コヒョウモンモドキ Mellicta niphona 

 70年代、採集に明け暮れた小中学生の頃
でも、トータル10匹以下の標本しか作れず、
もともと個体数の少なかった蝶でした。思い
出すのは中学の行事でキャンプに行った時、
バスから降りて整列し、いよいよ登山を始め
た所にコヒョウモンモドキがいて、三角紙も三
角ケースも持ってなくて、そっとしておいたん
だよなぁ?なんてことです。
 カメラを持ってまだ年数が浅い80年代の末
期に、初めてのシャッターチャンスがあり、一
応は表裏両面おさえたのですが、その後90
年代には撮影どころか見ることさえ一度もな
く、20世紀中に撮り直せる可能性は、極めて
低くなりました。
 こうなるとなぜあの時、もっとしっかり撮って
おかなかったのかと、悔やむことしきり。特に
90年代の前半に、たるんでいた時期があり、
その頃から気を引き締めて取り組んでいたら、
もっと厚みのあるデータが自分の中にあった
と、振り返っても後の祭りです。
 ところが西暦2000年(20世紀最後の年)に、
事態は急変しました。ついに軽井沢で、コヒョ
ウモンモドキとの歴史的な再会を果たしたの
です。撮影地を町内に限定しているとは言え、
隅々まで探し回って調べるには、あまりに広
い!と実感しました。
 いかんせん草原性の蝶に共通した、「減少」
という「現象」に歯止めが掛かりません。これ
は採集圧と言うより、山林の放置に伴って笹
の葉が茂り、食草を駆逐していることが原因
ではないかと考えられます。

♂ 裏                7月5日 町内

♀ 表            7月5日 町内  

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求愛 左が♂      7月17日 町内

 データ

・分  類:タテハチョウ科タテハチョウ亜科
・初見日:6月26日〜(2004年記録)
・終見日:〜7月24日(2000年記録)
・化  性:年1化
・開  長:■■■□□□□□□□

・食  草:越冬前ゴマノハグサ科クガイソウ、
      越冬後オオバコ科オオバコなど
・越冬態:幼虫
・難易度:★★★★★★★★☆☆
・R D B:環境省/絶滅危惧TB類
      長野県/絶滅危惧U類
 

交尾 上が♀         7月9日 町内

♂ 表              7月5日 町内