネセセリ Thoressa varia 

 温暖な地方では春/夏の季節型があるそう
ですが、軽井沢では年1化となる蝶です。早い
年には5月中旬に現われ、6月をピークにして、
7月いっぱいで姿を消していきます。しかしごく
わずかながら、9月上旬まで余命を保つ個体も
あり、もしや軽井沢でも年2化か?と疑ったこ
とがありました。その場合でも後翅の縁毛は、
裏面の地色と同じになり、翅脈を延長した部分
も黒くはならず、縞模様にはなりません。つまり
春型なのです。ずいぶん寿命の長い個体もい
るものです。
 裏面の模様は特徴的で、比較的容易に近似
種と区別できます。ピーク時の個体数も多く、
生息地は町内各地におよび、子供の頃からよ
く採集し、撮影も初期の頃に済ませていました。
 時として野鳥や小動物のフンに集まり、知ら
ずに近付くとハエと共に羽音を立て、足元から
無数に飛び立つ場面が見られます。こんな時
は一旦離れて様子をうかがい、再び舞い戻っ
た群れを一発で撮ろうと慎重に近付き直すの
ですが、思うような場面を接写するには、フン
が地面にしみ込んでいる場所に這うしかなく、
クサい匂いがプンプンただよう中、フンが服に
付かないようすれすれに構え、逃げられずに
接写するのは、難儀なことでした。
 干からびた獣糞から汁を吸う場合には、自ら
排出した水分でフンを湿らせ、融けた養分を再
び摂取する場面も観察されます。下の写真で
腹部先端にある水滴に、自分の口を伸ばして
いる状態がそれ(ポンピング、吸い戻し)です。

産卵。        7月15日 町内

♀ 表          6月19日 町内

♂ 裏 腹端の水滴と口に注目。 6月21日 町内   

♂の集団 野鳥のふんに集まる。6月12日町内

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♂より紋
が大きい。

 データ

・分  類:セセリチョウ科セセリチョウ亜科
・初見日:5月4日〜(2016年記録)
・終見日:〜9月14日(2009年記録)
・化  性:年1化

・開  長:■□□□□□□□□□
・食  草:タケ科メダケ、クマザサなど多種
・越冬態:幼虫
・難易度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 

獣糞でミヤマカラスアゲハと。 7月18日 町内