コヒョウモン Brenthis ino 

 初めて出会ったのは町外の林道で、1時間
位ねばって、やっと撮った思い出があります。
その頃はまだ町内では未撮影の蝶でした。
 後に軽井沢でも撮影できたのですが、その
プロセスは波乱そのもの!ある年、全くの別
種を追って山に登った時、思いがけず眼前を
横切った1匹の蝶…。よく見るとそこは無数に
飛び交うコヒョウモンの多産箇所でした。幸運
にも交尾シーンが見られ、まず裏面が撮れま
した。しかし数のわりに翅表は撮れず、ボケた
写真で惜敗。
 1年後、志を新たに再挑戦!相変わらずの
多産風景。しかし接写はどうにも許されませ
ん。そのうち天候が急変。たちまちドシャ降り
の雨に…。満足な成果も得られず、全身ズブ
濡れになりながら引き上げました。カメラだけ
は守るようリュックにしまい、下山ルートを1時
間以上も走り続けたのです。
 「恐るべし、コヒョウモンの住む世界。」
 ここで引き下がっては愛好家の名折れ。数
日後にリベンジを挑みます。しかし残念ながら
すでに色あせた個体ばかりで、あまり良い写
真は撮らせてもらえませんでした。
 その後も毎年登山を繰り返し、格闘すること
数年。どうにか写真が増えてきました。そして
時は流れ、何と車で乗り付けられる場所でも
多産する箇所を発見!
 「今までの苦労は何だったの…?」
 そこでは右下の異常型をも撮影。もはや正
常な部分を見い出す方が難しい個体でした。

交尾 上が♂   7月23日 町内

♂ 表 翅形は丸い。    7月22日 町内

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 データ

・分  類:タテハチョウ科タテハチョウ亜科
・初見日:6月24日〜(2004年記録)
・終見日:〜9月13日(2012年記録)
・化  性:年1化

・開  長:■■■■□□□□□□
・食  草:バラ科オニシモツケなど
・越冬態:幼虫
・難易度:★★★★★★★★☆☆
 

異常型。      7月19日 町内 ♂2匹。        7月3日 町内

この紋は近接し、しばしば融合する。

肛角の紋は分離しない。

♀ 表             7月10日 町内

♂ 裏           7月5日 町内

外縁と中央
を走る帯は
ほぼ明瞭。